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第九十四話「出発と主と防具と」

こんばんわ。

那祢です。

今回は旅立ち。

冒険で何に出会うのか?

また後書きで。

あの朝礼から一ヶ月後・・・・

僕達は魔王討伐の旅に出ることになる。


「おきなさい・・・・勇者○○よ。今日は王様の・・・・・」


など母親にいきなり言われる事はなく僕達は学校前に集まった。


「あら、ライローグ。珍しく早いわね?」

「あ、おはようございます。」


ミリュン先生だ。

一番乗りを目指していたのだがやはり先生が一番早かった。

いつもと違う服装だ。

冒険するので動きやすいのを選んだようだ。

うん。

いつものスカート姿も魅力的だがズボン姿もピチッとしていてグッとくるモノがある。


「あなたが早く来るなんて何か悪戯でも企んでいるかしら?」


目を細めてにやって笑う。

僕的にはニコッだな!

うん、その微笑みはまさに小悪魔的だ。

ミリュン先生みたいな大人の女性が見せる魅惑な微笑み。

最高だよな。

綺麗な人がするから良いんだよね。

僕みたいなオッサンがすれば『にちゃぁ』または『にたぁ』になるからな。

なので先生の微笑みは美しい。

セクシー&エロティック!

神々しいといっても過言ではな・・・・・


ー ゲシッ! ー

「うわっ!」


いきなり横から凪ぎ払うように力がくる。

例えるなら回し蹴りかな。

僕はそのまま吹き飛んだ。


「いてて・・・・・誰だよっ!」


僕は蹴った主を確認すると・・・・・


「何、先生ナンパしてる!このダメ狐!」


そこにはアルムファイムとメドサがいた。

どうやらメドサの下半身の蛇の部分で凪ぎ払い吹き飛ばしたようだ。


「え、ナンパ!?そんなのしてないよ!何時僕が先生をナンパしていたって言うのさ!」

「それは先生の顔を見ればわかるわっ!」

「先生の顔?」


僕はミリュン先生を見る。

顔がかなり真っ赤だ。

何故だ?

考えていると・・・・


「・・・・・ライローグくん。」


ミリュン先生の口が開く。


「あなた、多分心で思っていた事。全部口に出していたわ。」

「あっ・・・・・・」


と言うことは『先生の微笑みは美しい!』『セクシー&エロティック』『神々しいといっても』など口に出していたのかっ!

先生は照れている。

メドサは怒っている。

納得!

ならば・・・・・


「メドサの微笑みは可愛いよね。時折見える犬歯とかが・・・・」

「お嬢様の前で恥ずかしいことを言うなっ!」


メドサに再び凪ぎ払われる。

でも先ほどの力強くではなく優しい。

照れてるなっ。

コイツっ!

可愛いやつめ!

そう思っていると・・・・


「夫婦漫才はいいから集まるぞ。」


マリアンが声をかけてきた。

いつの間にかみんな集合していたようだ。

最後にカイルが到着したらしい。


「・・・・さあ、行くわよ。」


二人のやり取りを待っていたのかアルムファイムが声をかける。


「「はっ!」」


僕達はアルムファイムの後ろをついて歩く。

一ヶ月の間、僕はアルムファイムの護衛《仮》になった。

と言うかメドサのことがバレたので半強制的にだ。

最初は了承してもらえずメドサの踏まえた三人での話し合いの末、護衛特訓するならと了承をもらった。

そのためこの一ヶ月は毎日戦闘訓練の日々だった。

素振りから模擬戦、妖術勉強や滝行までやった。

前回と比べると能力も桁違い。

永遠のお留守番とは言わせない!

それぐらい頑張ったのだ。


ようやくカイルの待つ集合場所につく。


「おっ?おはよう、皆。」


カイルだ。

白いアーマーなどを着ている。

遠くから見ても勇者とわかる。

いや、目立つな。

前の時は凱旋パレードしていたから気にならなかったが。


「さて、集まったな。再度確認しよう。メンバーは・・・・・・。」


戦士 ブレイとメドサ

リザードマンのブレイは再生とシールドでタンク。

メドサは魔法戦士なのでバフをかけながらタンク。


剣士 マリアン

マリアンは早さと攻撃で戦士の補佐と迎撃のアタッカー。


指揮官兼魔法使い ミリュン

ミリュン先生は全体の指揮と補助魔法でサポート。


魔法使い アルムファイム

アルムファイムは攻撃魔法で牽制と分断、そして敵の排除。


回復補助 ターニアル

ターニアルは弓で牽制と怪我したときのヒーラー。


サブ ライローグ

まよいがを使いアイテム保存の荷物持ちと補佐役とのこと。

よく言えばポーター、悪く言えば雑用。

そんな部分だ。

まあ、鍛えられた力が戦闘でどこまで役に立つのかわからないけど。

そう思いながら僕は皆と魔王城に旅だった。


僕達はまず近場の町を目指した。

馬車なのでかなり早い。

道中、沢山の獣系モンスターがいたがあまり強くなく簡単に倒せた。

経験値はもらえたがお金は出なかった。

獣はお金を持たないのか。

お金が好きなアルムファイムも少し残念そう。

マリアンとブレイは倒したモンスターを素早く解体しアイテムに。

流石場馴れしている。

僕も真似して解体を心みたが無理だったのでアイテムをまよいがにしまうことに集中することにした。

そして町に着く。

到着するとミリュン先生は


「では、一時解散!集合は明日の朝六時ね!」


そう伝え自由行動にした。

ここはトースタリック。

一番最初についた町だが道具や装備が豊富と有名な町だ。

なので装備を整えると言うことで一時解散した。

まあ、僕以外要らないと思うんだけどな。

全員かなりいい装備を着ている。

それなりに役があるからだ。

僕はサブ・・・・おまけみたいに扱われたから動きやすい装備しか支給されなかったけどな。


「せ、先生。この店にいきませんか?」

「あら、魔法書店?!いいわね!」

「ではいきますか!」

「ふふふ・・・・」


とカイルとミリュン先生は二人で出掛けていった。

なら僕は・・・・・・

メドサを見るとアルムファイムに捕まってる。

ターニアルはマリアンに連れられ観光だ。

ブレイは宿で休みたいと宿探し。

うーん。

一人でいくか。

動き出そうとしている僕を


「貴方、どこ行くんです?」


の一言で止められる。

後ろから声がかかった。

この声はアルムファイムだ。

最近はワガママばかりの性格から少し変わった。

商会のトップを目指しているって言ってたからな。

まあ、お付きの一人なのでしっかり対応しないと・・・・・


「どうしましたか?お嬢様。」


僕はにこやかに答える。


「どうしたもこうしたもないわ。貴方、今どこへ行こうとしてたの?」

「いや、装備を整えようと防具屋に・・・」

「私を置き去りにして?」

「いや、まあ。アルムファイム様達はちゃんとした装備だけど僕はね。」


くるりと横に一回転して見せた。

例えるなら・・・・・

布の服+皮の鎧を重ね着した感じだ。


「あら、そうね。少しみすぼらしいわね。それで何が守れるのかしら?」


くっ!

ショックを受けた。

確かに機動性以外は無い。

一度刃物でも刺されば終わりだ。

でもみすぼらしいはないだろっ!

そんな悲しみの僕にアルムファイムは


「私が買ってあげますわっ!貴方は私の盾ですからね!」

「あ、でもそれは・・・・」

「金額など構いませんわっ!さあ防具屋にいきますわっ!」


アルムファイムは僕に腕を組む。


「ちょっと!アルムファイム様っ!」


後ろからメドサが追いかけてくるが構わず進むアルムファイム。

両手に花?

そう例えるのは難しいと思うライローグであった。


モンスターにしか会いませんでした。

獣のモンスター、お金は流石に持っていませんよね。

ゲームをしてるとそんなことを思う。

さてこの旅がどうなるのか?

次回もよろしくお願いします。

那祢でした。

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