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第百十三話 「神の信託というか邪神か。」

こんばんわ!

那祢です。

今回はエルグーラとのお話。

なぜ彼女は行動を起こしたのか。

またあとがきで。

結果的にエルグーラの話を断った俺。

それからというものエルグーラの妨害行為は行われた。

勇者カイルとキサラギが話をしていると進んで会話に入ってくる。

風紀委員としての指導をキサラギに毎日行う。

シャンメールにもっとアピールするよう促すなどを行っている。


まあどれもあまり効果はないのだが。

一番効果があるのは・・・・・


「ライローグさん、何処へ行きましたの?」


俺を呼んでいる。

彼女は普通に呼んでいるのだが巨人族のせいで大きく聞こえてしまう。

そう、俺は彼女から逃げているのだ。

理由?

そんなの知っているだろ?


「お父様に婚約しても良いと許可をもらえましたわー。その報告をしたいのに何処へ行ってしまわれましたの?」


そう、彼女のあの話が何故か進んでいるのだ。

俺はあの場で肯定はしなかったんだが否定もしていなかったのだ。

少しでも好きの気持ちがあるならいいのだが彼女には全くないからな。


「まあ、そこにいましたの?」

「なっ!」


次の瞬間、僕は吊り上げられてしまった。

隠れていた場所がばれてしまったのだ。


「やあ、エルグーラさん。」

「あら、ライローグさん。こんなところで何をしていたんですの?」

「少しばかり草花の観察を。」

「冬なのにですか?もしかして私から隠れていたとか・・・・」


- チャーラララーラララーラララーラー -


彼女の顔に影が映る。

そしてどこかの襲い掛かってくる巨人のテーマが!

ここで噓をついても上策ではない。


「そうだね。隠れていたのはよくないな。君からの意見にまだ答えを返していなかったな。」

「答え?あら協力するということかしら?」


腕を組んで胸を張る。

うん。

大きい。


「君がなぜシャンメールだけにしたいのかわからない。だから断る。」

「理由をお答えすれば協力してくれますの?」

「まあ、聞いても協力をするかは別だけどな。」

「ならお伝えしませんわ。もう一つの方は?」

「そうだね。君と婚約する気はない。」

「どうしてですの?」

「だって君は俺の事が好きではない。」

「いいえ、好きですわ。」

「嘘だな。」

「いいえ、本当です。」

「だって君と話をしていても何も感じてこないから。気持ちがね。」

「・・・・・・・・・」


ピンポイントをついたかな?

エルグーラが黙る。

数秒の沈黙の後


「お家柄で結婚するのはいけないかしら?」

「最初は考えたがそこまで僕の家はサラブレットを生み出す家ではない。まして君の家が僕の家とつながる必要がない。」

「でしたら・・・・」

「ならそろそろ本性を出したらどうかな?」


そう伝えるとエルグーラ表情が変わる。

笑顔から憎しみへ。


「これ以上言っても無駄だよ。俺はカイルと二人を幸せにする。そして君と婚約はしない。わかったか!?」

「私がそれを邪魔し続けると言っても?」

「ああ、かまわない。君が理由を話さないならな。」


エルグーラは俺を離す。

そして・・・・


「わかりましたわ。お話しますわ。なぜシャンメールのみと結婚させたいのか。私があなたと婚約したいと言ったのか。」

「・・・・・・・」


俺は黙って聞いた。

「というわけですの。貴方も信仰が深いからわかりますわね?」

「くっ!」

「それの解決策は勇者の婚約者を一人に絞らないといけない。貴方も

・・・・それが私に来た神のお告げです。」

「そうしないとこの世界はまた・・・・」

「そうですわ。」


俺は頭を抱えて悩む。

これを解決するには・・・・・

卒業間近でこれにぶち当たるなんて!!!!


「創造主め!面倒なことを!!」


俺は神に憎しみを感じた。

その理由は・・・・・


- 勇者の婚約者は一人にしないと世界中のモンスターを君の住む巨人島に送り込む。あと、ライローグと誰かが婚約しないと学園にも送り込む -


まさに脅迫であった。

ここに出てきた創造主。

全てを壊したくないエルグーラ。

ライローグはどうする?

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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