第二十八話「足元に棺桶?」
おはようございます。
少しながら遅れてしまいました。
すみません。
今回は二回目のゲームの世界。
出会うのは誰?
そして彼女に出会うことはできるのか?
またあとがきで!
さて、このままここにいるとシャンことシャンメールに捕まる展開になる。
そう思った俺は急いで暮らすに戻ることにした。
確かここから直ぐの場所に・・・・・・
ー ガツンっ! ー
早足で歩いていた僕はいきなりなにかに躓いた。
足元に何かあったのだ。
なにか?
そこには・・・・・・・大きな棺桶があった。
「な、何で道端に?」
つい独り言で呟いてしまう。
すると・・・・
ー ギ・・・ギギィィィィィ! ー
棺桶の蓋がいきなりズレ始める!
(な・・・!ななななぁ?!!!!)
ヤバイ奴が出てきたら困る!
急いで蓋を閉めようとする。
すると蓋がしまろうとしたため慌てて中の人が手を出して棺桶に手をかける!
ー バシッ! ー
「ぬんっ!!!!!痛ったーい!!!」
声が棺桶の中から聞こえた。
痛覚はあるようだ。
どうやらゾンビではないらしい。
ならば・・・・・・
そっと棺桶の蓋をずらす。
そこにいたのはファルスティーナ・ベルドビュートだった。
彼女はヴァンパイアで光に弱い。
そのため夜にしか活動はしなく物静か。
のはずなのだが・・・・・
「もー!折角出ようとしたのに無理矢理閉めるのやめてよね!指、挟んじゃったじゃない!あっ!貴方、ライローグじゃないっ!また貴方ね!」
かん高い声が響く。
ベルドビュート家の次女で教頭の娘。
その肌は美しく美白で・・・・
「聞いてる~?ねぇ!?」
でも怒っている様なのでまずは謝ることにした。
「ファルスティーナ、ごめんなさい。」
「なっ?!」
「棺桶に指はさんだよね?痛かった?大丈夫?」
彼女の挟んで擦っていた手を掴み撫でる。
あっ!
メモ書きが光った気がしたが今はそれより彼女を対応しよう。
「な、な、な、な!何してるのよっ!貴方!何時も悪ふざけしているのに何で今日は優しいの!」
あ、そうかっ!
何時も嫌がらせしかしない僕の前の人のイメージが強いのか!
でも、こんな時は何をいったら良いのか・・・・
頭をフル回転させて思い出す。
アニメの台詞。
ゲームの台詞。
絞り出してでたのは・・・・
「嫌いな奴にはそんなことはしない。君だから・・・・したんだ。」
「えっ・・・・ええっ!!?」
女子コミックのイケメンなキャラの台詞をしてみた。
ついかまってしまう男子がかまいすぎ怒る女子に対しての発言。
でも、これって・・・・・
「あ、そそそそうなんだ、わ、私の事がきき、気になっていたのぬ。」
彼女は動揺カミカミになってしまった。
そうだよ!
端からみれば・・・・
「好きだからちょっかいかけてますよ!」
って言ってるみたいなものだから。
これはもしやヤバイのでは?
「まま、まあ、あああ、貴方が私の事が好きなのはかかか、かまいませんが貴方はお姉さまがいますし。私は勇者様が・・・」
そんな時だった。
「こいつ、貰っていくぞ!」
「えっ?」
「キャッ!」
颯爽と駆け抜ける者に俵かつぎで拐われた。
その者は・・・・
「おっはよーライローグ!変なこと話していないでさっさとクラスに行くよ!」
マリアンだった。
馬に乗ったときの激しい揺れと足元にある柔らかい乳房のむにむにを感じながら僕は教室に向かうのであった。
ヴァンパイアかバンパイア。
どちらが良いのか悩んだ結果。
ヴァンパイアにしました。
次は彼女を攻略するのか?
それとも・・・・・
次回もよろしくお願いいたします。
那祢でした。




