第六十三話 「捕獲とお説教、そして?」
こんばんわ。
那祢です。
更新しようとして消えました。
この時間ですみません。
今回は捕獲されたライローグの話。
シャンメールとエルグーラは彼に何を言う?
またあとがきで。
「で、貴方は何をしていたの?あそこで?」
空中で宙吊りにされた僕。
シャンメールはそんな僕を学生広場へと連れていった。
学生広場とは中庭にあるベンチや椅子がある広場だ。
大抵の学生はお昼や休み時間はここに来る。
なので縄張り争いやいざこざ絶えない場所なのだ。
僕はそれが嫌なので屋上や教室でご飯を食べていた。
まあ、わかりやすく言えばシャンメールの縄張りと言うことだ。
放課後なので生徒の数は少ないが・・・・・
ー ドンッ! ー
「黙っていないでなにか言いなさい!」
シャンメールが僕の沈黙でイライラしたようだ。
わざと黙っていた訳じゃないのだけど。
「青い恐竜のキグルミ被っていました。皆、驚いてくれるか楽しみで。」
やはり素直が一番!
素直が・・・・
「そんなはずありませんわっ!情報通でカイルやヤスベに女の子の細かい情報を流していると目撃者までいますわ!」
「え、そんなことしていな・・・・」
でも、好きなものや嫌いな物など勝手に教えるのは失礼になるのかな?
考え込む。
「考えると言うことは・・・・やはりしているんですね?ライローグさん。」
エルグーラはそう言い少し後ずさった。
ドン引き。
「ふんっ。最近は少しはまともになったと思っていましたが、そんなわけありませんね!ライローグ!」
握りこぶしを固めるシャンメール。
例えるなら政に八十年代の格闘漫画のポーズを構える。
指先一つのあの作品の。
「いやいや、違う!違います!カイルとヤスベにはその女の子の好き嫌いやデートにおすすめプランなどアドバイスをしてるだけだから!それ以外は黙秘にしてますから!その握りこぶしは止めて!今の僕では死んじゃうから!」
慌てる僕。
このまま殴られたら多分粉砕。
悪くて消滅の可能性がある。
それに対してエルグーラ。
「あら。ならば貴方のその髪は?金髪と黒のツートーンになっていますわ。」
「えっ?」
髪の毛がツートーン?
もしや・・・・・
回りを見渡すが鏡の代わりになるものはない。
その様子を見ていたシャンメール。
「ふんっ。何をキョロキョロしていますの?落ち着きがないですわね。少しは落ち着くと言うことを覚えたらどうですの?シマシマ狐さん。」
むかつく一言を言う。
まさに憎まれ口だ。
そのしましまがみたいのだが。
そう思っていると・・・・
「まあ!鏡をお探しのようですわね?ならこちらのコンパクトミラーをお使いになられては?」
わざとらしく驚く振りをしながらポーチからコンパクトミラーを取り出す。
くそっ!
彼女は色々酷い事を言うが案外優しいんだよな。
わかる人にしかわからない優しさ。
たまにグッと来るぜ!
僕はシャンメールが広げてくれたミラーの前にいく。
あ、彼女たちはポーチでコンパクトミラーと呼んでいるが僕にとっては人が三人は入る大きな鞄とファッションミラーになる。
「おー!!!髪が少し戻っている!!!」
髪が黒九金一の割合になっていた。
今日一日でここまで戻ったんだ。
あと九回やれば・・・・・・
少し希望が満ちてきたぞ。
こうして鏡とにらめっこしている僕。
それを見つめる二人の巨人。
「ん?」
ミラーの一部に押しボタンがある。
多分押せば下の蓋が開く二重式になっているのだろう。
押すものがあれば僕は押す
僕はそんな男だ。
「喜んでいるのはわかりますがもう少し回りの目を・・・・なっ!!?」
窘められるているシャンメールの言葉が止まる。
次の瞬間!!
「そのボタンを触るな!!」
いきなり勢い良くコンパクトミラーを閉じられる。
危うく挟まれるところだった。
そのままコンパクトミラーを片付ける。
「うおっ!?シャンメール?!」
「シャンメール様?」
いつもの口調ではないシャンメールに僕とエルグーラは動揺する。
彼女がそんなに怒るものがそこにある。
情報屋なら知りたいが僕はシャンメールが嫌がることはしたくなかった。
だって友達だろ?
「ご、ごめん。触って欲しくなかったよね。」
「あ・・・・・そうですわ!私の秘密!!秘密があるのですわ!だから開けてほしくなかったのっ。」
少し苦笑いしているがあるだろう。
人には一つや二つそういうものがある。
僕は客年のためエルグーラに目を配る。
『追求してはダメ。』
目で語る。
『了解。』
ウインクで返事をする。
うまくできないので少ししかめっ面だけど頑張ってみた。
「ふふふっ。」
エルグーラが微笑む。
本当にエルグーラは可愛いよね。
大人しく清楚。
癒しのオーラが飛びまくりだが風紀委員をしている。
仕事内容も擬音にするならシャンメールが『ビシバシ』でエルグーラが『ほわわん』だろう。
一度新聞部に書かれていたが人気投票三位となるぐらいだ。
ー ガンっ! ー
机が叩かれる。
叩いた方を見上げると
「スケベな顔をして私の友達を見ないでくださらない?」
シャンメールに注意された。
エルグーラはまっかなかおをしている。
少しぐらい見てもいいじゃないか。
「・・・・で話を戻しますわぬ。なぜ貴方が恐竜の姿をしているかですが・・・・・」
鋭い睨み付け。
蛇に睨まれた蛙とはこの事か。
まあ、言わないわけにはいかないか。
言わなければ寮に返してくれないだろう。
僕は渋々話し始めた。
・・・・・・・
「何ですって!?貴方、学校でそんなことしてたの!」
「まあ!大変ね。」
意見は半々だった。
魔力切れを回復するには妖怪特有のことをしないといけない。
学校で先生にハロウィーンとして脅かし練習と伝え許可を得てた。
それで今に至る。
シャンメールは嘘をついていたことに激怒。
エルグーラは魔力切れの話で可哀想となだめる。
これが一時間。
少し涙目になるくらいだ。
話が終わり下校することになる。
シャンメールからは禁止と言われてしまったのでもうこの方法はつかえない。
悩んでいるときだった。
「ねぇ。ライローグ、私とつき合ってくれないかしら?」
「「えっ?!」」
いきなりエルグーラが突拍子のないことを言う。
「な、何をい、言ってるんですか!エルグーラさん!」
「い、いきなりなんで!?」
シャンメールと僕は動揺する。
頬に手を当てたエルグーラ。
うんかわいい。
この子がモブだったなんて。
「今、驚きましたよね。それと一緒です。脅かすなら方法は色々あると思いまして。」
「た、確かにドキッとしましたが・・・き、気分が悪くなる嘘ですわね!」
エルグーラをぺシぺシ叩いてる。
仲いいな。
すると・・・・
「なら、シャンメールさん。貴女とライローグがそういう関係になったとお伝えすればどうでしょうか?」
「わ、私が!?」
「シャンメールと!?」
想像がつかなかった。
四六時中会えば喧嘩の二人。
それが仲良く恋人同士に。
「無理だよ!出来ないよ!」
「そ、そうですわ!誰がこんな問題児と!」
否定する二人。
「なら私が・・・・」
「ダメです!許しません!」
「ならシャンメールさんが。」
「い、嫌です。」
「なら私で・・・・」
「だからダメです!・・・・うー!わかりましたわ!一週間だけです!」
そう怒りながらシャンメールは決断した。
こうして僕はシャンメールと付き合うことになった。
「よ、よろしくお願いいたします。」
「ふんっ!」
そう言いながら寮まで帰るのであった。
「何よ。あれは。又増えた。私が見守ってるのに。許せない。ゆるさないー!!!」
ー ドンッ! ー
何者かは壁を殴り・・・・
そのまま消えていった。
付き合うことになったシャンメールとライローグ。
そんな彼らを覗く者とは。
次回もよろしくお願いいたします。
那祢でした。




