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第五十四話「猫と狐と鈍感男」

こんばんわ。

那祢です。

今回はキサラギと教室での出来事。

何が起きたのか?

またあとがきで。

「ライローグ!ハルがしつこいニャー!」

「ハル?ああ、ヤスベか!」


昼休みが終わり教室に戻ると一人の生き物?

茶色い猫がしがみついてきた。


「何で私の好きなもの知ってるのにゃ!?あと、上から目線も嫌にゃ!ご飯食べに行こうと誘われたけど仲良くないから行かずに逃げたニャ!」


足元にしがみついている猫を抱えて持ち上げる。

うちの制服だ。

しかもうっすら化粧をしている。

繁々と眺める。

スカートでギャルコーデを着こなす猫?

この猫もしや・・・・・


「エッチっ!スカートの中、覗くんじゃないにゃ!」


ー シュパシュパシュパ・・・! ー


無数の引っ掻き傷が残る。


「痛っ!ちょっ!キサラギっ!いきなりひっかくなよ」

「乙女のスカートの中を覗いたからにゃ!」

「猫の姿じゃないか!」

「猫の姿でも恥ずかしいものは恥ずかしいのニャ!」


猫に欲情する狐。

もし子どもが出来たら凄い生き物が生まれるのでは?


ー バシンッ! ー


「失礼なことを考えているにゃよ。猫パンチニャ!!」

「痛いっ!・・・・・ん?あんまり痛くない。」

「当たり前にゃ。手加減したから痛くないはずにゃ。でも乙女の秘密を覗いた罪は重いニャー。で、話を戻すにゃ。ライローグ!あなた、私の秘密をあいつに話したニャ!」


秘密を?

ああ、情報か。


「うん。聞かれたから答えたよ?名前や好きな物とか。」


ー スパンッ! ー


また猫パンチ。

前より強めだ。


「やめてほしいニャ!知らない奴にいきなりプレゼントやデートに誘われるなんて恐怖ニャ!」

「たしかに。」

「わかってるならなぜ教えたにゃ!」

「だって・・・・・」


僕は言い澱む。


ー 勇者が君の事を選ぶかもしれないから ー


彼女にとっては大変失礼な話だ。

好き嫌いを相手に決められて恋愛する。

昔の伯爵令嬢かっ!

しかもクラスであまり知らない奴がぐいぐい来るのはつらいだろう。

コミュニケーション障害ならうんざりだ。


「ライローグ!ハッキリいうにゃっ!」


ハッキリって言われても。

考えろ僕。

考えるのだ!

キサラギが口に出して言っていることを!

はっ!


「恋愛したいっていつも言ってるから。」


毎回言っているこの言葉。


「上級生と付き合い始めたんだって!すごいニャー!どうやったにゃん?いつ?どこで?告白の言葉は?羨ましいニャン!そんな恋愛したいニャ!」

「いつの間にかわいいあの子をゲットしたニャン?答えるニャっ!早く答えるニャっ!ふむふむ。まだまだ初々しいにゃー。いいにゃーそんな恋愛したい。」


そんな恋ばなを聞くと必ずキサラギがいて食い付いていた。


「だからそう思って情報を聞いてきたヤスベに教えたんだよ。」

「ニャ、ニャンと!」

「ヤスベもカイルと同じ勇者だし未来が見込めるから・・・・・」


キサラギがふるふる震えてる。

嬉しかったのか?

そう思った次の瞬間。


ー スパッシュっ! ー


いきなりキサラギが人間体に戻り、彼女の鋭い爪が僕の顔を凪いだ。

顔に熱を帯びる。


ー ピューー~っ! ー

ー あ、赤いものが飛んでる? ー


顔から大量の血が飛び散る。

うわっ!

目に入った!


「いやーっ!あたしの制服に血がついた!」

「きたねっ!バカギツネの血だぜ!菌が移る!」


飛び散った血でクラスが大騒ぎになる。


「お、おいっ!保健室のジュリー先生を!」

「妖怪同士で揉め事がっ!」

「ライローグ大丈夫か?」

「狐が猫にやられたぞ!」

「いいきみだ。あいつ最近女の子に嫌がらせしてないからこう酷いことになる。」


顔がとても痛い。

顔を押さえている僕にも聞こえるみんなの声。

やっぱまだ嫌われているんだな。

そう思っていると・・・・


ー ふわっ ー


いきなり体が持ち上がる。

マリアンかな?

でも持たれた感覚はない。

そのあと下ろされる。

ちゃぶ台と言うか木の板の上にいる感が・・・・・


「みんな、邪魔。ファルステーナさん、彼を保健室まで送って。」

「わかりました!イルフィスさん!」


そのまま板にのせられた僕は台車で運ばれるぐらいの早さで保健室に届けられた。

乗っていたものはファルステーナの移動式棺桶だったようだ。

保健室についた僕はジュリー先生に治療してもらう。

さすがに傷が深かったようで回復魔法を使って治してくれた。

そのあと事情聴取が始まった。


「何で引っ掻かれたの?」

「・・・・・わかりません。」

「彼女に何か言ったの?」

「何か・・・・・・・うーん。」

「キサラギちゃんがいきなり爪を出して引っ掻くことなんてないからね。」

「あっ!」


思い出して手を叩く。


「何があったの?」

「彼女の情報をヤスベに話て付き合うように促したからかな?」


その発言をするとジュリー先生は・・・・


「少しは乙女心理解しなさい!鈍感男だね!」


ー バシンッ! ー


と本気で背中を叩く。


「痛っ!えっ?何が?」


ー お前って本当に・・・・ ー


元の体の人のライローグ本人にも飽きられるのであった。

鈍感は罪。

そう女の子のコミックにありましたが。

自分の事になると気がつきませんよね。

ヤスベはルンを選んだのではないのか?

キサラギとはどうなる?

また次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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