第15話 ★ 女の子たちによる裁き、そして判決 ★ ①
koimayuです。
今回は予定通りに更新することができました。
内心、ホッとしている次第です。
さて第15話は主人公:彰人の修羅場を書いています。
少し予告のあらすじと異なって次話にも跨がりますが、その点はお楽しみということで待っていてください。
それでは第15話をお楽しみください。
コンコン。
入ってきたのは竜也だった。
「失礼しまーす。彰人いま、す……へ!?」
ババババババババババ。
竜也は四方向からのマシンガン攻撃で841のダメージを受けてその場に倒れた。
それは俺にとっての唯一の頼みの綱が切れた瞬間だった。
時間は少し遡る。
「……」「……」「……」
三者三様の理由で一文字目を発せずにいた。
沙耶さんは眠っているときのような綺麗な表情をしながら俺の唇にキスをしている最中なので。
俺は驚いて声が出せない……というわけではなく、沙耶さんのその薄桃色の唇で声の出口を塞がれてしまっているから。
最後に真由美は今の俺たち、つまり俺と沙耶さんの状況を見て呆気に取られてしまっているからだ。
言葉を発さないものの、はじめに動いたのは真由美だった。
目は完全に睨んでいる。
その奥に炎が見えた気もする。
腕もワナワナ震えている。
手は今ならどんな物でも潰しそうなくらい握り込まれている。
会ってからまだそんなに経っていないから、前に会っていた時から癖なんかがどれほど変わったかはわからない。
だが、唯我独尊の癖が直っていないなら怒っているときの仕草も変わっていないかもしれない。
とすると、今の真由美は怒り度5……すなわちMAXだ。
俺は最近では絶対に感じることの無かった生命の危機感を抱いた。
真由美の存在をまるで気が付いていないかのように沙耶さんが俺にキスをしていたからだ。
俺としては非っ常ーに複雑な心境だ。
もちろん女の子、それも綺麗な先輩とキスができるなんて嬉しい。
しかしながらなぜ沙耶さんは俺にしているのかがさっぱりわからない。
加えて、真由美が今にも頭からマグマでも噴き出すかのような恐ろしい表情を見ているために色々な意味で素直に喜べない。
真由美がこの場面を目撃しておよそどれくらいが経過したのだろうか。
いや、十秒経っているか経っていないかだろう。
沙耶さんはその薄桃色の唇を俺の唇からそっと離す。
暗い部屋に小さな窓から差し込んだ夕日の光が俺と沙耶さんの唇の間にできた糸を光らせた。
沙耶さんの顔全てが俺の視界内に収まったとき、俺には沙耶さんの頬は紅く染まっていつもより色香が出ているように感じた。
その姿を見ると、俺も急に恥ずかしく思えてきた。
俺は慌てて視線を逸らそうとさせるが、俺の目を見つめてくる沙耶さんの目によってそれができない。
だが、それはいとも容易くできるようにしてくれる声が俺の耳に届いた。
怒りに震えた声。
「アーキートー!!」
もちろん真由美だ。
錆付いたロボットの如くビクビクしながら、ゆっくりと顔を真由美の方に向ける。
「ナ、ナンデショー」
セリフまでもがロボットのようになってしまった。
それほどまでに真由美の眼光は激しいものだった。
「覚悟はできてるのよね~?」
怒りがもはや最頂点を超えてしまったのか、真由美の声はいつもより低い声なのにリズムに乗っている。
完全に俺の死亡フラグが立つ印だ。
ガチャ。
えっ、いつの間に!?
真由美は安全装置を解除したマシンガンをこちらに向けている。
「ま、待て。真由美、話し合おう」
俺は何とか真由美を説得しようと試みる。
「問答無用!!」
次の瞬間、連射されるBB弾によって叩きのめされたのは言うまでも無い。
弾倉が空になると、プロ並みの速さで補充するのだからどうしようもなかった。
真由美がとりあえず気を落ち着いたのは、『憩いの間』がBB弾によって足の踏み場が無くなった頃だった。
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次話投稿は7月26日午後12時までを予定しています。
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