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第三十六話 「空を飛ぶ棺桶姫の決心」

おはようございます。

那祢です。

今回はファルスティーナの回。

彼女の棺桶は・・・・

またあとがきで!

朝になった。

眩しい日差しが差し込む。

僕は暖かさで目が覚めた。

そのまま伸びをする。

いつもより早い。

時間的には・・・・朝の六時くらいだ。

学食のおばちゃんの仕度の音が微かに聞こえる。


「どっこいしょっと。」


掛け声をかけておき上がる。

この世界に来る前は三十歳ぐらいだった。

だからついこの掛け声が出てしまう。


ー あーいい天気だ。 ー


窓の外は快晴。

虫や木や草花は喜んでいるだろう。

眩しい光を体に受け・・・・・・

僕はしゃがみこむ。


「あー学校いきたくない。むしろこのまま休み続ければいいんじゃないかな?」


ものすごく登校を拒否したいのだ。

それは何故かって?

寝ていた時にも少しずつ記憶を思い出したからだ。

ライローグの記憶が少しずつ蘇ってきた。

そのおかげ?

なのか周りの人にどんなことをしたのか思い出していた。

しゃがみこんでスカート覗いたり。

転けたふりして女子の中に飛び込んだり。

知らない後輩のおしり叩いたり。

ブラフック外したり。


ー ・・・・・・・・・うーん。 ー


ガキかい!

まさに小学生や中学生のガキじゃないか!

思い出すと顔が赤面してしまう。


ー ブンブンっ! ー


頭を振り邪念を払う。

よし、顔を冷やすついでに顔も洗っちゃえ。

そのまま学校にいく身支度することにした。


学食のでご飯を食べる。

前回はここで邪魔が入りゆっくり食事がとれなかった。

ならば早めに食べ終わりさっさと学校に行こう。


ー むしゃむしゃ!モグモグ! ー


急ぎで机にある料理をすべて平らげた。


よし!

今の所、会話やフラグなどだしていないぞ。

このまま何もなく一日が過ごせる。

そう思い、颯爽と寮を出る。

その時だった。

すみわたる青空から一つの棺桶が飛んできた。

ヤバいっ!

あれは・・・・・

あの棺桶は!!!

前回と同じファルスティーナの棺桶だった。

あったらまた面倒なことにつき合わさる

僕は急いで学校に向かう。


ー 素のまま棺桶は寮に向かうだろう! ー


・・・・・そう読んでいたのだが。


「あら、偶然ね?ライローグ。」

「・・・・・・・・」


中からファルスティーナが出てくる。

ちゃんと日傘を指してから。

だが僕はなにも言わずファルスティーナを見続ける。


「私の美しさにそんなに感動したのかしら?でもごめんなさい。私、勇者と婚約を考えているの。だから貴方とはそういう関係で見られないの。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


自慢するように話すファルスティーナ。

そんな彼女がカイルと婚約する発言に驚いたが・・・

それでも無言で見続ける僕。

絶対にこいつをかまわないためだ。

何故かって?

あの棺桶、なんと追尾してやがるんです。

僕は寮から学校まで全力で走った。

持てる力の全力で。

なのに寮から起動を変え校舎の入り口に不時着してるんだもん。

確実に僕をターゲットにしただろ?

ストーカーだぞ?


「所で話が変わるけど勇者と仲良くする方法、なにかありますかしら?」


所で?

それを聞きたいだけに飛んできたのか?

しかも勇者カイルの為ときている。

なんか腑に落ちない。

この舐めた性格を叩き折らないと!

早速、僕は彼女にアドバイスを出した。


「なら一つ、人を棺桶で付きまとわない。」

「そ、そんなこと。していませんわ!」

「ならなんで寮に向かうはずの棺桶が僕の前にいるんだ?」

「あっ!それは姉の棺桶ですから!」

「えー?セオンは青色だよ。そんな赤々してないしこの前見た君の色だよ?」

「うっ!もしかしたら私の棺桶を使っているのかも?」

「ならセオンは何の用なんだ?」

「そ、それはお姉さまの事だし知らないわっ!」


ここまで言い訳をするならぱ!

最終手段を出すしかないな。


「ならこれで聞いてみるけどいいな?」


僕はポケットから携帯を取り出す。

この世界にもあるんだよ?

何て言ってもゲームの世界が元だし?

ならあのメモ帳も携帯にしてほしかった。

ライローグが機械音痴でなければだったが。


「携帯?ま、まさか!?」

「そのまさかさ。」

「や、やめてよっ!お姉さまに連絡しないで!」


ファルスティーナは僕の携帯を頑張って取り上げようとする。

さて、どうするかな?

このまま日傘を持った女の子に回りをピョンピョンされても困るわけだし。

この子をカイルの婚約者にすれば平和に終わるかも知れないし。

そう考えた僕は・・・・


「あーもう!わかったよ!カイルと付き合えるようアドバイスをすればいいんだな?」

「えっ?あっ!そーですわ!前にも言いましたが貴方にしかできなくてよ?」


本当に残念ヴァンパイアだ。

ため息をつく。

そしてから彼女にカイルと付き合えるようアドバイスを話し始めた。 


①よく笑う子が良い。

②淑女など神秘的な人が好き。

③嘘をつかない

④頑張る人が好き

⑤好き嫌いがない人


と伝えた。


「へー。そうなんだ。よく笑うなら私も入るかな?」


入るわけないよ!

君のはひきつっているし!


「淑女かー。私、神秘的の方が近いかな?」


どちらも違うよー!

確かに属性は神秘的だけどね!

意味合いがちがうよ!


「嘘はつきません!任せてください!」


さっきのは?

嘘八百だよ!


「私、今日から頑張る!」


おっ?

これは素直に認めたな。

嘘つかないってやつか?


「好き嫌い。ニンニクは入っちゃダメかな?」


それは種族問題だから食べちゃダメだよ!

頑張るしちゃダメだよ!


僕はこのポンコツヴァンパイアを一人前にしないといけない。

そう考えたら頭がいたくなってきた。

姉の方が勇者に絶対に合う。

そう思い・・・・・


ー ギンッ! ー


鋭い瞳がこちらを睨み付ける。

そんな感覚が体に伝わる。

ばっと回りを確認するが・・・・・

誰もいなかった。

殺気ぐらいだった。

そして再びファルスティーナを見る。


ー ブルブル・・・・ ー


小刻みに震えている。


「ファルスティーナ?ど、どうした?」

「ふぇっ!?あ、いや大丈夫・・・うん、大丈夫。」


先程の殺気に耐えられなかったのか?

そっと頭を撫でようとする。


「や、やめて!触らないで!!」


その手を振り払いファルスティーナは走っていってしまった。

情緒不安定な彼女。

どうやったらカイルと幸せに出来るのか。

悩めば悩むほど頭がいたくなる。

でも、それが僕のお仕事。

取り残された自分にそう言い聞かせるのであった。

カイルと婚約を目標のファルスティーナ。 

ライローグはできるのか?

それと殺気の人物は?

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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