第五十八話「睨みとパンと昼休み」
こんばんわ!
夏バテぎみな那祢です。
スタミナつけないといけないとスタ丼食べました。
胃がもたれています。
年のせいか油が食べられないのに気が付きました。
さて今回は睨んでいるクロエの話。
何故睨んでいるのか?
それが判明します。
ライローグ、どうなる?
またあとがきで。
ー キーンコーンカーンコーン・・・・ ー
やっとお昼休みになった。
授業の合間の休み時間。
いつもの二人がやって来てアドバイスを聞いて帰っていく。
朝の寮の一件の出来事のお陰かな。
二人、時間をずらしてやって来るのはありがたい。
喧嘩すると印象が悪くなるとアドバイスをしたのも聞いているようだし暫くは大丈夫だろう。
それよりも・・・・・
ー じーっ・・・・・ ー
視線を感じる。
そちらの方を確認する。
やはりクロエがこちらを見ていた。
休み時間も。
手を洗いに行くときも。
移動教室も。
睨むようにこちらを見ている。
「何してるんだ?」
いきなり横から声をかけられた。
僕はそちらに振り返る。
そこにはマリアンがいた。
「あ、マリアン。」
「『あ、マリアン』じゃないよ!ライローグ!お昼休みだぞ!急いでいかないと購買のパンが売り切れちゃうぞ!」
「あ、確かに。でも、食堂にはいかないのか?」
「なに言ってるんだよ!お前と・・・・いや、君とご飯を食べたいんだよ。食堂だとアイツらいるだろ?」
アイツら。
多分、キサラギやシャンメール。それとカイルとヤスベの事だろう。
僕を独占して絡む人がマリアンは嫌いらしい。
確かに最近はそちらにかまって話が出来ないからな。
「わかった。無くなっちゃう前に早く行こう。」
そう言い僕は教室から出ようとした。
すると・・・
「間に合わないから抱えるぜ!よっと!」
マリアンは僕を俵担ぎをした。
うーん。
このままの姿を見られたらクラスの皆からまたなにか言われるんだろう。
そう思い僕は狐に変身して持ちやすいように丸まった。
「じゃあ、行こうぜ!」
久々のマリアンの疾走に付き合うことに・・・・
あれ?
マリアン?
マリアンさん!?
ま、マリアンさー・・・・・・!!!
彼女の全力は凄まじいものだった。
振り落とされないように抱えてくれているのだが回りの景色を見ている暇がないほど怖い!
購買に着いたときは・・・・・
酔いと吐き気で動けなかった。
そんな僕をマリアンは
「大丈夫?パン買ってくるからここにいて!」
と伝え購買パン戦争に向かっていった。
マリアンって頼もしいし優しいよな。
酔った僕に気を使ってくれるしパンを買いにいってくれるし。
・・・・・なんかヒモみたい。
いや!
次こそは僕があの中に!
パン戦争を見るが・・・・
「いてっ!誰だ踏んだの!」
「きゃっ!押さないでよ!」
「おばちゃん!ソーセージのヤツ!」
「・・・・・」
「あっ!お姉さん!ソーセージのパンお願いします!」
「リザードマンの鱗痛いから!」
「お前、ゴーレム使うな!」
戦いは無情だ。
そう思いながらベンチに狐のまま座っていると
「はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・はあっ・・・・・」
息を切らしている方を発見。
げっ!
クロエだった。
相変わらず眉間にシワを寄せながらキョロキョロ回りを見渡している。
あの顔は多分僕を探しているんだろう。
捕まると大変なことになりそう。
そう思った僕はその場から逃げる事にした。
抜き足、差し足、忍び足。
少しずつ距離をとる。
そっと・・・・・
「ライローグ!どこ行くの!?」
いきなり呼ばれてしまう。
後ろを振り返るとそこにはマリアンがいた。
パンを袋にいれている。
そんな大きな声で呼ばれたら・・・・
先ほどクロエがいた場所を見る。
柱に隠れたクロエがいた。
かわいい顔が歪むぐらいの形相をしていた。
ー ふーっ。 ー
面倒に巻き込まれるのはわかっているし何かしら言いたいのだろう。
そう思った僕はクロエに向かい
「屋上でマリアンとパン食べるが来るか?」
と声をかける。
そうするとクロエは回りを見渡している。
自分が声かけられていると気がつくとやっと柱から出てきた。
「あら、ライローグ。ここで会うなんて偶然ね!私を昼食に誘っているのね?いいわ!話もあるし行きましょう!」
そう言いクロエはルンルン気分で屋上に向かう。
マリアンを見ると少し寂しそうな顔をしていた。
「運んでもらえるかい?」
そう言うと彼女は頭の上に乗せてくれた。
多分話しやすい位置にしてくれたんだろう。
そしてマリアンに伝える。
「ごめんね。僕、情報屋だからさ。みんなに迷惑かけているし恨まれたりもしている。」
「・・・・うん。」
「だから彼女みたいにたまに呼び出しもあるんだ。」
「うん。知ってる。教室でにらんでたからね。」
「気が付いていたか。だから巻き込みたくないから教室で食べてほしいな。友達に揉めているところを見せたくないから。」
「いや、一緒に行くよ。私たち友達でしょ?」
「ふっ。ありがとう。マリアン。君は僕にとって最高の友達だよ。」
見つめあっていると・・・・
「マリアンだけじゃないわよ。」
「私達もいます。」
ー ひゅんっ! ー
いきなり女性二人が壁から姿を表した。
セオンとファルスティーナ。
気になっていたんだろう。
多分ずっと着いてきていたんだな。
「うん、ありがとう。みんな!」
さあ、みんなで屋上に向かおう!
そう僕の戦いは始まったばかりだ!
打ちきりエンド風に並ぶ僕たち。
あっという間に最上階にたどり着き僕は力一杯、扉を開けた!
「待っていたわ!ライローグ!」
そこに仁王立ちで構えるクロエ。
まさに勇者と魔王の戦い。
彼女の剣は対魔族キラーがついている。
妖怪もたまったものではない。
「待たせたね。で、何のよう?」
「何のようですって!?」
皆が付いてきてくれる。
そう思い周りを見る。
ー あ、あれー? ー
誰もいなかった。
いや、もしかしたら先ほどの透明化をしているのかも。
ならばこのまま続けるしかない!
「そうだよ。呼び出される必要がないからね。」
そう言葉を吐き捨てると
「私には用があるの!」
そう言い近づいてくる!
圧が強い!
気迫に負けそうになる。
そして・・・・・・
「教えてよ!なんで勇者はルンやターニアル、キサラギばかり!私に魅力がないの?ライローグ!あなた情報屋ならその理由がわかるでしょ?ねぇったら!うわーーん!」
いきなり泣きながら抱きついてきた。
「「「「え、えーーーっ!!??」」」」
回りにいた全員が声をあげるのであった。
勇者二人に好意を向けられないと絶望のクロエ。
情報をヤスベに伝えているのに何故なのか?
次回もよろしくお願いいたします。
那祢でした!




