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第四十四話 「携帯、あるんですかい!」

こんばんは!

那祢です。

今回は特訓の回・・・・ではなく。

携帯の回?

携帯ってあったの?

なら何故メモ帳を?

またあとがきで。

「ライローグ。また特訓をお願いします。」


次の日、ファルスティーナが登校前に現れた。

いつもより気合いが入っているのがわかる。

何故わかるって?

それは・・・・


「な、何を見てるんですか!!!おでこ広いの気にしてるんですよ!」


いや、おでこを見てるわけではなく・・・・

お前のその髪を見ているんだが。

セオンと同じようにロングヘアーだったのが今では肩にかかるぐらいに切り揃えてある。

たしかボブカットって言うんだっけ?

気にしていないから彼女自身がすすんで切ったんだろう。


「なあ、ファルスティーナ。」

「はいっ!何でしょう!ライローグ教官!」

「きょ、教官?!」

「はいっ!私を確実にカイルと付き合わせてくれる。その様に指導する人ですもの。」


教官かー。

なんか昭和のあるドラマの再放送にあったような。

ス○ュワーデス物語だったかな。


「わかったよ。努力してみる。」

「確実にお願いします。きょ・う・か・ん・さ・んっ!」


そういいながらおでこをつつかれた。

むず痒い感じがしたがそのまま突き通した。

なぜなら嫌がっても色々いそうだから。


「よし!ならば頑張るか!」

「がんばりましょう!」

「お前が頑張るんだよ!」

「えっ?」


そして、顔を見合わせ二人でなにげなく笑いあった。

放課後、再び特訓か始まった。


何気ない気配りをできる特訓。

差別しない精神を作る特訓。

面倒くさい人のあしらい方。

生きていく上で必要な体力作り。

様々な特訓をした。

マリアンの時にも練習したあの特訓も頑張った。

たまにマリアンやシャンメールもやって来てはファルスティーナのサポートをしていた。

皆もファルスティーナのことが気になっているようだ。

喧嘩した姉のセオンも気になったのだろう。

覗きに来る。

一週間後・・


「カイルにね可愛いって言われたの!髪型にあっているって!」


三週間後・・・・


「二人でご飯、食べませんか?って誘われたわ!すごいでしょ!私の魅力が・・・・・」


一ヶ月になると・・・・


「き、聞いて!教官!私、とうとうデートに誘われたわ!」


朝一番に報告にきた。

カイル、お前もやっとかよ。

奥手すぎてため息が出るよ。


「あ、ああ、おめでとう。ファルスティーナが頑張ったから・・・ 」

「はいっ!そうですね!私の努力が彼を引き込んだんですね!」


満面な笑み。


ー ズキンッ! ー


「ぐわっ!」


胸の痛みに声を出してしまう。

いつものヤツなのに何で。

痛みが通常よりかなりあった。


「どうしました?教官?」

「い、いや何でもない。少し体調が悪いだけだよ。」

「そ、そうですか。良かったです。それでデートなんですがどれを着ていけばいいですか?」


自分の部屋にある服を携帯で写真を撮ってきたみたいでみせてくれる。

携帯?

何で携帯があるんだ?


「なあそれって・・・」

「ああ、これね!魔動テレフォンと言います。皆さん持っているはずですが?」

「でも、シャンメールやマリアンは持っていなかった気が・・・・」

「マリアンさんはあまり使わないそうです。シャンメールは・・・・・落としたら誰か死んでしまうので学校では電源切って鞄にいれているらしいです。メール送ると夜、返ってきますよ。」


確かに一メートル越えの携帯が落下するのは怖いな。

しかも家でないと返ってこないとは意味があるのか?


「でも、僕持ってないんだけどな。」

「えっ?ぬらりひょん様から入学時もらっていないのですか?妖怪用の携帯があるはずなんですが?」

「あるの?」

「ありますよ。妖動テレフォン。確か・・・・」


その時だった。

空間の裂け目ができそこから老人が顔を出す。

はいっ!

ひょっ○り・・・


ー ガンっ! ー


「痛っ!」


いきなり出てきたぬらりひょん様に杖で叩かれる。


「馬鹿者の癖に馬鹿にしたじゃろ。」

「し、してませんてば。」

「いいや、嘘じゃ。お主の目でわかる。」

「そ、そんなー!」

「その反応が胡散臭い。」

「狐だからで・・・・」

「それはじかに臭い。」

「そ、そんなー!」


表情が変わらないが言い続けるぬらりひょん様。

横を見るとその二人のやり取りを微笑ましく見ているファルスティーナ。

なにかに気がついたようだ。


「いつぞやの時はありがとうございます。ぬらりひょん様。」

「気にせんでよい。お前の姉を止めたのは必然だからの。」

「いえ、感謝してます。で、ところで何故にこちらに?」


そうファルスティーナが問うとぬらりひょん様はこちらに向き袖からなにかを探す


「ほれ狐。お主の携帯じゃ。」


そしていきなり携帯を投げられた!

ライローグは受け取ろうとする。


ー ぽんっ! ー


手で弾いてしまう。

もう一度!


ー ぽんっ! ー


うまくキャッチを!


ー スカッ! ー


お約束だよねー。

携帯はそのまま落下。

地面に・・・・

初めて使うのにいきなり割れた携帯か。

その時だった。


「えいっ!」


携帯が地面スレスレで止まる。

いや、浮いてると言うのか?

今の声は・・・・・

ファルスティーナだった。

携帯を風魔法でぶつからないようにしてくれたようだ。

本当にありがた・・・


ー ぶにっ! ー


頬が杖で形を変えられる。


「はよ拾え。迷惑だろ」

「感動を・・・」

「ファルスティーナに失礼じゃろ。」


携帯をすかさず拾う。

きれいな携帯だ。

僕の毛色と同じ黄色だ。


「またな、馬鹿者。」


その声がする。

・・・・がぬらりひょん様はいなかった。

忙しい人。

いや忙しい妖怪だな。

そう思い妖動テレフォンを握りしめる。

・・

・・・

・・・・

使い方聞いてないんですが?

携帯を見ていると・・・


「もしかしてわからない?なら私が教えてあげよう!」


ファルスティーナが嬉しそうに使い方を説明し始めた。

近いので甘い香りがするが・・・・

使い方を覚える一時間、僕は意思を保ち頑張った。


その後、携帯の存在を知ったセオンとマリアンからの電話で寝られない夜が続くのであった。

妖力が無かった狐のライローグ。

ぬらりひょん様と特訓したからもらえたのか?

単に忘れていたのか?

鬼電に頑張れライローグ!

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。


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