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第百七十一話「選択 後編」

こんばんわ。

那祢です。

暑くなってきました。

暑さが嫌いなので早く秋になってほしい。

そんなわがままな作者です。

今回も続きです。

みんな集まったらどうなる?

またあとがきで。

「せ、先生ですよね?」


二人を見て僕はすかさず答えた。

見間違えるはずがない。

だってそのまんまだもの。

ジュリー先生こと樹里洋子は山吹町の姫と言う名のキャバ嬢になっていた。

そのため服装が体の線が出やすい線が服装。

サテン系のドレスを着ていた。

これは通路ですれ違った男性陣はたまらないだろう。

ミリュン先生こと瑞亀美流は塾講師をしているって言っていた。

女性用スーツで統一していて厳しめなお姉さんを印象づく。

仕事熱心なんだろう。

それだけでは仕事熱が治まんなくて自宅にいる子にも授業に興味を持ってもらいたい。

授業をわかりやすく見せたいなどの希望からインターネット内で配信者となりわかりやすい解説付きの動画を上げているそうだ。

???

実際確認してないのかって?

無一文が病院内で調べられるのはこれくらいだ。


「せいかーい!お見事ですねー。」

「名探偵ならそれぐらいお手の物ですね。」


洋子は拍手をして美流は頷きながら喜んでいる。

二人が病室に入ると周囲を見渡す。


「あれれー?私たちが一番では・・・・ないんだねー?」

「おかしいですね。集まるのは午後のはずでは?」

「そう言ってる私たちもー早く来すぎだけどねー。」

「あら?『いつもの時間じゃ遅いからさー早くいこうよー』ってお誘いしたのは洋子さんでは?」

「えー?美流ちゃんだって『そうですね。前もって行ってお話しませんと!』とか言ってたのに―?」

「だからそれは・・・・」


二人で口論になってしまう。

この病室にはこのような事が起こる何かの呪いが!?

・・・・・・

自分が原因か。

よく見ると部屋の端っこに秤さんが椅子に座っていた。

僕が気が付くと嬉しそうに手を振ってくれる。

椅子まで用意しているのを見ると結構前に来ていたのかな?


ん?

ヒールの足音が聞こえる。

だんだん近づいてきて・・・・・・扉が開いた。

そこにはSYUGAMESの名札を付けた初見の二人がいた。

SYUGAMES。

それって確かヒビキとメドサ。

卯月響と袖木音姫が立ち上げたゲーム会社だった。

音姫は入ってくるなり僕の横にやって手を握ってきた。

それに続く響。


「お久しぶりです。元気でしたか?こんなに細くなってしまって。」

「社長、近づきすぎです!それとおさわりは禁止です。」

「まあまあ響ちゃん。感動の再開なんだからこれぐらいは許してよ。六年もあっていないんだよ?ライローグ成分が足りなくなっちゃうって。」

「なんですか?そのライローグ成分って?そんなのありません!」

「えー?無いの?私はあると思うんだけどなー。くんくん。」


あら匂いをかがれてる。

おっさんだから加齢臭がするかもしれないので恥ずかしい。


「響ちゃんだって嗅ぎたいでしょ?」

「そんな趣味はありません!」

「えーだってこの間、恋愛ゲームを作っていた時に狐のアドバイスマスコットキャラクターが隠し攻略対象にしたの知ってるよ?」

「な、何でそれを?」

「だって『ぜひ社長へ!』って開発人たちが持ってくるからさ。」

「二から三か月製作にかかるものを全部クリアーしてるんですか!?」

「もちろんです。社長ですから。・・・・でも狐って・・・・・」

「それは・・・・・違います!狐は今度、動物の中ではやりそうだからです。犬猫がふえるなか・・・・・」


こっちは討論になった。

病室内が騒がしいな。

そうすると彼女がやってくるはず。

ここの主が・・・・・・・


- ガラガラ・・・・・・・ -

「お前達・・・・・いや」


そうここの責任者のろくろ首姉さん事・・・・八木沼さん。


「お前らうるせえんだよ!!!騒ぐなら出てけ!!!」


元ヤンの一声で騒いでいた者たちが一斉に静かになる。

一番うるさいのは八木沼さんになった。


「話し合いは午後じゃなかったのか?約束の時間以前に来るのもおかしいだろ!あと当の本人を置いてけぼりにして話してんじゃねえよ!首根っこ掴んでこの三階から落下させるぞ?」

「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」


全員が黙る。

冗談なんだろうが本当にしそうで怖い。


「・・・・・・・やぎちゃん?」


小さい声で八木沼さんが呼ばれる。

この声の主って。

八木沼さんがはっと振り返ると後ろには白形共立病院医院長の息子、白形厳蔵がいた。


「厳蔵さん!」

「扉が開いていて・・・・・やぎちゃんて・・・あんな口調を使う人だったんだね。知らなかった。」

「ち、違うんです!いや違わないんですけど!厳蔵さん!」

「驚いたなー。じゃあ、僕は他を回るんで・・・・じゃあ。」

「待ってください!ねえ!厳蔵さん!」


厳蔵の後を追って八木沼さんも病室から出て言った。


「あれって恋する乙女ですわね。」

「医者とヤンキーナースの恋。素敵だわー。」

「病室ものもありかもしれませんわね。」

「あれってー絶対お医者さんはーわかっていて言ってるわねー」

「八木沼さん頑張ってほしいです。」


口々に言う。

それに対し


「私の上司ですので心配いらないです。逆にきっちりハートを捕まえていくと思います。」


と部屋の端っこにいた秤さんが応える。


「!」

「いたならいたって言わないと!」

「巨人ではないんですから!」


いたことに気が付き驚く全員。

・・・・これでみんな揃った。

僕はこの中の誰かを選ばなくてはいけない。

でも誰を選べば・・・・いいんだ?

考える僕はしばらく彼女達と話をした。

簡単な雑談から自慢話。

自分の事がどれだけ好きかなど個別の時間も用意してくれた。

全員と話をした。

全員?

何か抜けている気がする。

アルムファイムこと相武クレア以外に。

ゲーム内で会ったみんないるのに?


「ああ。そうか。」


僕は一人抜けていることに気が付く。

彼女の存在。

もう会えない女性。

データーで出来ていたけど喜怒哀楽が合ったりボケをかましたり。

戦ったり守ったりもした。

僕があの世界に残ろうとしたの彼女の存在が。

僕の中では大きかった。


僕はみんな集まってもらい話をする。

ゲーム内で会った事やどんなことがあったか。

そして取り残された者の話を。


「それって難しいわね。あれって警察に現状証拠って渡されて・・・・・」


僕の話を聞いて響が言う。

難しいか。

そう思っていると・・・・


「あら?彼女が気になっていますの?なら簡単な事ですよ?」


音姫は携帯電話を用意しいきなり電話をかけ始める。

そして受話器を秤に渡す。


「あーもしもし・・・・・。私、秤芽瑠紗と言います。南甲署で・・・・はい、少しお聞きしたい事がございまして・・・・・・・・」


彼女は警察に電話を掛ける。

名嘉良さそうに誰かと話をしている。

あっなにかウインクされた。

そのアクションがどういう意味でどうなったのか。

その後、結果を知り驚きに変わるのであった。

シュウの事が忘れられない獅子田。

みんなが考えていた事とは?

次回はまとめになります。

ライローグは?

シュウは?

みんなとの恋は?

またよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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