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禁句な時
「あら、以外と似合ってるのね。ちょっと私のタイプかしら」
「もう少しフランが若かったら考えるんだけど。ちょっと年齢オーバーかな」
たしかにフランは綺麗なんだけど私は綺麗より可愛いがすきなんだよね。
何故か昔から好きになるのは女の子ばかりなんだ。
家族にもいってないんだけどね。
などと考えてると背筋が凍るような視線を感じすぐさま振り向くとそこには、顔を般若のごとく歪めたフランが立っていた。
いったい、どうして?何か言った?とにかくそんなに怒ってる理由を聞かないと。
「えっと、フラン様はどうしてそのように怒っていらっしゃるのでしょうか?」
「あら、さっきの自分の発言に私を怒らせる理由があるのだけど、思いつかないかしら
?」
さっき、私はなにを言った。
無意識に言ったことなんだよね。
たしか、タイプだとか言ったフランに年齢オーバーで駄目って言ったんだよね。
あっ、そっか、女性に年齢の話しは禁句なんだった。
何処の世界に行ってもそれは同じなんだなと深く思いつつ、さて、フランの対処方法を考えないと。




