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第五十三話「イルフィス親衛隊」

こんばんわ。

那祢です。

風呂回終わり学園へ。

ライローグを待ち受けたものは?

またあとがきで。

その後イルフィスにお風呂まで届けてもらった僕は再びお風呂に入ることにした。

が・・・・・・・


ー ただいまボイラーメンテナンス中 ー


と張ってあったので寂しく服を着てその場を後にした。

部屋に戻った僕はそのまま布団に突っ伏す様に倒れこんだ。


今日一日大変疲れた。

二人の勇者へのアドバイス。

新たな登場人物。

創造神。

考えなきゃいけないことが・・・・

沢山・・・・ある・・・・・


そう考えている内に眠りに着くのであった。



「なあなあ!暇やろ?」


朝一番。

昨日、風呂に入らなかったので入ってきた僕。

そのまま食堂に向かうといきなりシャーズが声をかけてきた。


「注文を決めてるから暇ではないよ。」

「決め終わったあとで良いさかい!」

「学校に行かないといけないから。」

「急がへんでもっええやん!」


かなりのしつこいぞ。

こう言う時はかならず厄介事に巻き込まれる。


「日課だから無理。」

「そこをなんとか!」

「嫌です。」

「昨日、保健室につれて・・・・」

「それはイルフィスです。」

「帰りも!」

「それもイルフィス。」


面倒くさい。

うどん擬きのイラストの食券ボタンを押して早急にその場を去る。


「ちょいまっ!あっ!すまん!すぐ選ぶやさかい!」


後ろの人に怒られたのだろう。

ちなみにうどん擬きにしたには理由がある。

早いし安いしお腹にたまる。

その上、具材が沢山入っているからだ。

おばちゃんに食券を渡すと


「あいよっ!いつもん奴だね。」


急いで支度をしてくれた。

あっ。

奥でイルフィスが洗い物をしているぞ。

洗うの多いからな。

頑張れよっ!

そう思っていると・・・・


「ねぇ!?イルちゃん!彼氏さんかい?」

「えっ?」


中にいたおばちゃんがイルフィスを呼んでしまう。

洗い物の場所からこちらを見るイルフィス。

ちょうど目が合う。


「えっ?ええっー!!?ち、違いますよ!ライローグさんでして私の彼氏では○△✕□!」

「そんなこと言ってまー!若いんだからさー。恋せよ乙女だよ!」

「ちょっと!ミカさんっ!引っぱらないでっ!ちょっ!」

「ほらほらっ!会話してあげなさいよ!」


おばちゃんパワー強し。

イルフィス、君では勝てないよ。


「おはようイルフィス。」

「お、おはようございますライローグさん。」

「同じ学級だからタメ口で良いよ。」

「いえ、出来ません!」


回りを見渡すと野次馬ができている。

この食堂ではかなり人気でファンクラブがあるらしい。

箸を開いてうどん擬きをすする。

うん!うまい!

早めに食べないとそろそろ来るぞ。


「さ、さっきのは何だったのかな?ライローグくん!」


やはり来たぞ。

さっき言っていたイルフィス親衛隊だ。

ちなみにリーダーはこのインテリメガネ君。

シャーズと反対の天使族らしい。

名前はエファエル。


「イルフィスちゃんに気安く声をかけないでもらいたいな。」


このキザっぽいのは悪魔でベル。

一流階級らしいが。


「か、会話して!う、羨ましく。な、無いんだからな!」


途切れ途切れの言葉の骸骨。

スケルトンのガッシャ。


「イルフィスさんからしたらお前なんか眼中にない!だから諦めろ!それか会員になれっ!」


妥協するか会員になるか。

案外優しい虎の獣人がガロウ。


「オメー。邪魔すんなよ。彼女は僕らのだ。」


ブタさんな彼がオークのハッチョ。

この五人でイルフィス親衛隊だ。

まあ、何処かの親衛隊みたいに主を守るために集まったんだろう。

関わっても良いことないし早く食べて流すか。

うどんを口の中にかっ混む。

漫画張りの食べ方だろう。


「おいっ!聞いてんのか!」


ガロウが怒鳴り付ける。


「上手そうだな。オラもうどん食ってくる。」


ハッチョが物欲しそうに覗いてから食券コーナーへむかった。


「貴方は会話ができないのですか?哀れなものてわすね。」


ベルは頭に手をおき首を降る。

口の中が空になったか。

ようやく喋れる。

本当にこいつらうざいな。


「喋れるよ。うどん擬き食べていたから喋れなかっただけ。僕からイルフィスに近寄ってほしくないってことだろ?わかったよ。」

「ふ、ふん。物わかりが良くて良かった。なので紺一切・・・・」


エファエルが言おうとしたのをさえぎり


「彼女から近づいた場合は普通に接するから。それで良いね。じゃあ。」


食べ終わったものを片付けその場を立ち上がる。

その場から逃げようとスタスタ歩く僕をエファエルが呼び止める。


「おいっ!それってイルフィスちゃんと話をするってことになるじゃないか!」

「ん?そうだよ?でも考えてみてよ。声かけてガン無視はきつくないか?」

「まあ確かに。」

「しかも、原因は君たちとなれば?」

「俺たちが嫌われる?」

「ご名答!」


クイズ番組みたいにそう伝えると


「だから話かけられた、対応するからいいね?じゃっ!」


そう言いながらおばちゃんに食器のトレーを渡して急いでその場を後にした。


にやにや笑いながらこちらを見ているシャーズに気がついたが気にしないでおさらばした。


教室にはいってからも大変だった。

ヴァンパイア姉妹のスキンシップからはじまりマリアンの大切なぬいぐるみ扱いの対応。

たまに理不尽にキサラギに怒られたり。

話したことがないターニアルと会話に挑戦してみたり。

あっという間に昼休みになってしまった。

ちなみに今は


ー ぷちゅぷにゅっ! ー


マリアンの脇固めの胸の感触に癒されています。

まあ、狐になって運ぶ方が楽とわかってから変化をしている。

いや、感触が気持ちいいからではなく・・・・

誰に言い訳をしているんだ?

まあその状態で運ばれている。

目的地は屋上さ。

購買のパンを屋上の風を受けながら食べる。

最高の幸せ。


「さっさと食べようぜ!ごはんごはん!」


嬉しそうなマリアンは階段を軽快にかけ上がる。


ー ギィーッ。 ー


開いた。

その扉の向こうには・・・・・


「暑いですね。お姉さま。」

「ファルちゃんこれも修行ですわ。あっ!ライローグ、待ってましたわっ!こちらへ!」

「はやくはやく!私の横空いてますよ!」

「四人がけだから一人は彼の横に行けませんね。」

「ちがいますわ、お姉さま。正面から食べるところが見れます。」

「そうでしたわ!私ったら!」


ヴァンパイア姉妹がパラソルの日陰で僕たちを待ち受けていた。

僕とマリアンは顔を見合わせ、


「しょーがないな。行こう。」

「ですね。待ってますし。」


と言って彼女たちと昼御飯を食べるのであった。

イルフィス親衛隊。

彼らと関わったライローグ。

学園生活無事に過ごせるのか?

二人の勇者にハッピーエンドは?

次回はお休みします。

またよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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