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第百三十三話「ネクストチャレンジャー!」

こんばんわ。

夏の熱気。

汗が止まらない季節の那祢です。

今回は前回の続きです。

イルフィスから逃げるライローグ。

彼が逃げた先は?

またあとがきで。

「おーい?ライローグくーん。」


誰かが僕を呼ぶ。

シュウだ。

何故か寝転がっている僕。

視界が暗くて全く見えない。

しかも狭い場所にいるようだ。

ここは・・・・

ああ、そうか!

イルフィスに襲われた僕たち。

彼女から逃げる手段として僕は咄嗟に作ったまよいがに逃げ込むことにしたんだ。

まよいがは僕が作った僕だけの空間。

箱庭の世界と考えてもらえばわかりやすいだろう。

邪魔者が来たら緊急退出で追い出すこともできる。

じゃあ、なんで前回それをしなかったのかって?

それは自分が作った物・・・・まよいがじゃなかったからさ。

しかも妖力が今みたいに足りていなかったからもし作っても簡単に壊されてしまうだろう。

とまあ考えているうちにずっと同じ姿でいたので体が痛くなってきた

少し動いてみるか。


- もぞり・・・ -

- むにゅっ! -


「ひやっ!?」

「えっ?」


二人とも声が上がる。

僕は目の前に何かあったようで柔らか触感に包まれ驚く。

彼女はそれに僕が触れたので奇声を上げたんだろう。

まあ、目の前にあるものがわかった。

うん、おぱいだな!

この柔らかさはおぱいしかない!


「ごめん!今触っちゃったね。」

「いえ・・・大丈夫だよ。」


離れたいが動けばまた触ってしまうだろう。

考えた僕は


「ごめん、今どうなっているかわからないからシュウの方で態勢を直してくれないかな。」


と伝える。


「えー。私も動きにくくてー。まあ体勢を立て直すよ。えい!」


- ぷにゅん! -


間違いない!

この感触はおぱいであっておぱいでしかない!

寝転んでいる僕は幸せにつつまれた。


「あっ!ここから開くね。開いた!」


視界が明るくなった。

どうやら横になったロッカーの中にいたようだ。

眩しい。

僕が目を細めるとそこには水着を着た大きなお尻が映っていた。

たくましいお尻だ。

あの柔らかさはお尻だったのだ。


「え・・・・・お尻?」

「????・・・・・・・・あっ!」


- パチン・・・・・・・ -


まよいがに平手打ちの音が鳴り響いた。


数分後・・・・・


「ご、ごめんねー。大丈夫?」

「・・・・大丈夫だって・・・・」

「でも頬に・・・・・」


秋にはまだ早い季節だがもみじが頬にできていた。

まだピリピリする。


「気にしないで。それよりさっきのは・・・・」

「うん。まちがえないわね。学寮の天使イルフィスちゃん。彼女がどうやら私たちの仲を納得していないようね。」

「でも彼女の好感度を上げたりイベントを起していないはずなんだが・・・・・」

「多分それは私がこの世界に来た野が原因だ。」

「原因?」

「それは・・・・・」


彼女は話し出す。

自分がこの世界にいるためにあらゆるバグが生まれてしまったこと。

その時に好感度パラメーターが僕の亡くなる時までの設定で終わらず死後、伝説・・・・・いや伝記になった時まで受け継いでしまっているようだ。

イルフィスの場合、好感度を下げて終わったはずがその後、彼女が前の世界で亡くなるまで僕の伝記を聞いたりして上がりきってしまったようだ。

でも何でこのタイミングに?


「彼女は多分私がもう死のうとしないのを気づいてしまったんだろう。だからあなたに対しての障害、邪魔になった私を排除しようと。」

「何故?」

「何故って・・・・・・覚えてる?彼女が好感度高かった時の行動を。」


ええっと確か・・・・・・


一『自分の目標の為なら他人を利用したり利用されたふりをする。』

二『好きなものの執着がすごく絶対手に入れる。』

三『歪んだ愛情の持ち主。』

四『目標達成の為なら犠牲は問わない。』


「あ。」


体が震えてきた。

そうだ。

彼女は僕一人復活させるために世界を混沌になるまで殺害をしてきた女だ。


「そういうこと。貴方を復活されるために何千人死んだと思う?君は見ていないかもしれないけど人体実験も沢山していたようだよ。」

 

僕は吐き気を催す。

その一部しか見てなかったんだ僕。

そんな彼女からまた狙われる。

前回は魔力が無かったからやられるしかなかったけど・・・・

今回は違う!


「必ず守り抜いて見せる!」


そうつぶやいた時だった。


- バリっ! -


まよいがの一部にひびが入る。

そして・・・・・


- パリン!! -


まよいがの一部が割れだした。

その部分がまさに異次元となる。

例えるなら某特撮のヒーローでAが付く奴の超〇が出てきた時みたいだ!


「あら?ここで合ってたみたい。ようやく会えたわね。」


そこから深紅の服の女が出てくる。

か、彼女は・・・・・・


「あ、アルムファイム・・・・」

「あら?名前知っていたの?私って有名かしら?残念。自己紹介をしようと思ったのに。」


アルムファイム。

彼女は蛇女で僕の心に大きく傷をつけた女性の一人だ。

あまり会いたくないから校内では避けていたのだが。


「私だけではなくてよ?」


そう言うと割れた異次元のゆがみから数人出てくる。


「ま、まさか!」

「ふふふっ」


彼女らは知っている。

いや、知らないはずがない。

何故なら半分以上は・・・・・

そう思っていると驚いていたシュウがつぶやいた。


「『恋×戀モンスターラバァーズ』の攻略対象の女性達。」


そう入ってきたのは僕が勇者と絆をつなげた女性達だった。


「何故君たちが?」


僕の疑問を彼女らにぶつける。


「何故ですって?」


先頭にいるアルムファイムは目を閉じる。

持っていた扇子がプルプル揺れ出す。

そして目が見轢かれた。


「貴方に復讐するために決まってるじゃない!!!!!!」


持っている扇子を僕たちに向ける。

その怒り、威圧感は本物だろう。

ひしひしとこちらに伝わってくる。

僕とシュウはその気迫に圧倒されるのであった。

迷いがに現れた空間。

そこから出てきたアルムファイム。

彼女の言う復讐とは?

他のものは?

ライローグはどうなるのか?

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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