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第三十一話「姉と妹」

こんばんわ!

那祢です。

涼しくなってすごしやすくなりましたね。

暑いのもまだ続くのでしょうか?

さて本編へ。

今回はファルスティーナストーリー。

姉とは?

一度出ています。

またあとがきで。

ー キーンコーンカーンコーン ー


授業の終わるチャイムが鳴る

ファルスティーナをモデルに描いていた絵もちょうど描き上がった所だ。


「ほらよっ。ファルスティーナ。」

「!」


俺は出来上がった絵を早速ファルスティーナに渡す。

先に描き終わったファルスティーナは暇潰しで遊んでいたため急に渡され驚いている。


「あ、貴方ねー!渡し方が雑っ!雑なのっ!普通、紳士なら『お嬢さん、私の描いたこちらの絵を頂いて貰えないでしょうか?』ぐらい言うもんでしょ?だから駄目狐は・・・・・・・」


長い説教が始まりそうだ。

めんどうくさいな。

そう思った俺は


「わかったよ。いらないなら捨てる。帰してもら・・・・」

「いらないって言ってないでしょ?!まだ見てないし・・・・」


その時、彼女は初めて俺の絵を見た。

・・・・・・

じっくり見ている。

何も言わずただただ絵を眺めている。

気になったのか他のみんなも集まってきた。


「へぇー。」

「ファル、綺麗・・・・・」

「アイツ盗撮以外でも取り柄あるんだな。」

「可愛く描けてるな。」

「ほうっ!デフォルメですか!あにめですな!」


等クラスメートがコメントする。

喜んでいいのか悪いのか。

そんな俺をファルスティーナが切り捨てる!


「た、たしかに似て描けていますがっ!私、もっと美しく綺麗でプロポーションもいいですわっ!私の何を見て描いているのかしら?」


様に言いたいのだろう。

そう文句を言うと少し顔を赤くしていた。


「そうですか。いらないならこの絵捨てますね。」

「!!!」


ファルスティーナの持っている俺の絵を取り返そうとする。


ー スカッ! ー


ファルスティーナはかわした!


ー フンッ! ー


ファルスティーナはかわした。

うまくファルスティーナは絵を持ちながらかわしている。


「ファルスティーナ、いらないんでしょ?」

「べ、別に要らないとは言っていません。少し改善部分があると言っていて・・・」

「なら返してよ。」

「だ、ダメです!一度もらったものは返せません!」

「でも、そんなルールは無いはずですが?」

「う、ヴァンパイアの掟にはあります!」


かなり必死に抗議してくる。

まあ、いいかな。

ほしいなら。


「じゃああげるよ。大事にしてね。」

「え、あ。」


俺はファルスティーナにプレゼントすることにした。

まあ最初からあげるつもりだったけど。

そう思っていると


ー ギユッ!!! ー


すごい力で肩を握りしめられた。

それはもう「ぎゅっ!」や「むぎゅ!」ではない。

細胞まで握りしめる音だ。

振り返るとそこにはマリアンがいた。


「いだっ!いだだだっ!!!マリアン何してるのっ!」

「ん?躾のなっていない悪い狐がいたから捕まえた所。」

「だっ!だからといっ!言ってっ握りしめすぎ。」

「だって・・・・・」


あ、少し弱まった。

危うく狐姿に戻りそうだったよ。

そして向き直してマリアンを見る。

モジモジしているな。

どうしたんだ?

絵をチラチラと・・・・・・

あー!!!

そうか。

似顔絵描いて欲しいのか!


「マリアンも似顔絵描いて欲しい?」

「なっ!お前は超にょうりょくしゃか!」


多分、能力者と言いたいのだろう。

超尿力者だと嫌だな。


「わかった。ご飯食べたらスケッチぐらい描いてあげるよ。それで言い?」


マリアンは


ー ブンっ! ー


無言でうなずき・・・・


ー ムギュッ! ー


そして脇に抱えて・・・


ー  タカタッ!タカタッ! ー


「ちょ、ちょっと早いよ!」

「・・・・・早く描いてほしいからな」


購買まで颯爽と走り出した。

イメージ的には仮面○イダー○ァイズのお馬さんだな。

そのまま美術室をあとにした。



ファルスティーナは絵をぎゅっと持ちそのまま部屋に戻ることにした。

あと少しで自分の部屋。

これをどこに飾ろうかな?

狐ちゃんがくれた絵。

すごく似てる。

細かいところまで描いてある。

私を真剣に見て描いてくれたんだ。

見てもらえることが嬉しい。

素直になれないからなー。

すると部屋の前に誰かがいた。

あ、セオンお姉さま。


「お姉さま。ご、ご機嫌よう。」

「あら、ファル。ご機嫌よう。」

「お、お姉さま、私に何か御用ですか?」

「あ、そうそう。貴女にお伝えしないといけない事が。明日、お父様がファルに伝えたい事があると言っていたので。」

「そ、そうでしたか。わかりました。ありがとうございます。」

「では・・・」


さっと避けて部屋への道を開けてくれた。

お父様が私に何でしょう?

そう思いながら扉を開けようとしたファルスティーナ。

そこにセオンが訪ねる


「ファル?そう言えばその絵は?」

「あ、授業で描いてもらったんです。」

「あー。そ、そうですか。」

「綺麗に描いてもらったので。どこに飾ろうかな?」


そう言うとファルスティーナるんるん気分で部屋に入っていった。

そしてセオンはそこから離れる。

爪が食い込むぐらいきつい握りこぶしを握りしめながら。


そしてファルスティーナの部屋でしばらく


ー ガタン!ゴドッ!ガンっ! ー


と鳴り続けていた。



ファルスティーナ・ベルドビュート。

彼女は姉、セオン・ベルドビュートが何でもこなせる為、自分に劣等感を感じている。

だがスペックとしてはかなり高くヴァンパイア族のため美しく白い肌、魔力は姉より高く勉強もかなりできる方だ。

ただ、体調不良が多い。

決断力が遅い。

日光にも強くない。

鈍い。

などから周囲から別名堕姫と呼ばれている。


ちなみに姉とライローグが良い仲とは知らない。

姉と妹。

貴族とかになると必ず揉め事に。

こちらも?

それは・・・・まだ未定です。

次回はおやすみ予定です。

またよろしくお願いします。

那祢でした。

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