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第四十二話 「余計なことは後で響く。」

こんばんわ。

那祢です。

まよいが破壊の後の話です。

ぬらりひょん様はなにを教えるのか?

またあとがきで。

「ゲフウー。」


ようやく解放された僕は布団に倒れこんでいた。

ぬらりひょん様のお説教はかなりのものだった。

まずはまよいがの製作から


「自分で作っていないからって好き勝手していいものではない。まず自分でまよいがを作ってもらう。やり方を教えるからな。ふぬんっ!」


瞬時にぬらりひょん様の横に巨大な空間が出来上がった。


「そ、それは・・・」

「聞いていなかったのか?馬鹿者め。新たなまよいがじゃ。」

「新たな?」

「そうじゃ。今の感じでつくってもらう。」


今の感じって言っても・・・・・

ふぬん。

しか言ってないし。


「はやくやってみんしゃい。どんくさい奴め。」


職人の教え方だよ?

普通の人はできないよ?


「ふ、ふぬんっ!」


真似してみるしかない。


ー ポカリっ! ー


「いってぇ!!」


ぬらりひょん様の杖が頭に当たる。

当たると言うか直撃だが。


「誰が『ふんぬっ!』だけで出来ると言った。見習うのはワシの妖力だ。まさに馬鹿じゃのぅ。」


細い目で表情はわからないが飽きられている感覚はある。

しかし妖力を真似ろと言われても貴方様の力と単なる化けぎつねの力では天と地の差が・・・・・


ー ゴンっ! ー


「ぎゃっ!」

「どうせくだらないことでも考えていたじゃろ?考えるよりやってみんしゃい。」

「ならどつかないでくださ・・・・」


杖がまた叩こうと構える。


「さーて!練習しないと!まず手に力を集めて・・・・」

「そんなちっぽけな妖力か。あの二人のお嬢ちゃんに尻に引かれるのは目に見えるのう。」

「集中集中・・・・空間ができるイメージを・・・」

「しかし、お主の好みが洋風とはのぅ。可愛い可愛いキサラギが可哀想じゃのぅ。」

「亜空間ができるイメージを・・・・」

「まあ、乳房は控え目な二人ならキサラギだって負けんのぅ。ばいんばいんのぼいんなら完璧に敗北じゃよ。」

「まよいがを・・・・・」


ー ばいんばいんのぼいん? ー


その時だった。


ー シュンシュンシュン・・・・・ ー


右手に空間ができた。

縦横一メートルぐらいの小さい空間であったが出来たのだ。


「ほう。やればできるじゃないか。駄目ギツネ。早速入ってみるかの。」

「あっ!ちょっと待って!」


僕も一緒に後を追った。

僕がはじめて作ったまよいが。

それは・・・・


「あっ!ぬらりひょん様。」


空間に入るとぬらりひょん様がこっちを見て待っていた。

あれ?

何故か動かないぬらりひょん様。

どうしてなんだ?

入り口前で固まっている。

わからなかった僕はそのままぬらりひょん様をこしてまよいがに入った。

だがそこにあったものは・・・・・・


「な、なんじゃこりゃ!」


そこはまさに異常な空間であった。

ファルスティーナとセオンのヴァンパイア二人のお尻のトランポリン。

マリアンが沢山のマリアン牧場。

キサラギのふれあいパーク。

シャンメールの体験、体登山

ターニアルの森と一体になろうなど訳が分からないものまであった。

しかも一部にていない。


「あ、これってもしかして・・・・」


ー ポカリッ! ー


「痛っ~!」

「馬鹿者が。ハレンチなことしか考えてないからこうなるんじゃ。性的欲求高いのぅ。助平狐。」

「いや、違いますっ!これはぬらりひょん様が色々言っていたから・・・・」

「ワシのせいにするな。お主の考えた世界じゃ。もう少し特訓じゃの。」


それからみっちり鍛えられた。

途中妖力きれてもツボを押され緊急回復、能力向上してまで特訓して頑張った。

その後は恋のいろはと恋愛成就の仕方など正座して何時間も聞く羽目になった。

そして今である。

格段と成長しているのがわかるのだが・・・・・

否定されまくりはさすがに辛い。

軍仕込みのビ○ーザブート○ャンプみたいだぞ。

まあ、ぬらりひょん様から次回の話は出なかったのでこれで終わりなんだろう。

あーつかれた。

前のめりで布団に突っ伏す。

幸せだなー。

寝れるってー。

ウトウトしてきた・・・・

二人、大丈夫かな。

シャンメールをカイルのお嫁さんにしないと。

ただ、怒ったセオン。

怖かったな。

シャンメールも・・・・

明日は・・・・・・・・


そう思いそのまま寝てしまうライローグであった。


「んっ?」


眩しい日差しが窓から降り注ぐ。

僕は眠い体を振り絞り動き出す。

そう、汗くさいのだ。

修行しまくったからかなり匂うのだ。

そう思った僕はすかさず集団浴場に向かった。

この時間はおばちゃんがお風呂の掃除をする前なのでお湯がまだあるのだ。

ふらふらとゾンビみたいに揺れながらその道のりを歩く。

集団浴場に到着した僕は暖簾を確認する。


ー おっ!まだあるってことは入れるっ! ー


僕は集団浴場の暖簾を越えて脱衣所にはいった。

服をパッと脱ぐ。

さあ、入るぞ。


ー ガラガラガラ・・・・ ー


タオルで前を隠し扉を開けた。


「えっ?」

「なっ!」

「あっ、あれ?」


目の前には美しい女性が二人いた。

一人は胸が大きく肌が透き通るくらいに綺麗で他の女性が嫉妬する位な魅力的な体型。

男なら一コロだろう。

例えが古いな。

もう一人も控え目な胸だが腹筋が素晴らしくおしりのラインが悩ましい。

まさにボディービルダーの一歩手前で女性らしさが醸し出している。


「美しい・・・・」


二人の彫刻があるなら是非ほしいものだ。

でも、これってもしや・・・・・


「ま・・・・またあなたですかっ!駄目ギツネライローグ!」

「お、乙女の体を軽々しく見てっ!許さん!」


次の瞬間、僕は一瞬で湯船の中に落下。

溺れて気を失うのであった。

その後、ターニアルとクロエに引きずられた僕。

二人の部屋につれていかれお説教を再び受けるのであった。

ぬらりひょん様は見て覚えろタイプです。

こういう人は苦手ですよね。

でも、しっかり教えている心優しい方なので嫌わないでほしいです。

風呂場で直面したターニアルとクロエ。

ライローグはどうなるのか?

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。


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