第三十四話 「休み時間」
おはようございます。
那祢です。
寒くなりましたね。
体調管理気を付けてください。
さて今回は休み時間。
こんな毎日は大変だろうな。
ではまたあとがきで。
一日が始まり今終える。
その日は大変だった。
いや、大変にしてしまったのだ。
一時限目の休み時間。
終わってすぐカイルからの女の子の好きな食べ物やいきたい場所を聞かれる。
セオンのアドバイスでファルスティーナの良いところとかものせてのフルコースだ。
少し興味をもったのか色々聞いてくる。
まあ、スリーサイズは秘密にしたから良いだろう。
なんやかんやで二時限目になる。
二時限目の休み時間。
ファルスティーナがやって来る。
カイルとの話が気になったようだ。
もちろん話した内容を伝える。
ファルスティーナが好きな物や嫌いな物など。
「聞いてくるなんてお前に気があるね!」
って言ったら顔を赤くして頬を叩かれ席に戻った。
そんな照れなくても・・・・・・
スリーサイズだって言ってないのに。
三時限目の休み時間。
マリアンがやって来た。
「頬を叩かれて大丈夫か?」
「国にまつわる塗り薬だ!塗っておけ!」
「アイツ、この銀の矢で撃ち抜くっ!」
「チラチラこちらを見ているな!勝負するのかっ!」
など大変お怒りだった。
止めるのに必死で次の授業になった。
昼休み。
マリアンに吊れてかれて食堂に。
えっ?
「連れてかれて」じゃないのかって?
合ってますよ?
吊られながら食堂に運ばれたんですから。
そんな彼女と仲良くご飯・・・・・
とはいかずにここにもファルスティーナとセオン姉妹。
「先程は妹が御免なさい。一緒にご飯、よろしいかしら?」
セオンがグイグイくる。
前のこの体の持ち主はセオンと良い仲だったと聞いたな。
四人座り用の椅子の僕の座っている横に座る。
そしてファルスティーナがマリアンの横に向かう。
ー ピキッ! ー
マリアンのこめかみにに青筋がたつ。
それはそうだ。
大好きな友達がいきなり教室で平手打ちをされたんだから感情的にもなる。
しかも謝りもせずに自分の隣で座ろうとしているのだから。
ー バンッ!ガシャンッ!! ー
机をマリアンが叩く。
机の食器が少し跳び跳ねた。
力を制御したのであろう。
こぼれないですんだ。
「ねぇ?あんた達なんでこんなに空いているのにここに座りたいの?」
「あら?私はライローグが座っているからこちらに来ましたのよ。あら、横に座ってはいけないのかしら?」
「わ、私はさっき叩いた・・・お詫びしようと来ましたわ。」
「なるほど。ならば、ファルスティーナ。ライローグに謝るんだな!」
「ライローグ、こちら美味しいわ!食べてみて欲しいですわ!はい、あーん。」
「えっとラララ・・・・ライローグ、先程は失礼をした。申し訳ないと思っている。だが少しは君も関係しているんだ。あんな言い方をされるとな・・・・」
「な、何してやがるんだっ!てめー!あーんは恋人同士しか許されてないんだぞっ!!!」
「何がいけないのです?接吻とか肌と肌のまぐわいではないのですよ?公共の場でしても良いはずなのですが?」
「お、お、お姉ちゃ・・・いえ、お姉さま?私の謝りが全く聞こえないので少し控えてくださらない?あと、ラブラブは見せつけるのは・・・・よろしくなくてよ。」
うーん。
なんだろう。
三人の会話が支離滅裂だ。
このまま続けては埒が明かない。
こんな時はこれだ!
ー イエスorノーガード! ー
ド○えもん風になってしまった。
このカードは自分の考えに
「はい」か「いいえ」
を決めることができるのです。
えっ?
当たり前?
できない人いるんじゃないかな?
この世界ならではのアイテムなので・・・・
①「食べてる最中は騒がないと親から教わらなかった?喧嘩するなら教室へ帰ります!」
②「まあ、皆さん。そこまで熱くならなくても。謝ってもらえたし仲良く食べませんか?」
と選択肢が出るのだ。
僕はもちろんこちらを選んだ。
②を!
そのカードを選ぶ。
「食べてる最中は騒がないと親から教わらなかった?喧嘩するなら教室へ帰ります!」
しまった!
カードを間違えてしまった!
僕はもめていた三人をそっと覗く。
三人は目を真ん丸にしてこちらを見ていた。
しばらくの沈黙。
そして・・・・・・
静かなご飯が始まったのであった。
マリアンは怒られた犬のように。
セオンは少し申し訳なさそうに。
ファルスティーナは少し半泣きしながら食べていた。
完全にやっちまったよー!
すごい気まずいまま時間は流れるのであった。
五時限目の休み時間。
先程の三人がやって来た。
マリアンは
「さっきは騒いでごめん。あんなことがあったから感情的になってしまった。喧嘩しないからこれからも一緒に食べてほしい。」
セオンは
「わ、私も色々やり過ぎましたわ。まだ恋人ではないのにあんなことを。少し自重しますわ。」
ファルスティーナにいたっては
「わ、わたしのひりゃて打ちからはじまっでー。ごめんなざい。ひどいことじでー。うわーん。」
ガン泣きされている。
僕はみんなをなだめていると・・・・
「ライローグ、何やっているんだ!」
やっぱりきたよ。
カイルが襟首を持ち上げてきた。
まあ、気になる子をを泣かせればそうなるよな。
少しため息を吐きながら弁解をすることにした。
三分後・・・・・
「なんだ。そう言う訳か。お前が彼女達を泣かせていると思ったよ。それならそうと言えよ。」
言いましたよ。
今ですが。
納得するのに三分かかりましたが。
そのため・・・・
ー キーンコーンカーンコーン・・・・キーンコーンカーンコーン・・・・ ー
チャイムがなり休み時間が終わった。
放課後は先程のガン泣きしていたファルスティーナの特訓だ。
まずは心が打たれ弱いので強くしないといけない。
精神的特訓をした。
「悪ぐぢいわないでよー!」
精神統一の練習しながら邪魔をするもの。
悪口だけなのだが。
同じ言葉を4回言うだけで泣いてしまう。
まだまだ道が長いものだ。
そして冒頭に戻る。
ご飯うまかったなー。
お風呂、あったかいなー。
疲れでそんな感じの僕。
部屋に戻り早速布団にはいる。
「あー。今日も一日終わった。また明日も良いことあるよな。ねっ?○む太郎?」
昔見たアニメの台詞を一人言でつぶやく。
「もきゅ?」
「・・・・・・・・・!?」
返信が帰ってきた。
僕はすかさず横を見る。
そこには・・・・・
「また来ちゃった?」
すごーい!パジャマを着たセオンが待ち構えているのであった。
こんな一日は嫌だな。
泣いたり絡まれたり。
最後に待ち受けるものがいたり。
ゲームの主人公は大変ですな。
次回もよろしくお願いいたします。
那祢でした。




