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第百八話 「童謡、動揺、どうしよう」

こんばんわ。

新年明けましておめでとうございます。

那祢です。

仕事続きで明けた感を感じません。

では話を戻して今回は。

シャンメールにつれられていったライローグ。

彼女が聖剣を求めるのには?

またあとがきで。

伝説の剣の歌。

それはこんな歌だった。


遠く青い空に 聖剣の輝き 勇者との思い出の 白銀の城

光る聖剣は 悪魔とのぬくもり 魔物が巣喰うのは 暗闇の谷


なんとも変哲もないこの歌。

だが気が付いてほしいことがある。


『遠く青い空』

この部分は青く見える空がある場所だ。

・・・・・・・

そんなの何処にだってある。

晴れていて天井がなければ上を見れば見られるだろう。

次に『聖剣の輝き』


あれはそう学校に入学したての時だった。

担任の先生が曇っている空を眺めて


「聖剣は輝いている、どこかでずっと輝き続けている。」


と言っていた。

つい俺は冷やかして


「何を先生、ロマンチストなこと言ってるんだよ!童謡の聞きすぎじゃねえ?」


と馬鹿にしたことがあった。

その時に先生は


「ライローグ君は知っているかな?聖剣は空に向けて、光輝いているから雲が発生しないそうですよ。そのためその国は雨の日が少ないんだってさ。」


と言っていた。

そう、それが聖剣が封印されている場所を表している。

思い出すと先生が見ていた物。

それは空ではなく・・・・・


「ベルドビュート城」


だった。

学校の横に聳え立つ城。

セオンとファルスティーナ、あと教頭が住んでいるお城。

先生はそこを指していた。

そして外装は蔦に巻かれたりしているが光を浴びると銀色に輝いている。


『悪魔とのぬくもり』


これは多分ベルドビュート伯爵の事を指しているんだと思う。

家族を持ったベルドビュート伯爵。

前回の俺の記憶でセオンと付き合ったときに分かったがパパさんは娘二人をとても愛している。

それが温もりなんだと思う。


『魔物が巣喰うのは 暗闇の谷』


そして聖剣の在りかの最後は魔物が巣食う場所。

ベルドビュート城の地下には封印された扉があるとセオンから聞いたことがある。

何千年前の物とお爺さんに言われたそうだ。

何千年・・・・

多分そこに聖剣は眠っているんだろう。


「・・・・・と俺は予測している。」


俺はシャンメールに伝える。

場所は少し高い窓の縁の上。

下を見ると数十メートルもある。

はっきり言って怖い。


「ふうん・・・で、さっきから気になっているのですがそのポーズは何かしら?」


腕を組んでそう言うシャンメール

俺は体育座りをしている。

何故って?

お前のやわらかいあれに勝てなかったんだよ!

ここに置かれて怖いのもあったがお前の胸でこうなったなんて言ったら落とされることは間違いないだろう。

そんなこと言えるか!


「た、高いから。この場所高いから安全のために取っているポーズだ。」

「そうなの?便利なポーズね。」


ンなわけないだろ!

まあ納得していただいたならいいや。


「となると聖剣はベルゼビュート城の地下に眠っていることになるのよね?」

「言い伝え通りならそうなるな。」

「でも何で地下に封印された扉があるのを知っていますの?」

「それは・・・・・・」


- 前回の俺が知っている。 -


そんなこと言ったら夢話と思われるだろう。


「俺のメモがそうアドバイスをくれたんだよ。」


俺は胸ポケットからメモを取り出す。


「大体の内容、情報はここに書いてある。」

「あら?よくあなたが見ている物よね?」

「一応調べた人の情報は書いてある。」

「そうなの?なら私にも見せて・・・・・」

「勇者の情報以外はね。」

「ならいいわ!」


やはり勇者の情報が欲しかったのか。

だが知って何になるんだ?

ヤスベはジュリー先生と。

カイルはキサラギと結ばれるようにしているんだが。

こいつはやはり邪魔をする気か?

俺は疑いの目を向ける。


「そんな目で見ないで。勇者と結婚・・・・・この学校の女性なら1度はそういう憧れっていうものはあるはずよ。」

「まあそうなんだが。」

「で・・・・・情報屋さん」

「ん?」

「貴方は誰と勇者を結ばせたいの?」


探るように聞いてくる。

もし思っていることを教えたらこいつはカイルをキサラギに譲るのか?

いや無いな。

聖剣を欲しがるぐらいの欲があるこいつには。


「教えると思うか?」

「お願い。」

「嫌だ。」

「上級貴族がお願いしても!」

「駄目だ!」

「それでも!少しでも!」

「無理だ!」


頑なに断る俺。


「・・・・・・何でかしら?理由を聞いてもよろしいかしら?」


腕を組んで威圧してくる。

全然怖くない。

どっかの巨人が出てくる漫画みたいだったら恐怖を覚えるのだが。

可愛いから。

悪役令嬢ぐらいにしか感じられない。


「君に教える必要がないから。」

「聖剣の在処を言うことはできるのに?」

「それとこれとは別だ。」


俺とシャンメールはにらみ合う。

ここで折れたらキサラギのお話が狂ってしまう。

絶対に譲らんぞ。


- 五分後・・・・ -


「ふんっ!わかったわよ。」


ようやく折れてくれた。

にらみ合っても綺麗な女の子なら恋に落ちる・・・・・ことはない!!

何とか耐えたぞ俺!


「ならいいわ。聞きたいことは聞いたから。では、失礼するわね。」


そういうとシャンメールは後ろを向いて教室を出て行った。

あっという間の早さだった。


「ふぅー」


一息をいれる俺。

さて問題は・・・・・


- ヒュー -


この高い窓の縁をどう降りるか。

変化しても飛べないしな。

落下したら大ケガだしな。

暗くなるまでその場で考え込むライローグであった

シャンメールの目的はわからないが求めるもの聖剣。

それの場所を知った彼女が新たな道を作り出す。

まあ、まだ話を考え中なんですが。

どう繋がるかは考えてあります。


新年早々体が痛い。

もう若くないんですね。

皆様も体調管理は気を付けてください。

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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