第二十話「成長」
僕とマリアンはそれからかなり特訓をした。
蹄をたてないで靴で真っ直ぐ歩く練習。
ちなみに馬はたまに斜めで歩きます。
化粧や香水、洋服選びなど。
馬なので強い香水の臭いは苦手です。
服は上は色々選び放題だが下半身は馬なのでスカートメインかな?
あっ!
走ってしまうと・・・・
想像できたので少し重しをつけれるものにした。
それといつもの戦闘訓練かな?
これは最近始めたこと。
いくら勇者がいたとしても自分が弱ければ意味がない。
魔法や妖術に対抗できる力がほしいと訓練しているのだ。
ちなみに・・・・
「そんなんでどうする!まだまだやるぞ!」
「げふんっ!ごほっ!がっ!」
俺は弱い妖術を使っていたが練習にならないと言われ中級レベルでやっている。
そのため妖力の枯渇が起きてしまいこのようになる。
あちらは体力の塊だから関係ないだろうが。
「さあ、息が戻ってきただろ?さあ!練習だ!」
「おま、鬼だ!?まだ、まっ!」
「来ないんじゃあ、あたしから行くよ!」
「あっ!こと、ば使い、だめだ、よ。無理、強い、もね?」
淑女を目指している彼女ならこれで止まるはず。
そう思いすぐに考えた台詞。
さあ!淑女ならば止めるはず!
しばらく休憩でき・・・
「えーっと。ライローグ様、紳士的な戦い方の見本をご教授お願いできませんでしょうか?」
いつもの豪快ではなく微笑に近い笑顔で答えてきた。
うっ!
ちなみに、この意味を翻訳すると・・・
『貴方がやると言い出したのですから逃げませんよね?さあ戦いましょう!』
となる。
逃げ道を塞がれた。
まあ、息も戻ってきたしやりますか。
僕は練習に戻った。
それはへとへとになるまで続くのであった。
自室では。
「うー体が痛い。」
マリアンめ、手加減と言うものを知らないのかな!?
ムスムスしながら練習後の手当てしていた。
身体中に打ち身や打撲跡。
かなり痛々しかった。
僕は湿布を張りながら色々考えていた。
二年で卒業。
それまでにマリアンを立派な女性にして結婚させハッピーエンドを迎えてもらわないと。
でもまだ一年目。
だが肝心となる一年目。
勇者カイルとのコミュニケーションも上手くいってる。
カイルも僕に少し相談をしてきたぐらいだし。
今の所は万事OK!
あとはゆっくり育てていけばいい。
・・・・・・・
なんといってもこの僕。
ダービー◯タリオンとサ◯ラ大戦で鍛えてきた腕前があるから!
このためにあったはず!
うん。
たぶん?
技も魔法もできるこの世界。
できないことなどない!
・・・・・・そう願いたいな。
あっ・・・・
眠い・・・・
僕は布団の中に入ると直ぐに眠りにつく。
深い眠りにつくのであった。




