第三十二話「スケッチは嫌だ!」
こんばんわ!
那祢です。
今回は美術の授業後の話。
自分のスケッチをお願いするマリアン。
それと誰がお願いを??
またあとがきで
やっと次の日になった。
僕はとても寝不足です。
えっ??
あの後大変だったんですよ。
「・・・なにか足りない。」
あの後スケッチだけじゃ満足しないマリアン。
颯爽と教室から出ていきすぐに帰ってくる。
あっ。
「んっ!これで綺麗にして。」
水彩絵の具を持ってきた。
マリアンの絵の具を受け取り準備をする。
ー 頑張って塗るか。 ー
それからマリアンの絵に色を塗ってようやく解放された。
教室を出る頃はあたりはまっ暗になってしまっていた。
僕もすぐに寮に戻った。
ご飯の時間だからだ。
遅れると抜きになってしまうから。
急いで食堂に向かい注文をしてつくってもらった。
ー まあ、あれだけ喜んでいる姿を見れれば満足だよ。 ー
寮の学食を食べながら絵を描いたマリアンのことを思い出す。
照れていたようで耳まで真っ赤だった。
でも、ぎゅっと抱き締めてありがとうって・・・・
そう思い更けていると
「ライローグ、広間でお客さんが待っているぞ!」
誰かが訪ねてきたので急いで食べロビーに向かった。
カイルだ。
あーそんな時間か。
この学園での役割、カイル君に女の子情報を伝えるお仕事。
「じゃあ、シャンメールとマリアンとファルスティーナと・・・・・・・」
数人聞かれたので結構大変だ。
詳しい話はまだ話せないので部分的だけどね。
一時間してカイルは納得して帰っていった。
「ふぅ。ようやく休める。」
部屋に戻りお風呂に入りようやく戻ってきた。
「オマエ、キョウハドウダッタ?」
とかげさんにつまって長々とお話をされて湯立っちゃうと言い訳に逃げてきたところだ。
はぁ、ようやく寝る体勢に。
ゆったりでき・・・・・・・
ー ガチャリ・・・・・ ー
閉めてあった扉がゆっくり開く。
鍵閉めてあったはずなんだけどな。
ー ガチャリ。 ー
鍵を閉める。
そして布団へ・・・・・・
ー えっ? ー
布団の上に当たり前のように誰かが座り込んでいる。
月の明かりで見えない。
目を凝らす。
ー ひゃっ! ー
近くによるとそこにはセオンがいた。
目が真っ赤に光る。
「ねぇ?何しているの?」
つい聞いてしまった。
普通なら、ホラー映画で悲鳴ものだ。
キャラクターもヴァンパイアだし。
「ふふふふっ。何って貴方に会いに来ただけよ?それ以外にあるっ?」
妹はひねくれているが姉は不思議系だな。
一応自分より前の体の方がこの子の好感度上げていたよな。
邪険にしちゃいけないと思い
「じゃあ、会いに来ただけなんですね。何かして遊びますか?あっ!でも夜は女の子、寮の立ち入り禁止だ。」
と遠回しのお帰りを願う。
そう、京都のぶぶ漬けだ。
ほんのり気分を悪くさせないで帰らせる工夫だ。
これは効くだろう!
「かまいません。騒がないし暴れないわ。私はただ、貴方にお願いがあってこうしてきました。」
効かなかった。
いや、聞かなかったといえばいいのか!?
むしろ頼み事を用意されてしまった。
聞かないと帰ってくれないだろう。
俺は彼女が頼みたいお願いを聞くことにした。
「お願い?」
「はい。」
「何を?」
「簡単なことです。それは・・・・・」
「それは?」
ゴクリ。
唾を飲む。
そして衝撃的な話は続いた。
「それは私の似顔絵を描いてもらうことよ!」
指を俺のおでこをつき指しながらもう片方の手を頬におき答える。
また似顔絵かー!!
二人描いたから休ませてよ!!
そう叫びたかったが少し顔が赤い彼女を見て。
「わかりました。スケッチのみで良いなら。」
「あ、ありがとうございます。無理な頼み聞いてくれて。」
わかっていて言ってたのか。
溜め息がでそう。
でも、嬉しそうな彼女。
そんな彼女を見ていると気にするのを止めた。
それから二時間頑張り描き終わる。
それを彼女に渡すと
「素敵ー!ありがとう!大切にするね!きつねさん」
そう言い
ー チュッ! ー
頬にキスをして窓から闇夜に消えていった。
賑やかな。
妹に描いたから嫉妬したとか?
まさかー。
そう思いながら寝た。
して今の寝不足な俺がいる。
キスされて寝れなかった。
それだけなんだ。
うん、それだけ。
支度して寮を出る。
ー うーん!いい朝だ! ー
僕は新しい朝を・・・・・
ー ガツン! ー
僕は何かにつまづく。
すかさず足元を確認すると・・・・・・
そこにはファルスティーナの棺桶があった。
ひたすら絵を描くライローグ。
絵を描いてもらったセオン。
そして朝イチの棺桶とは?
次回ファルスティーナルート。
彼女に何があったか?
またよろしくお願いします。
那祢でした。




