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第四十一話 「まよいがの長」

こんばんわ。

那祢です。

100%オレンジジュース飲んで作りました。

さて今回はまよいがでのぶつかり合い。

セオンとファルスティーナの魔力にライローグは?

長とは?

またあとがきで。

僕は走り出す!

彼女たちの間に!

放たれる闇の炎と漆黒の氷柱。

それが当たるその時だった。


「馬鹿者。やめろ。」


二つの魔法が一瞬で消える。

しかも、握りつぶされたかのような圧縮魔法で。

服装はまさに和服。

甚平としか言いきれないぐらいの加工をした着物。

そして長いキセルを持つ老人がゆっくり歩いてくる。


「馬鹿者。きこえないか?答えろ。」


二人を注意する・・・・・


ー ゴンっ!メキョッ! ー

「痛っ!あつっ!」


おでこにキセルの鉄の部分が当たる!

そう、馬鹿者と怒られていたのは・・・・


「僕なんですね。」

「当たり前じゃ。馬鹿者。返事くらいせんか。」

「いや、ただまよいがで戦っている二人を怒っているのかと。」

「ど阿呆。魔法の打ち合う中に飛び込む行為。馬鹿者以外呼べりゃせんぞ。」

「それだけですか。すみませんでし・・・ぎゃんっ!」


もう一度キセルで叩かれる。

叩かれた頭をさする。

なにか間違ったのか?


「もう一つ、わしゃ怒っておる。それはな・・・・」


そう言うと呆気にとられているヴァンパイアの二人の背中に一瞬で移動する。


ー トンットンッ! ー

「きゃっ!?」

「ひゃっ!?」


そして二人の背中を押した。

バランスを崩した二人が僕の方にやって来る。

同時に二人を抱き止めた。


「危ないじゃないですか!」

「馬鹿者。危ない筈がない。」

「こけて怪我をしたら・・・・」

「する筈がない。馬鹿者。」


なんかイライラする。

上から見下す先輩。

いや、嫌な教育指導の先生に近い。

何を言っても認めてもらえず否定される。


「馬鹿者。すぐ考える。」

「さっきからバカバカって!何ですか!二人と僕の問題ですよっ!」

「そんなの当たり前じゃ。馬鹿者。すぐ怒る。バカがすることじゃ。」


ムカつくっ!

マジムカつく!

マジって書いて真実と読むんだ!

本気や真剣では読まないぜ!

ならば教えを説いてもらうまで。


「ぐっ!ではさっきから僕が何故バカと呼ばれているのか教えてください。」

「馬鹿者。そんなもの教えたら彼女らに失礼だ。」

「なっ!」


イライラがピークになる。

何を!

何故!

どうすれば!


「眉間にシワが出てますよ。ライローグ。」


難しい顔をしていた僕にセオンが声をかける。

先程までの顔とはまるで別人だ。


「あ、ごめん。いやー何が馬鹿なのか考えていたらわからなくなってね。」

「そうですか。で、このご老体様は?」

「えっと・・・・・」


もう一度老人を見る。

和服でキセルをでタバコを吸う。

そしてまよいがを自由に移動できる。


「ジロジロ見るんではない。失礼じゃ。馬鹿者。そこつ者。」

「うっ。」


そして発言が辛口。

もしや・・・・・・


ー バンっ! ー


記憶がフラッシュバックする。

僕は知っている。

この老人は・・・

この、御方は!!


「ぬ、ぬらりひょん様。」

「「えっ!!」」

「なんじゃ?今さらワシに気がついたのか。遅すぎるぞ。ど阿呆う。」


妖怪を統べる百鬼夜行の先頭を位置する妖怪界の長、ぬらりひょん。

妖力では彼に敵うものはなくかなりの切れ者。

妖怪の○太郎ではやられ役だが彼と一対一でも戦えるくらい強い。

あとイメージ的に勝手に人の家に上がってなにか食べたり飲んだりして何食わぬ顔で帰るイタズラ心満載の方でもある。

ちなみに学校ではかなり偉い人だよ。

全然いませんが。

そんな方が?

疑問に思った僕は聞いてみることにした。


「ぬらりひょん様は何故ここへ?」

「何故ここにじゃと?やはり馬鹿者じゃな。このまよいが。ワシが作っておるんじゃ。この中で話す事やチュッチュッして如何わしいことをするなら良しとしよう。」


ー 如何わしいことは良しなんかいっ! ー


突っ込みをいれてしまった。


「じゃが、中で戦闘や魔力のぶつけ合いは止めてもらいたいな。まよいがの空間がネジ曲がってしもうからな。そうなればお前ら三人。この空間でさ迷い続けなければならない。」

「そ、それなら私が先程と同じように空間を裂いて・・・・・」


セオンが話すと


「おぬしも馬鹿者じゃ。」

「なっ!えっ!?」


キセルをセオンの口許に当てる。

驚いた彼女は話をするをやめた。


「先程お主がここに来れたのは何じゃ?」

「た、たしかライローグとファルスティーナの妖力と魔力をたどって来ました。」

「ならば主、きさんが次たどる者は?お主の父か?それとも母か?」

「そ、そうですね。その二方しかたどる方法が・・・・」


ー ガンっ! ー


「ふぎゃっ!」


何故か俺の頭を叩かれた。


「おなごを叩く趣味はない。」

「なら僕も叩かないでよ!」

「・・・・・・」


む、無言は止めて!


「セオンとやら。憎しみで此方へ来たんじゃろ?お主の父母に憎しみ、あるんか?」

「あっ!」


セオンは黙る。

憎しみで覚醒した能力。

それが先程の技だったのだ。

なら今使えとなって使えるわけないのだ。


「して、ファルスティーナよ。何故か知らんが主、魔力が漏れておるのう。背中をこちらに向けよ。」

「えっ!?」


いきなりのぬらりひょんの暴露発言に驚くファルスティーナ。

魔力が漏れている?


「向けいといったら向けい。面倒じゃい。」


瞬間移動し彼女の後ろに回り・・・

背中のツボを押す。


「いっ!いだだだっ!痛いです痛い!痛い!!」


鎖骨ら辺を指で押す。

すると不思議とファルスティーナの回りに放つ魔力が変わったのだ。

今までは柔らかく弱いものから鋭く強いものに。

まるで紙で作ったナイフを突きつけられていた状態からゴツいサバイバルナイフになったみたいと例えた方が分かりやすいかな。

セオンも脂汗が出るくらいかなりのプレッシャーを感じる。


「痛かったなー!!いきなりはやめてほしいわよねぇ?ライローグ。」


ー びくっ! ー


僕は驚いてしまう。

僕の妖力と彼女の魔力の差が激しいからだ。

ハッキリ言ってライオン対狐だ。

もちろん僕が狐だよ。

戦ったら勝てないだろう。

そう思っていると


「ライローグ、どうしたの?」


心配近寄るファルスティーナ。

そんな彼女は自分の力に気がついていない。

制御してないから駄々漏れなのだ。


「ファルスティーナ。わ、私が力の扱いを教えますから今日は帰りますわ!」

「えっ!嫌です!虐めるから!」

「むしろ、今あなたの魔力の方がライローグを虐めています。ぬらりひょん様私達を元の空間へお願いできますか?」

「んー。構わぬ。主はいいのか?やらないで。」

「か、かまいません。いざとなったらそこの狐に教えておいてもらえれば。」

「えっ!」


僕は驚く。

それってもしや。


「そうじゃのー。説教ついでに教えておくわい。ではお二人さん。さらばじゃ。」

「ごきげんよう!」

「あっ!待って!」


手を降るセオンと寂しげに手を伸ばすファルスティーナ。

彼女らは光に消えていった。

残った僕は・・・・


「さて、始めるかの。恋のいろはと能力覚醒の仕方を。」


お説教タイムが始まった。

解放されるまで耐えないと。


「ちなみに時間の空間をいじったから秒が分に感じるぐらいにしといたわ。」


帰れないことを再確認した。

ぬらりひょん様。

ちなみにあまり人前に出たくないのか出ても気がつかないのか入学式、始業式にいても気がつかれません。

だから皆さんの記憶がない。

ちなみに教頭の方が話が長く皆さん覚えているそうです。

次回はお休みします。

またよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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