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第七十二話「クロエ、イルフィスエンド前編」

こんばんわ!

那祢です。

前書きあとがき書き忘れました。

さて今回の話は・・・・・

タイトルの通りです!

あれって思った方。

あとがきも見てくれよな!

(野◯さん風)

懐かしいな。

僕はまた暗闇に飲まれ揺られている。

かれこれ数時間後・・・・

僕は暗闇の中を漂っていた。


ユラリ・・・・・ユラリ・・・・・


波に流れる不思議な空間。

死んだことで強制終了なのかな?

でも、まあ。

僕は早くあのピエロに会いたい。

早くあの二人の勇者がどうなったか。

知りたい。

あれ?

光が見えてきた。

エピローグか?

僕の流される方向が変わる。

でも、あの光。

オカシイナ・・・・・・

前回の光は神々しかった気が・・・・

あれって・・・・

真っ赤?

光が僕に押し寄せてくる。

背中がゾクゾクとした。

お化け屋敷に入る感覚よりよく出る建物に肝試しに行く感じかな?

でもそれって?


「嫌な予感がする。」


その光に僕は吸い込まれた・・・・・


目を覚ます。

体が重い。

体を見ると狐の姿だった。

僕は死んだはずでは?

回りを見渡す。

古臭い小屋で漢方やら壺やらが沢山置いてある。

鍋には何かグツグツ煮ているが全く見えない。


「おや、目を覚ましたかい?」

「!」


いきなり後ろから声がする。

驚いた僕は声が出ない。

そろり後ろを向く。

そこにはしわくちゃのお婆さんがいた。


「・・・・・・・・・」

「おや、どうしたんだい?私が怖いのかい?それとも話せないのかい?」


まあ知らない家で鍋グツグツ煮ているお婆さんがいたらまずは警戒するだろう。


「安心しな。私だよ。イルフィスじゃよ。」

「・・・・・・!!?(イルフィス!!?)」


僕の体は跳び跳ねた。

どう見てもお婆さんだ。

だけど所々面影がある。

まさか・・・・


「貴方が刺されてあれから何百年たったかね。私たちは貴方を復活させるために色々研究したのじゃよ。」

「・・・・・・」

「まあそのまま聞いてくれ。材料はクロエが私は調合をすると決め世界中を回って塑性の儀式、薬をつくって試してみたんじゃがなかなか上手くいかなくてな。」

「・・・・・?(僕のために?)」


少し感動してきた。

あの時亡くなった僕を復活させるために。

目頭が熱くなる。


「秘薬やらも色々試した。で、ようやく貴方を復活させることができたの!」

「・・・・・・(おめでとう)」

「ただね・・・・・」


そんな話をしているときだった。


ー バンっ! ー


いきなり入り口のドアが開く!


「ライローグが復活したんだってな!おいっ!」


一人の女性が入ってきた。

誰もが羨むナイスボディとしか言えない体型でビキニアーマーを来ている。

髪の毛は僕と同じ色だ。

ま、まさか・・・・


「ライローグ!クロエだ!クロエ様が来てやったぞ!」

「!!!」


抱き抱えられた。

ビキニアーマーだからゴツゴツ感が!

しかも、汗をかいているのか凄い臭いがする。

あれ?

この臭いって・・・・・


「クロエ、やめなさい!そんな乱雑に扱うとライローグがまた死んでしまう!」

「はあっ?死なねぇっし!むしろ私の柔らかな胸をあじわえ!」

「馬鹿者!クロエ!復活させるには大変じゃったの忘れたのかい!」


大変?

素材とか?


「おい!イルフィス。その話は無しだ!いま言うんじゃねえ。」

「ちっ!」


二人で何かあったのか?

僕はクロエの胸から這い出るともう一度ベッドに戻る。

なんだろうこの違和感。

だが、まだ眠い。

僕はそのまま布団で眠ることにした。


「まあ、起きたばかしじゃからな。」

「眠れ眠れ。その間に・・・・」

「そうじゃね。」


二人は部屋から静かに出ていった。

そして数時間後、僕は目を覚ます。

二人はまだいない。

この部屋を詮索するか?

外に出るか?

考えた結果・・・・・・・

少し回りを見て外に出ることにした。

色んな物がある。

何かの毛。

干した蜘蛛や蛇と書いてあるビン。

詰められたゴブリンみたいな耳。

何かしらの大きな骨。

スライムの元。

小さい人間の頭蓋骨。

吸血鬼の牙。

連なる蛇のビン付け。

等々研究に使っているものだろう。

見ていて気分がいいものではなかった。

僕は次の目的地に向かうことにした。

二人が出ていった扉に向かう。

鍵はかかっていなかった。

ただ押しドア式なので少し力がいる。


「!!!!!!」


狐一人通れる隙間ができた。

僕はすると部屋から出る。

出る。

で・・・・・・・・・・


僕の目の前は・・・・

大きい炎の壁ができていた。

いや、正しくは・・・・

何かの塊・・・・

香ばしい臭い。

それは昔嗅いだことがある。

高収入のバイトだと言われて・・・

あれは・・・・

人間。

死体となった人間が燃えていた。

それは一体や二体ではない。

千をも越す数だった。

動くものは何もいない。

誰もが血塗れや体の一部が吹き飛んでいた。


「あー。見てしまいましたか。隠そうと思ったのにな。」


いきなり後ろから声がする。

振り向くとそこにクロエがいた。


「そんな目で見るなよ。これ一人でやってねえからな。イルフィスだって爆炎魔法の練習にしていたんだぜ?」

「・・・・!!!」

「ああ、喋れないんだっけ?まあ、聞いてくれよ。あたしさ、お前の妖力で半妖化してたんだ。でもな、いまでは完璧に妖怪になったんだぜ。『殺戮の妖弧』とまでいわれてさ・・・・」


クロエは自分の爪を出したりしまったりしている。

妖力は完璧に昔に自分が勇者と戦った時をこしていた。

それから僕はクロエの話を聞いた。

僕が死んでから捕まった者。

彼らはどうやら人間至上主義の者だった。

それから妖怪と亜人対人間の戦争が起きる。

十年で人間の王が倒れ、八十年で世界から人間は勇者以外消えた。

その後、妖怪対亜人の戦いになり今ここに至る。


「まあ、あたし達は妖怪と亜人。どっちが勝つか何て関係ないからひっそりここにいるんだけどな。お前を復活させることが目的だし。」


そう言ってクロエは僕を持ち上げて膝の上に乗せ抱きしめた。


「私を守ってくれたんだよな。だからもう離さない・・・・・・私から離れるなよ?片時も離さない。逃がさない。無理。大好き。愛している。ああ、駄目・・・・・」


く、クロエさん?

駄目だって!

病んじゃだめだっ!

病んじゃ駄目だっ!

病んじゃ・・・・・


「クロエさん?何、抱き締めているの?」


いつの間にかテレポートをしてきたイルフィスが目の前にいた。


「良いじゃねえか。もう世界であたし達三人しかいないし。」


えっ?

三人?


「クロエさん。」


イルフィスの冷たい声が聞こえる。


「こんなめでたい日なんだよ?見てみなライローグ!あの燃えているのを!」

「クロエさん!」


僕は再び見てみた。

見た。

み・・・・・・・・

あれって・・・・・


「隠れていたエルフ達さ。わかるか?そう、ターニアルやその仲間達さ!あたし達を魔王と言って襲いかかってきやがった。」

「クロエ!」


イルフィスが怒鳴る。

あの柱にかかっているのは・・・・

た、ターニアル?


「あと部屋から出るときみたかい?小さい髑髏。あれルンだぞ?」


るん?

えっともしや・・・・・


「不死の薬はエルフの耳が必要ってさ。あたしは捕まえてイルフィスが・・・・」

「グロエ!黙れ!」


イルフィスがクロエに向かい剣を振り下ろしてきた。

あの剣は。

葬魔の剣!

クロエは軽々かわす。


「おばあちゃん。そんなのには当たらないぜ?」

「五月蝿い!お前話していいことと悪いことがある!!」


凪ぎ払うイルフィス。

寸前でかわすクロエ。

クロエはふと気がつく。


「あのとき思ったんだけどさ。その剣があるってことはさー。もしかして・・・・・」

「ああ、あの時お前を殺そうとしたのは私だよ!!」


イルフィスの言葉にその場の空気が凍りついた。

そう、全てはイルフィスが仕組んだことだった。

そうです!

二人の話が終わりませんでした!

なので次回終わります!

いや、終わらせないと!

またよろしくお願いします。

那祢でした。

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