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第百七十話「選択 前編」

こんばんわ。

那祢です。

最近便器が壊れて全取っ替えとなりました。

金額がひえーって価格でした。

さて雑談はここまで。

本編は彼女たちがやってきます。

どうなる?

またあとがきで。

僕の事を気にかけて治療費を出し、その上迷惑かかると病院へ来ないで僕の事を気にかけてくれる彼女達。

その中から結婚相手を僕は選ばなきゃいけない。

・・・・・・・・

いや違うな。

むしろ僕が選ぶなんて立場ではないんだ。

しがない街の貧乏探偵ごときが成功者の彼女らに。

何を言えるっていうんだい!

就寝時間全然眠れない僕。

考えてみよう。

僕は単に皆を救出する方法を調べろと依頼された探偵だ。

偶然かまたは運が良かったのかお風呂場で居眠りしてあの世界に行っただけ。

その世界でヒロインとなった彼女らを勇者とくっ付けようとしたり引き離そうとしたり色々と裏工作をして惑わしてきたギャルゲーで言えば案内親友モブだ。

彼女らをハッピーエンドに・・・・・・できたっけ?

バッドエンドにしてしまったりと失敗したり間違えてしまった事だって覚えてる。

そんな彼女らに現世まで心配させて・・・・

申し訳なく思ってるのが事実だ。

だから・・・・・


「誰も選べない。」


選びたくないんじゃなく選べないんだ。

考えてほしい。

スポーツ選手や大企業のキャリアウーマン『死語』が記者会見で


「○○さんの婚約者の方はどのようなお方でしょうか?」


のインタビューに


「あーその話題ですか?一応会社員です。」


って発言をされるんだ。

探偵って会社員なのかな?

絶対悩むはず。

あと彼女らにそんな迷惑かけたくない。

それと・・・


「どちらの方が告白を行いましたでしょうか?」


の質問に対して


「それはゲーム内で。実際には彼が数人の中から選んでもらって。」


これだと僕が最低男になってしまうな。

いっぱい女の子と付き合っていてその中から選んだ。

まさに女性の敵である。


「・・・・・・・」


何だろう。

無理矢理の口実をつけようとしている。

僕は彼女らと結婚したくないのか。

とってつけた言い訳を考えている気がする。

こんなラッキーチャンスは絶対無い。

・・・・ラッキーチャンス?

ラッキーチャンスとは何だ?

お金持ちや有名人と結婚して楽して幸せになるのが?

彼女らに世話になるのが?


「いいや、絶対違う。」


その後布団にくるまれながら朝になるまで自問自答を繰り返していた。


- チュンチュン・・・・ -


朝になった。

うむ、眠い。

答えだって出ていない。

だが今日、彼女ら全員が来る。

その時に自分が婚約を申し込むことになる。

夕方からとなっているのでそれまで考えて・・・・・


- バン! - 


「お待たせしてごめんなさい!」


綺麗な女性が入ってきた。

あれは確かアナウンサーの・・・・・・


「あ、曽利唯流紗です。向こうではイルフィスでした。この姿ではお初にお目にかかりますね。あら皆様は?」

「・・・・・・・一応午後から集まることになってるんだけど。」

「あら?それはラッキー・・・」

「ラッキー?」

「ではなく残念。時間を間違えてしまうなんて。有休をとったので早めにいらしたのに。そうそう、獅々田様。しばらく私とお話でも致しましょう!ねっ!」


胡散臭い。

彼女は計算高いからワザとと間違えたんじゃないか?

そう話ながら彼女は僕の寝ている布団に腰を掛ける。

香水の匂いが。

良い香りだ。


「この臭い好きでしたか。選んでよかった。もっと嗅いでみます?」


ゆっくり顔が近づいた。

そんな時だった。


「し、失礼します!獅々田さんの病室ってここでしょうか?」 


扉が開く。

確か彼女はテレビでみたな。

・・・・・マリアンこと井出麻里亜。

今度世界大会に行く有名選手だ。

そんな彼女が今の僕たちの状況を見る。


「あ、あんた何をしている!」

「きゃっ!」


すごい早さで麻里亜が唯流紗を布団から引っぺがす。


「痛いわね。いきなり暴力ってひどいわ。」

「暴力?あんたが獅々田さんを襲おうとしていたから引っぺがしたんだよ!」

「襲う?今の状況が?はっ!襲うんじゃないわ。誘惑をしようと・・・・」

「誘惑ー!?それは全員で決めた契約書で禁止にしていただろ!」

「それって紙に有効期限書いてありませんでしたっけ?」

「こいつ!」


二人は言い争いを始めた。

そんな時だった。


「あのー獅子田さん元気ですか?歩けますか?わかりますか?」

「妹さん。聞きすぎですね。あら驚いてます?彼女らが五月蠅いからそっと入ってきたよ?ダーリン。」


かわいらしい女性が二人ベッドの横にしゃがんで覗いていた。

静かに入ってきてたようだ。

双子って言ってもいいほど二人とも顔が似ている。

良家でのお嬢様で二人ともニ十歳くらいかな。


「ボーっとしてどうしましたの。ダーリン。」

「お姉さま。まだ結婚していませんわ。ダーリンって早いですよ。」

「でもゲーム内では私のダーリンでしたわ。」

「それは現実ではないので。」


誰なんだ?

お初にお目にかかるそんな二人に先ほど喧嘩をしていた二人が気が付く。


「あら?二古財閥のお嬢様たちじゃないですか!いつの間に!」

「入ってきたなら入ってきたって言いなよ!お前達。」


二古紫音と二古月菜。

セオンとファルスティーナだった。


「一番乗りだと思ったのに。」

「お姉さま、やはりズルはいけませんわ!そこは平等に。」

「お金持ち二人でも同じ考えでしたか。」

「はぁー。あたしが一番だと思っていたのに。」


それぞれが口々に話し出す。

賑やかだな。

あっちの世界でもこんな感じで・・・・・・・・

そう思っているとまた病室のドアが開いた。

そこにはまた新たな人がたっていた。


「あらー。みんなーわにわにしてるー。」

「ふふ、楽しそうですね。同窓会みたいですね。」


大人びた二人。

それが誰だとすぐ気がつく僕であった。

たくさん出てきました。

賑やかな学園生活を思い出すライローグ。

彼は誰を選ぶ?

それとも?

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。


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