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第六十九話「イルフィスとクロエ」

こんばんわ!

那祢です。

今回はあの二人の話。

平和と思っていたライローグの生活。

裏ではこんなことが。

そして前回の話につながります。

またあとがきで!

私はイルフィス。

よく食堂の手伝いをしているけど私、一応この学校の生徒です。

魔法使いだけどお金がなく学費免除のため働いてます。

賄い付きはうれしいです。

私が生まれたのはたぶん六十年ぐらい前かな。

あまり覚えていないです。

落ちていた女の子を師匠が拾って育ててくれました。

私の師匠、フィアソも職は魔法使いでした。

師匠は色々な薬を作りそれを売ったりして生業を受けていました。

薬剤師としては最上級なんですが・・・・

良い評価もあれば悪い評価も。

新たな薬を作っては実験など。

毒薬や秘薬を簡単に作るから村の方から好かれるのは難しかった。

そんな私も師匠から薬の実験体として扱われました。

そう、年を取るのが遅くなる薬・・・・

私はそれを飲んでしまい・・・・

数年たっても年を取らない私。

・・・・・師匠は何度も謝っていました。

で、そんな師匠も年でお失くなりになりました。

自分には薬を使わなかったみたいです。

年を取らない私に村の人はこう呼びました。


ー 魔女と ー


そんな私には勇者に恋をした記憶がある。

微かにだけど覚えている。

その時、ライローグが邪魔していたみたい。

あのダメ狐は・・・・

でも、調べている内にあることに気がついた。

あの狐、勇者が一人の女の子と結ばれるため裏から頑張っていた。

そして何年も待ち続け魔王になって・・・・

何で知ってるかって?

私、参謀としていたから。

フィアソの名前で。

そんな彼に心から引かれたの。

甘やかしたい。

お姉さんが一生ついていってあげる。

魔王の時は生涯独り身と言って作らなかった。

いまなら?

わたさない!

誰にも。

彼を支え、守るのは私だ。

だから誰にも彼を・・・・・・・



私はクロエ。

クロエ・ヴィンサンド。

ジルクブームのヴィンサンド家の長女に生まれる。

騎士を目指せと父から鬼のような特訓の日々。

あれだけ大剣振ればまあ、こうなっちゃうよね。

私の体は筋肉質。

この体を好き好む男性はいないだろう。

社交会では声をかける人はいなかった。

趣味は私には似合わないが人形あつめが好きだ。

乙女チックな所もあるんだぜ。

まあ言えば笑われるけどさ。

私は自分より何でもできる人が好き。

無いものを持っているのって良くない?

だから魔法や弓等得意なエルフのターニアル、ハンマーと武器防具を作らせたら最強のドワーフのルンに引かれたんだ。

だけど・・・・

私以外に彼女達の魅力に気がつく人もいる。

それが勇者だった。

父からは


「学園に通うなら勇者に出会うことがある。彼らはその人種を繁栄にもたらすだろう。出会うなら何がなんでも必ず手に入れろ!出来なければお前など要らぬ!」


そう伝えられ学校へ送り出されたが結局、友達二人と良い仲に。

私は・・・・・

家からも期待はずれの烙印を押されてしまった。

そんな私はある日、一人の勇者二人から話を聞いた。


ー ライローグのアドバイスは的確で助かった ー


ライローグ!?

私の嫌いなダメ狐。

取り柄も無くスカートめくりをただするセクハラダメ狐のアイツが勇者と二人を付き合わせたのか!

頭に来た私は彼を屋上に・・・・・

後は知っているだろう。

落下した私を優しくキャッチ。

下敷きになった彼。

嬉しさで抱き締めたとき少し頭から血も出ていた。

私を必死に守ってくれた彼。

妖力を失わせてしまったのは確実に私の責任だ。

だから彼を守る。

誰にも渡さない。

近寄る女は誰も許さない。

私には彼しかいないから。

彼を失えば何も無くなっちゃう。

失う?

そんなことあり得ない!

あり得ないあり得ないあり得ない!

私は彼を愛してるから。

誰にも渡さない。

彼は私だけの物。



「あなた、イルフィスって言ったっけ?」

「はい、そうですが?」

「あんた、私のライローグに手を出したって聞いたんだけど?」

「私のライローグに手を出した?」


イルフィスの眉がピクリと動く。


「そう。寮で仲良くしていたのを見たって。」

「それは当たり前じゃないですか?同じ寮ですし。」

「それ、止めてくれないかな?」

「どうしてです?」

「どうしてってさ。私たち見てればわかるだろ?」

「何をです?言っている意味がわかりませんが?」


鼻で笑うような態度のイルフィス。

その態度にクロエは


「はぁ、あんた解らないかな!彼は私の物なの!だから邪魔なのはいらないんだよ!邪魔邪魔邪魔!」


クロエは背中に背負っていた剣を抜く。

バスターソードと呼ばれる大きさだ。


「脅しのつもりですか?学園内では戦闘行為は禁止と書いてありましたが?」

「ここはその範囲外さ!だからさっ!」


二人の話をしている場所はたしかに学校から少し離れている。

クロエが大剣を振り下ろす。

イルフィスは寸前でかわす!

その時イルフィスはわかった。

こいつ、当てるつもりだと。


「あなた、私を殺そうとしているのかしら?」

「おっ?わかった?この学校、人一杯いるし一人くらいいなくても良いかなってさぁ。あんた、しつこくライローグにくっ付いてるし。他の人は私が説明すれば譲ってくれたよ?だからっ!死んでっ!」


大剣をブンブン降る。

力で語ったのだろう。

イルフィスのかわす先に剣を降る。

仕留める気なんだろう。


「あなた、イラッとさせますね。ならば・・・・・」


そう言うとイルフィスは魔法を唱える。


ー ボンっ! ー


すると扉が出てきてクロエとイルフィスを飲み込んだ。

その中は体育館みたいな大きさの四角い空間が出来上がっていた。


「ここの中なら魔法も使えます。」

「ちっ!」


亞空間を作りだした。


「悪い子にはお仕置きが必要ですね。」


イルフィスは炎の弾をクロエに打ち込む。

それをバスターソードで弾く。


ー ドガーン! ー


クロエの後ろで爆発が起こる。


「さすが騎士だけの事ありますわね。」

「ふんっ!なめるなよ!」


俊足でイルフィスに近づく。


ー ブンッ!ブンッ!!! ー


「わっ!きゃっ!」

「当たってないのにかわいい声出すな!」

「あら?だしてはいけませんか?」

「気持ち悪いんだよ腹黒年増!」

「は、腹黒年増?」


イルフィスの笑顔が崩れる。

こめかみにシワが!


「そっ。腹黒年増。」

「・・・・・・だまれ。」

「腹黒じゃないのか?なら年増だな!!ははっ!」

「だまれって言っている!」

「なっ!がぼっ!ばがぼっ!!!」


イルフィスは水の魔法を使いこの中にクロエを閉じ込める。

イルフィスが編み出した魔法。

水中監獄だ。

水で作った円柱の中に閉じ込めたものを溺死させる魔法。

大変危険のため禁忌となっている。


「反省するまで二分ぐらいそこに閉じ籠ってなさい。」


そう言い後ろを向いたときだった!


「まだおわらないよ!」


クロエが円柱を切り開いたのだ。

クロエの姿が変化していた。

耳があり尻尾もある。

髪が黒から銀色になり周りにオーラが飛んでいた。


「あ、貴女もしかして!」

「ああ、愛しのライローグ。彼の血を接種してしまったため半妖になれるんだよ!」


バスターソードにも妖力が流れる。

ただ得た血が少なかったのだろう。

体にまとっている妖力が少し弱っていた。


「数分しか変身出来ないのでは?」

「ばれてたか?でもあんたを倒すには充分!」


クロエの連撃にイルフィスも守りに徹していた。

多分、その妖力の使い方をマスターしたのならば。

イルフィスは怖い想像をしてしまう。


「クロエ、もう止めないかしら?」

「死ぬのが怖くなったの?」

「いえ、このまま殺し合いしてどちらかいなくなったらライローグ悲しむかなって。」

「えっ?」

「考えてみなさい。私は彼に毎朝料理を作っているんですよ。」

「それはイラつく!」


ー ブオンッ! ー


衝撃波を飛ばす。


「聞きなさい。彼に助けられるほど貴女に愛情があります。どちらか彼の日常に消えたらどうなります?」


クロエは剣を叩きつけるのを止める。

そして考え込む。


「たしかに。あんたを殺したとなるとライローグが気にやむかもしれないわね。ふん、見逃してあげる。」

「見逃す?」


イルフィスの眉間にシワがよる糸目な彼女の目が開く。


ー ドガーン!!!! ー


体育館みたいな空間の上空で爆発が起きる。


「まだ私、爆裂魔法とか繰り出していませんが?半妖になった貴女を半殺しぐらいは直ぐにできるんですよ?」

「なんだとぉ!?ならやるか!!!」

「はあ、野蛮ですわね。私はただ提案をしたいのですが?」

「提案?」

「そう提案。わたしが考えているのはどちらが強いとかではなくどちらかがライローグくんに選ばれるか?で勝負するのはどうでしょう?」

「ふーん。どうせ何かしらあるんだろ?どんなルールなんだ?」

「それはですね・・・・・・・」



「なるほど交互にアピールしていって最終の卒業パーティーで告白されればいいと。」

「まあ、分かりやすくすればそうね。」

「なら、お互いの邪魔はしないようにしないとな。他の邪魔者は?」

「殺してはダメよ。諦めるように私が囁くから。貴女は圧をかけてくれればいいわ。」

「おまえ、かなりの悪だな?ドン引くくらいの。」

「貴女だって力で訴えるんでしょ。かわらないわ?」

「「ふふふふっ・・・・・」」


二人はこのように仲良く?なった。


「じゃあ、約束は守れよな。」

「貴女の方こそ。」


クロエが部屋を先に退出する。


ー んなわけないだろ?アイツがいちばん厄介だ。気を付けるに越したことはないな。まあアピールっても真っ向勝負しかないな。抱き締めたりキスしたり?うーん。他には・・・・・ ー


色々考えるクロエ。

そんな彼女がでた部屋に一人残るイルフィス。


ー 魔女を信じてはダメですよ?ライローグくん。貴方をメロメロの骨抜きにして私がすべて・・・・・ふふふ。楽しみ・・・・・ ー


二人の野望がこう生まれるのであった。

遅くなりすみません。

前回の話を少し・・・・かなり修正しました。

今回の話に続くようになっています。

イルフィスとクロエ。

ライローグはどちらを選ぶのか?

あと最近勇者を蔑ろしているのでもう少し目立たせないと!

そんなことを考え中。

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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