第五十話「試練?難点?面倒な勇者。」
おはようございます。
ではなくこんばんわ。
那祢です。
第三周目のライローグ。
今回の難点は?
新たなキャラが?
またあとがきで。
僕は一通りのイベントを終えた僕は男子寮のベッドの上で頭を抱えていた。
「創造神のやつめ!」
今回のストーリーに無理難題を入れてきたのだ。
それは・・・・・
ー 最後に一つ言い忘れていたけどー。携帯は没取ーしとくねー。あと少し物足りないから刺激を足しといたよー。がんばってー。 ー
そんな話をされたのだ。
・・・・・先程ね。
今から八時間前。
「やあ、ライローグ。おすすめの子はいるかい?」
カイルがいつものようにやって来た。
おすすめを教えてほしいと言われたので何気ない感じでエルフのターニアルを進めてみた。
美人で気立ての良い子だが・・・・・
僕は嫌われているので近づけない。
まあ色々過去でしたからだけどね。
マリアンと仲が良いのでマリアンと一緒の時に少し話しただけだけど。
その時の印象は賢人みたいで場を持たせるのがなかなか難しかった。
そんな彼女の事を色々アドバイスをして見送る。
「これでしばらく平穏が訪れる・・」
そう思ったときだった。
「あなたがライローグさんですか?」
いきなり後ろから声がかかる。
振り返ると知らない男がそこにいた。
見た目は軽装で顔はカイルより童顔。
そんなインパクトがあるのに学校で見たことがなかった。
「ライローグさんで良いんですよね?」
返事をしなかったので再び聞いてきた。
「そうですが、どちらさまで?」
「あ、自己紹介をしてませんでした。隣のクラスに入りましたハル・ヤスベといいます。一応勇者やってます。」
その言葉に僕は絶句した。
ゆ、勇者が二人・・・だ・・と・・・?
今までいたカイル以外に勇者が増えた。
その事は回りにとって何も変わらないが僕にとっては重大なことであった。
アドバイスをするのが二人になる。
それは二人を別々のヒロインにくっ付けなければいけないというわけだ。
もしかぶった場合は二人が争うことになる。
そしてこの世界は・・・・・
僕は頭を降り邪念を払った。
「ライローグ?」
「ああ、ごめん。僕は情報屋のライローグです。気になる女の子のアドバイスなら任せてくれ!」
なんとなくモブ風に答えてみた。
まあ、モブなんだが。
「そうなんですね!じゃあ仲良くなれる子を一通り教えていただけないですか?」
「一通り?」
「はい!」
小僧、良い目をしているな。
先程の人を選ばず誰でも良いと言っているやつとは大違いだ。
僕は頷きながら胸ポケットからメモを取り出し開いてみた。
アルムファイム・エクセレア
種族 ラミア
ルン・ヒロム
種族 ドワーフ
クロエ・ヴィンサンド
種族 人間
ターニアル
種族 エルフ
ミリュン・メデュルク
種族 メデューサ
ジュリー・ミド
種族 スライム
シャンメール・タイスタ
種族 巨人族
ヒビキ・キサラギ
種族 バケネコ
ヒョウカ・フブキ
種族 雪女
アヤ・イトマキ
種族 女郎蜘蛛
ニエル
種族 ハーピー
沢山出てきた。
先生方も攻略対象だったり知らない方までいた。
たまには見返さないといけないな。
ちなみに攻略した子は抜いております。
理由?
・・・・解っているのに聞きますか?
「こんなにいるんですね!攻略対象。ハーピーやエルフ、妖怪までいるんだ!」
なんかとても楽しそうだ。
そうだよな。
初めて遊ぶんだもんね。
「ねえ、ライローグ?」
「ん?なんだい?」
「君は誰を選ぶんだ?」
「はいっ?」
「だから君は・・・・もしや好きな子いないのかい?」
「好きな子・・・・・・」
そういえば考えていなかったな。
マリアンやセオン、ファルスティーナ。
二回目の周回をして色んな方達に会ったのだがエンディング前みたいな彼女達に対しての執着がない。
多分創造神がいじっているのだろう。
ー ピンポーン!大当たりー!すごいねー。よくわかったねー。じゃあまたねクリアー後ねー。 ー
頭の中で声がした。
そしていきなり出てきて帰っていった。
もう出てこないだろう。
そう思った僕は適当に
「ルンやキサラギがかわいいと思いますが・・・」
二人の名前をあげた。
すると・・・・・
「ならばその二人の情報をお願いしたいな。」
「えっ?」
驚きで言葉がつまる。
何を言っているんだこいつは。
聞き間違えか?
「だからキサラギとルンの情報がほしい。君を友として、宿敵としてお願いしたい。」
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はいっ!バカが来たー!
何も考えない大バカだよー。
敵対しなくて良いのに攻めてくる。
面倒くさいやつだよー。
何でこんな奴送り込むんだよ!
ー はあっ。 ー
僕はため息をついて
「お断りします。」
そう伝えるのであった。
ヤスベはカイルと違い和のイメージの勇者です。
性格は難ありますが。
彼がこの世界に何をするのか?
・・・恋愛か?
混沌か?
カイルとライローグは?
また次回もよろしくお願いします。
那祢でした。




