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第百五十一話「お前の〇を聞いてみよう!ハイダメー!」

こんばんわ。

那祢です。

今回も続いてます。

内容は伏せます!

またあとがきで!

最終戦。

そうこれは最終戦だ。

今までこいつにこの世界に閉じ込められ弄ばれた。

誰かを好きになれば破綻して恋をすれば奪われる。

ハッピーエンドの無い地獄の世界。

この世界での最終戦。

僕はシュウを倒してこの世界を破壊する。

そうすれば・・・・・


「この世界を出ることができる!」


ならば行うのはただ一つ。

僕は右手を振りかざす。


- シュウィン!! -


僕が使うのは風の刃。

初級ではなく中級の妖術となっている。

魔法や妖術は発射するのにイメージが必要だ。

思った形が技となる。

それには名前が必要となる。

イメージ的にかまいたちをつけたかったんだが・・・・

僕が考えたネーミング。

そうその名は・・・・・


『かまいたちの夕暮れ!』


風の刃が二つに分裂。

彼女に襲い掛かる。


「君、なめてるの?名前も威力も。そんなの・・・・えい!」


彼女が左手で凪ぐ。

その瞬間襲い掛かった風の刃が四散する。

流石に強いか。

先ほど乱戦を見ていたがやはりそうだったか。

あんなにたくさんと戦っていながら彼女にかすり傷一つついていない。

何らかの防御策があるんだろう。

こちらの魔法や妖術をかき消す能力を。


「なら!」


接近戦で攻める。

素早いパンチを繰り出すが・・・


「あら、怖いなぁ。いきなり殴るって。女の子に暴力奮うって。」

「簡単に躱すじゃないか!」

「なら受け止める?」


- パシパシパシ・・・・・ -


殴るパンチをパーと広げた手で掴みは払い掴みは払いのけられる。


「くそ!コイツ!」

「まあ、言い方が下品ですね。」


掴んだ手を引きバランス崩される。

その隙に背後に回られる。

ドラゴン〇ールで言えばバシバシの展開だ。

そのまま後ろに抱き着かれる。


「おい!何を!」

「暴れない暴れない!」


もがくが逃げられない。

力はゴリラ以上か!

学園の女性は化け物か!

そう思ってると彼女が怪訝な顔をし質問する。


「失礼なこと考えてるな?僕、創造神なんだよ?あー!じゃあ問題だすかな?愛には愛を。暴力には?」

「え?・・・・暴力を?」


そう答えると後ろで掴んでた彼女は僕を抱えた間飛び上がり・・・


「えい!」


思い切り地面にたたきつける。

スピードがとてつもない。

打ち所が悪ければ死ぬ!

身を丸める。


- ドン! -

「げはっ!」


首後ろから落下する。

衝撃ではねた僕は三メートル飛ばされた。

まさに圧倒的強さ。


「うぐ・・・・・」


確実にこれでは彼女に勝てない。

何か方法はないのか?

そうしないとこの世界に閉じ込められた皆はどうなる!?

僕は皆を救わないと!

でもなんで?

何で一生懸命に?

探偵なのに?

・・・・そう、何で探偵なのにこんなに頑張るんだ?

僕は色んな人を調べて依頼人に情報を提出すればいい。

そんな仕事だったのに。

何でここにいてこいつと闘っているんだ?

わからない。

まったくわから・・・・あ!


僕はまた一つ思い出した。

何でこの世界に来たのかを。

僕は依頼を受けたんだ。

意識が戻らない人たちの情報調査。

依頼人の中では『依頼して何日たっている!治る方法を探せ!早くしろ!』と言うお金持ちの夫婦とか『この金食い虫が!お前に頼んだワシがいけなかった!』と言う社長。

『入院中の私の孫が・・・・周りの人と同じく意識が無いんじゃ!おねがいじゃ。探してくれ!』と年金のお金をまとめた老夫婦。

『お姉ちゃん・・・・事故ってから目が覚めないの。ひっく。』と泣き出す姉妹。

『娘、ああ、私の最愛の○○・・・・』と娘のそばから離れないシングルマザー。

それぞれの思いを聞きこの『謎の集団意識不明事件』の依頼を受けたんだ。

でも何もわからず行き詰まり達成できなかった。

そうだよ?

僕は探偵で医者ではない。

こんな状況、治せるはずがないんだ。

そう愕然して家に帰り仕事の疲れから僕はお風呂で・・・・

寝落ちしてしまい・・・・

この世界に来たんだ。

そう、僕のトラウマは仕事で行き詰り精神苦で逃げれず押しつぶされた・・・

ん?


「ちょっと待てよ?」


キム〇ク風でなかったな。

そんなのどうでもいい。

ここにいるものたちは何らかの精神的障害がある。

それから逃げたくてここに来た。

姉妹関係とか学業、事故で怪我とか。

数えたらわからないほどだ。

と言うことはだよ?

創造主にもある・・・はずだ!

何故なら創造主の音姫・・・いやヒビキにはパソコン落としすべてを台無しにした記憶。

芽衣佳、メドサには納期が間に合わず上司からの叱責。

ならばシュウは?


「君いつまで寝てるんだい?」


寝転がって考えていた僕に拳が振り下ろされる。

寸前で転がって躱す。


「おわっ!」

「まだかわすんだ。」


シュウが詰め寄る。

そんなシュウ呼び掛けた。


「シュウ!お」

「ん?なんだい?アッ!」

「げふっ!」


シュウを呼ぶ声より早く拳が顔面に当たる。

直撃!

痛いどころでは済まない。

僕は再び吹き飛んだ。

ガチで痛い。

顔の骨にひびが入ったかもしれない。


「ごっめーん!止まれなかったよ!」


軽く謝るシュウ。

笑い事じゃないぐらい痛いのだが。

痛みに耐えながら近づくシュウに問いてみた。


「シュウ、君に聞いてみたい。」

「ん?なーに?」

「単刀直入で聞くが・・・・」

「うんうん。」


顔に一発当てたことに機嫌がいいのか笑顔だ。

周りの状況が阿鼻叫喚じゃなければ好意が持てるのに。


「で、なーに?」


黙っていたのが気になったシュウが聞いてくる。

しょうがない。

腹を決めるか。


「シュウ。」

「ん?」

「お前のトラウマってなに?」

「!!!!!」

「誰だってあるとおもっ」

- バシンッ! -


頬に平手がヒット!

僕は回転しながら宙に舞う。

遠くで声が聞こえる。


「ホント君ってデリカシーないよね。嫌われるよ!」


それだけはかろうじて聞こえそして意識が途切れたのであった。

トラウマを探すではなく聞く。

通常のかたはやっちゃダメ。

探すのもダメ。

さてシュウのトラウマとは?

むしろAIにあるのか?

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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