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第百二十三話 「我が子の名は・・・」

こんばんわ。

ゴールデンウィークが嫌いな那祢です。

なぜ嫌いか?

休みがないからです。

さて今回はカイルがいなくなったその後。

彼らはどう過ごすのか?

どうなるかはまだ考えて・・・・・・

またあとがきで。

卒業パーティー。

あれから数十年がたった。

俺たちは卒業してそれぞれの道へ向かった。


俺はキサラギと里に戻り婚約許可をもらうことに取り組んだ。

キサラギ夫妻は俺の素行の悪さを聞いていたためなかなか頷いてくれなかった。

そのためキサラギが


「もういいにゃ!!だったらライローグと駆け落ちする!」


の一言で二人はいやいや承諾してくれた。

それからというものほぼ毎日仕事終わりにキサラギ家に顔を出し奉仕活動に貢献した。

掃除をしたり料理の手伝いをしたり。

たまには庭先の植木をハサミで切ったり。

そして五年が過ぎようやく結婚の許可が下りる。

キサラギ父・・・フミツキさんは今では相談相手にもなってもらうぐらい仲良くなった。

母のミナヅキさんはまだ警戒してます。

キサラギがスカート捲りの話をしたせいだと思うのだが。

ミナヅキさんは普段着がロングスカートの為、悪戯されないか警戒してるんだろう。

話をしてる時もスカートの裾を握りしめている。

まあ話を戻して・・・・二人の許可をもらった俺たちはすぐに結婚した。

新居をと考えていた俺達。

キサラギ夫妻は笑顔で同居を求めてきた。

住居の掃除や料理など手がかかる作業をミナヅキさんがフォローしてくれるとの事。

でも一番の原因はパパさんがキサラギと離れるのがつらいが本当だとか。

そして同居すること数年が経つ。

今、俺は病院にいる。

体調不良でもない。

ケガをしたわけでもない。

・・・・・キサラギが妊娠したからだ。

出産の立ち合いで待合室に三人で待っている。

俺とキサラギ夫妻の三人。

無言の俺。

沈黙に耐えれなかったのかフミツキがミナヅキに話しかける。


「ま・・・ママ、キサラギが赤ちゃんできるって知ってたか!?」

「パパ、何を言っているの?キサラギは女の子ですのよ?」

「でもさママ。妖狐と化け猫だろ?同種族じゃないのにどうして生まれることができるんだ?」

「ポケ〇ンと一緒よ?種族同士の雄雌一緒にすると卵できるわよね?それと同じ。妖怪と言う種族が一緒だから生まれるのです。」

「ふむ、なるほど!ならば彼らはポケ〇ン・・・・・いたたた!!!ママ!痛い!!」

「呆れましたわ。パパはお勉強が足りないのですね。お説教します。」

「た、助けて・・・・・」

「許しません。行きますわ!」


ミナヅキはフミツキの耳を強く引っ張って

俺は一人取り残される。

まあいいか。

待つ間に今までの話をしていこう。


ヤスベはジュリー先生と協力して医学の発展に取り組んだ。

ジュリー先生の故郷のスライムの森。

医学の発展のお陰で今では都市になっている。

そう聞いた。


「治せないものなんてない。」


そう二人で言いながらまだまだ新たな研究を続けている。

多分だが亡くなったカイルを復活させようとしてると思う。

アイツもどうやらチートカイルにお世話になっていたようでモンスター討伐をカイルが。

その際にモンスターが壊した町の修復などをヤスベが協力して行っていたようだ。

できる事、できない事を持ちつ持たれつ勇者が協力し合う。

まさに世界平和の象徴。

だったのだが・・・・

一人いなくなったからな。

あ、あとジュリーの間に五十匹・・・いや五十人の子どもが出来た。

今はスライムの都市で幸せに暮らしてる。

どこかのスライム建〇記みたいだな。


でシャンメールとエルグーラの事だがシャンメールはあの後、数回癇癪を起して暴れたり亡くなったカイルの元へ向かおうと数回、命を絶つようなことをしたりした。

だが全てエルグーラがそのことを察知して防ぐことができた。

・・・・多分だがエルグーラの家にいる斥候が常に監視してるのではと。

怖いので本人には聞いていないがな。

まあ、今では落ち着いたのか騒いだり暴れたりなどせず普通に生活しているとエルグーラから報告があった。

巨人のあの大きさで暴れられたらどうなるんだ?

想像すると恐怖を感じてしまう。

シャンメール・・・・もう少し待っててほしい。


病院内が騒がしくなる。

何があったのだろう?

俺は座っていたベンチから立ち上がる。

その時だった。


- バンっ! -

「ライローグさん!!生まれましたよ!」


分娩室の扉が開く。

看護師の・・・・オーガの娘が出てきた。


「男の子です。母体とも元気です!!さあ、入ってください!!!」


俺は看護師に連れられて病室に入る。

分娩室でベッドに横たわるキサラギ。

その隣には・・・・・・


「ふーふー」


小さい寝息が聞こえる。

普通は『おぎゃあ』って泣くもんだけどな。


「ごめんなさい。あれ持ってくるのを忘れてましたわ。少し失礼しますね。」


看護師が去り再びわが子を見る。

耳と尻尾があり本当に小さい。

かわいい。


「かわいいにゃ?」


キサラギが聞いてきた。

俺の様子を見るために寝たふりでもしてたんだろう。

全く・・・・・


「ああ、かわいいな。」

「でもこの子生むのに妖力ほとんど使っちゃったにゃ。」

「それほど元気だってことなら・・・妖力?」


子どもを産むのにそんなに必要ないってた〇ごクラブで書いてあったはずでは?


「うーん。というか多分この子は・・・・・」

「まさか・・・・!やっぱり!!」


俺とキサラギは顔を見合わせる。

そして目が合い笑顔になる。

あ、看護師が戻ってきた。

何かプラスチックでできたプレートを持ってきた。


「はーい。お待たせしました。お名前プレートです。赤ちゃんのお名前決まってますか?」


看護師の問いに僕たちは・・・・


「「はい!」」


声を合わせて答える。

彼の名を。


「「カイルでお願いします!」」


そう告げる。

再び赤ちゃんを見るとこちらを見ている。

目が合うと笑った。


「よろしくなカイル。」

「ぴゃ。」


返事をした。


その後この病院にシャンメールがいきなりやってきてカイルを引き取ると騒いだことも。

が反対され近隣で暮らすことで納得。

毎日家にやってきては小さくなる薬を飲んでカイルと遊んで帰る日々を過ごしている。

たまに


「大きくなったらお婿さんにー」


と歌ってキサラギを不安にさせてます。

でもようやく訪れた平和な日常。

そして俺達の生活もすこしづつにぎやかに。


「ありがとう俺の息子・・・・いやお帰り相棒。」


遊び疲れて寝ている息子を抱え片手で撫でながら思うのであった。

その夜の空はあのときと同じようにすこし明るかった。

子どもとして復活したのか?

それとも?

続きもかけたら書きたい。

ちなみに次話、本編最終章が始まります。

どうなるかは・・・・

わかりません。

というか考え途中です。

またよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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