第四話「最強は先生」
俺は恐る恐る光っているメモ帳のページを開いた。
そこの欄は・・・・シャンメールのページだった。
「何があったのだろうか?」
前の部分を思い出しながら照らし合せてみた。
・・・な、なんと!!
前回見たときはシャンメールに嫌われていたのに今では星が二個になっている。
しかも最後の情報の欄には「気になる異性がいるらしい。最大スピードは三十キロだ。・・・」とふえていた。
「なにをみていらっしゃるですの?」
横からシャンメールが覗き混んできたので急いで手帳を閉じ、しまった。
こんなのがばれたら雑巾みたいにしぼられちゃうよ。
「ごめん。手帳でクラスの人を再確認していた。さあクラスに入ろう。」
「本当に大丈夫です?」
「うん・・・先に入っていいよ。後ろをついていくから。」
「引っ掛かりませんわ。そのようなことを言いまして授業を欠席するつもりですね。いいでしょう。ひっぱってつれていきますわ。」
そういってシャンメールは俺を本当にひっぱって教室にはいっていった。
引きずられてるんですか・・・
「おっ!お二人さん、どこでいちゃついてにゃんしたか?」
教卓の横にいた猫みたいな女の子が冷やかしてきた。
「キサラギ、いい加減にしまして!誰がこんな駄目ギツネと!私にはれっきとした婚約者がいるのでしてよ!貴女こそとられたと思いまして?」
「なんにゃと!確かにそこにゃ駄目ギツネと仲が良いけどそんなわけないにゃん!ふざけるにゃ!この虚○兵!」
「なんですって!このデリカシーのない化け猫さん!」
「ちがうにゃ!猫又にゃ!ふざけるにゃ!」
二人の言い争いが始まった。
ひど!二人して駄目ギツネいわれた。
ライローグはしょぼんとした。
次の瞬間。
ぼふんっ!
狐の姿になってしまった。
しょげ狐の姿をみてクラスの女子たちから黄色い声が!
(かわいい~!もふりたい!)
シャンメールとキサラギもときめいていた。
皆が黄色い声がを出しているその時、後ろから声聞こえた。
「ライローグくんを見てるのはその辺にして早く席につきなさい。授業はじめたいのですが?」
にこやかな顔をしてるけどアイマスクをしてる怖そうな方が扉の前でニコニコしていた。
ちらっと目が見えた。
かなりの美人だ!
「先生来てるじゃない!早く椅子に座らないと!」
「座れ座れ!」
みんなは各自分の席に戻った。
取り残された俺は先生を見た。
「ライローグくん?どうしたの?」
「すみません先生、足が全く動けません。」
「あら、ごめんなさい。さっき先生の目をみてしまったのね?」
先生はメデューサでした。