第百二十六話 「探し人は何ですか?後編」
こんばんわ。
那祢です。
湿気に弱い髪の毛がくるくるになる季節。
いかがお過ごしですか。
私は・・・・・・・
それはさておき今回は前回の後編。
目的の人物に会えるのか?
またあとがきで。
「・・・・・・」
僕は学校から寮の帰り道を歩いていた。
ん?
どうなったかって?
君の想像通りだ。
今日一日学校中探してみたのだが目的の子には会えなかったのだ。
昼休みは勇者の質問攻めとマリアンと愉快な仲間たちに連れられ強制的に食堂で食べることに。
危うく上機嫌のイルフィスと対面しそうだったが何とかいつもの食堂のおばちゃんが配膳を対応してくれた。
・・・・・もうあんな運命は懲り懲りだからね。
なお、同じクラスの友達、シャーズとブレイに彼女の存在を聞いてみたのだが
「そんな女性はこの学校にはいないぜ?」
「リザードマンノ俺ニスレバ全員猿ナノダガ?」
と言われた。
まあ、ブレイさんはわかりますよ?
リザードマンこと爬虫類ですから。
ただ女の子に詳しいシャーズが知らないのが引っかかるのだが。
彼はいち早く転校してくる女の子の情報を僕に教える天才だ。
その彼が知らないってなると如何せん怪しく感じてしまう。
本当にこの世界にいるのか?
アイツは。
そんなことを考えながらトボトボ帰る僕。
寮につき自分の部屋に入った時だった。
誰かいる。
僕は電気をつけた。
「ねえ、僕を探していたの?」
一人の少年が僕の部屋にいた。
鍵がかかっていてそう簡単に入れない寮の部屋。
魔法には強く物理には弱いらしい。
ならば穴をあけて?
見渡すがお求めの物は見当たらなかった。
「無視すんなよ!君はずっと僕を探していたでしょ?」
さらに聞いてくる・・・・・
不審者。
うん、不審者でいいよね?
だって勝手に部屋入ってるんだもんね。
「不審者発見!今から寮母を呼んできます。」
回れ右をすると部屋から抜け出そうとした。
「ま、待つんだ!話を聞けライローグ!」
だが回り込まれた!!
ついでに服の袖もつかまれた!
「僕、男性の友達二人しかいないんですが!!」
寂しいことを言ったがそれよりも掴まれた服を離してくれともがく僕。
「待てって!わかった!わかった!元の姿に戻るから!!」
そう言うといきなり少年が光り出した!
- ピカー!!! -
またぴかーだよ。
光がだんだん落ち着いてくる。
姿が・・・・あれ?
先ほど少年だったシルエット。
少し丸みを帯びていた。
まさか・・・・
「あはははっ!驚かせたかな?私ですよ?創造主・・・・」
- ブンッ! -
僕は持っていた鞄を投げる。
「キャッ!」
鞄は創造主の頬をかすめた。
「な、何をするんだ!君は!!」
「何をって?お前に鞄をぶつけようとしたんだよ!!」
ぶつけてやりたかった。
だがかわされた。
こいつのせいで!
お告げと言う名の迷惑な指令で!!!
すべてを台無しにしてくれたこいつに苛立っていた。
「今の私は生身だから当たれば痛いんだぞ?」
「知っている。」
「知ってるなら今持っている物を私にぶつけるのは流石に止めようね。それってかなりの重さだから。」
僕は何故か机の上にあったテープ台を握りしめていた。
「・・・・・断る!」
二秒考えたが創造主めがけて投げる!
創造主はかわした!
- ゴンッ! -
壁に穴が開いた。
「危ないから止めようって言ったのに!」
創造主は怒りだす。
「不審者を見かけたらまず通報って警察も言ってるだろ?」
「警察はそんなことは言っていない。むしろ君がしたのは鈍器を投げたことなんだが?」
「どんどんドン、鈍器ー。」
「そんな替え歌、歌うな!」
半ギレの創造主。
そう僕が探しているのはコイツだった。
「怒ってる時に悪いが・・・」
「悪いって思ってるなら言うなよ!」
「じゃあ、言わない。」
「おいおい、待ってくれ。話が進まないでしょ!多分なんだけど何で私を探していたのかってこと?」
説明しなくてもわかってるならいいか。
僕は黙って頷いた。
「あれでしょ?私がこの世界に来てるか確認で探してたでしょ?悪さしないように見張るため・・・かな?当たりって顔をしてるねー。私って頭いいー!」
僕はそんなことは思っていない。
勝手に文を作り、自分で完結させる。
勝手に作り話をして。
こいつは馬鹿なんだろう。
でもこれで一つ分かった。
彼女は・・・・・
「馬鹿なんだろう。」
「な、何を!!!」
つい口から出てしまう。
まあいいか。
「なに独り言を言っている。何で僕が君が悪さしないよう見張らなきゃいけない。」
「だってこの世界をめちゃくちゃにする・・・・」
「君のその変身能力で?それ以外の能力は?」
「・・・・・・・・特性が二つしかないね。でも変身能力で周りの恋を拗らせて破壊してしまえばいいだけで。」
これは朗報だ。
特性は人間が持っている特殊コマンドだ。
わかりやすく言うならばスキル。
彼女はどうやら人間に転生したらしい。
さらに特性が二つしかないそうだ。
これは・・・・・・・
「勝てる!」
「いきなり何を?誰に勝つんだ?」
聞いていたらしい。
「お前に勝つ!」
「おっ!宣戦布告だね!じゃあ私と競い合うなら誰の話をハッピーエンドにするんだい。」
近くの椅子に座る。
月の明かりが彼女を照らす。
僕は深呼吸をして創造主を見た。
「おっ!決まったかい?」
そういう彼女に僕は
「創造主、おまえだ!!!!」
指をさして告げるのであった。
「ふぇ!?」
創造主は自分を指差す。
それに頷く僕。
その後、部屋の中にて創造主の悲鳴が上がり隣の部屋の学生に
「五月蝿い!」
と壁パンされるのであった
なんと創造主?
確かに彼女?はヒロインにはなかったが?
勇者にどのように攻略させるのか?
また次回もよろしくお願いいたします。
那祢でした。




