第五十五話「情報屋はつらいよ」
こんばんわ。
那祢です。
本日はカイルがしつこい話。
恋愛ゲームでよく情報聞くけど。
現状二人いるとこうなると思い書きました。
大変だな。
またあとがきで。
放課後。
それは学生たちが己の力量をあげるために特訓する場。
放課後。
それまたは異性と心を通じ会わせ気持ちを高める場。
放課後・・・・・
それは・・・・・・充実な空間!
ー いい加減にしろよ!五月蝿くて落ち着いて休んでられないじゃないか! ー
心の中のライローグ本人が頭の中で怒鳴る。
だって~お前だって知ってるじゃないか。
その放課後が・・・・・
ー しーん。 ー
窓の外は真っ暗である。
なぜ夕方がない?
放課後が消えたのか!
・・・・聞いてほしい。
「さて!時間だしカイルの様子でも見てくるかな?」
そう思い鞄に教科書をまとめる。
持って帰らなくても困らないけどね。
二回目だから大体テストの何が出るかはもうわかっているから。
だけど形として持って帰る必要であるんだ。
何故って?
勉強しないやつがいきなり上位のランクに入ったら怪しまれるよ。
あと憎しみの対象にもなることもある。
そのため持ち帰ってやってますアピールが必要なのだ。
「よしっ!カイルのところへ!なっ!?」
準備を終え向かおうとした僕をいきなり何者かが遮る。
「帰るのかい?ライローグくん。」
ヤスベだった
「あ、ヤスベ。何があったの?僕の教室まで来て?」
「いやー。どうせ帰るなら僕と少し付き合ってくれないか?」
「えっ?何で?」
とっさに口に出してしまった。
ヤスベを別に嫌なわけではない。
好きか嫌いかって聞かれたら普通しか言いあらわせない。
そんな彼に付き合ってくれって言われても。
「勘違いしてほしくない。付き合っては君との恋愛とかではなく女の子の情報を聞きたいからだ。」
知ってますよ。
前者だったらむしろドン引きます。
あって間もないのに恋愛感情は。
「わかりました。で、誰の事を聞きたいのかな?」
多分ルンかキサラギだろう。
そう思っていた僕に彼は・・・・
「ターニアルとクロエ、あとキサラギさんの情報がほしい。」
と自信満々にいう。
えー!
前回教えた全員かよ。
「あれ?ルンを選んだのでは?」
「あー、彼女は体型が・・・・」
ルンの体型?
ルンはドワーフの子ども。
ドワーフとは昔から木々の間や洞窟などに家を作る。
なので動きやすい小柄なのだ。
グラビアアイドルとかによく見受けられる凹凸が少ないのだ。
だがそれが彼女の個性である。
ルンは小さく可愛く知識豊富で力持ち。
誰からにも好かれている。
キサラギとターニアルにも・・・・
「というわけで教えてほしい。」
どういうわけだよ。
でもこれがお仕事だからやるしかないか。そう思いながらメモ帳を開く。
「確認したけど前回教えた通りだよ。」
「他に情報は?」
「ないよ。」
「ふーん。」
ヤスベはメモ帳を見ている僕を観察している。
なんか嫌な予感が。
「そこに女子の情報が書いてあるのか?」
「ああ、書いてあるよ?」
「なら・・・・それを貰う!」
いきなりヤスベが僕に飛びかかってきた。
瞬時にかわそうとする僕。
バトルスタート!
ー しかし、ライローグは捕まってしまった! ー
何故っ?
学年では回避率は最高なのに!
驚いてる僕に彼は
「ごめんね。スピードダウンの技使った。」
とウインクしながら答える。
そ、そんなー。
野郎に抱き締められるなんて屈辱。
ただ良い臭いの香水が感じられる。
ー ピッカーッ! ー
メモが光だす。
某電気ネ○ミではないよ。
「うわっ!眩しい!」
メモの光で目が眩むヤスベ。
新たな技。
フラッシュ効果だ!
僕も眩しいからメモを見ないように対応している。
ちなみに今まで書いて来なかったが沢山光っていた。
特にマリアンとキサラギ、ファルステーナとセオンの情報はメモにありすぎて出てこないけどね。
目が眩んでいるうちに彼からの拘束から逃げ出した。
まったく・・・・乱暴だな。
そうそう、メモの秘密を伝えておくか。
「ヤスベ。このメモ、僕が持たないと文字出てこないんだよ。一応マジックアイテムだからさ。」
「えー。便利アイテムじゃないのかい?」
光でまだ痛いのだろう。
目を閉じながら違う方を見て話しかけている。
キョロキョロして少しかわいい。
「だから奪おうなんてしちゃダメだよ」
「あ、バレました?」
「バレバレです。次したらミリュン先生に石化してもらって海に投げます。」
「き、君の担任ってゴーゴンの?」
ー カチンっ! ー
「メデューサです!ミリュン先生はメデューサです。」
「えっ?」
「メデューサです!」
ここに来たときにお世話になったミリュン先生。
その恩人をバカにされたくない気持ちが出てしまいつい言い返してしまう。
「わかったよ。メデューサのミリュン先生だね。」
「はい。間違えないでください。」
僕の気迫に負けたのかたじろぎながらそう答える。
そして
「まあ、ここで喧嘩しても仕方ないから今から彼女たちに会いに行きますね。」
「ご勝手に。」
「またねー」
会いたくないが情報屋なので仕方ない。
ー ブンブンっ! ー
一応手を降る。
やっとヤスベと別れた。
校舎の挟まれた場所での話し合い。
話し合いと言うか喧嘩。
誰かに見られたら・・・・
「ライローグくん。」
「ひっ!」
いきなり上から声が聞こえた。
そーっと見上げるとそこにはミリュン先生がいた。
「あっ。」
「あっ・・・じゃないわよ。そんなに喧嘩するほどのことなの?私の種族が大事なの?」
「いえ、ちがいます。ただ・・・・」
「ただ?」
少し嬉しそうだ。
このままでは面倒になる。
そう思った僕は
「先生をバカにされた感じがしたので。それが嫌だっただけです。」
「えっ!」
「ではっ。」
そう言って僕はその場から立ち去った。
「ちょっとライローグくん!待ちなさい!ねぇ?どういうこと・・・・」
声が聞こえたが逃げ出した。
目を合わせれば石になる。
それ以外の理由でも。
僕は寮に戻り部屋にこもる。
ここなら誰にも文句を言われない安心できる・・・・
その時だった!
ー ガシャン! ー
「ライローグ!あいつなんなんだよ!」
カイルが部屋の扉を思いっきり開けて入ってきた。
力任せで開けたせいで扉が壊れた。
「カイル、どうした?」
「聞いてくれよ!ライローグ!ヤスベがきてターニアルと空気が悪くなった上にクロエが怒って・・・・!」
それから僕は寮のご飯の時間が終わるまで愚痴を聞くことになる。
「またな!」
そう言って彼は帰っていった。
そして冒頭に戻る。
暗い部屋。
空腹
布団のやわらかさ。
動くより睡眠欲が勝る。
この役割面倒くさい。
ー そうだな。でもがんばってくれ。もう一人の・・・・ ー
心の中のライローグの優しい声。
そのまま疲れで死んだように眠るのであった。
この世界まだ電話がないだけマシなのか?
電話の場合ここから夜の電話が・・・・・
こわいですね!
あと少しメデューサ先生を出しました。
一応彼女も攻略対象だが・・・・
好感度をあげると恋愛ゲームならば?
まだまだ終わらないこのお話。
また次回もよろしくお願いいたします。
那祢でした。




