移動の時
私の視線に気が付いたのかその少女は前にでてきた。
「私の名前はステファニー・シルバーです。シルバー王国の第4皇女です。どうかステフとお呼びください」
彼女は小さいながらも優雅に私に自己紹介をしてくれた。
私に彼女と同じぐらいの妹がいるのでなんだかとても可愛く思えてきた。
「それではさっそくお城の方へ参りましょうか。すぐ近くですので。」
私は彼ら三人の後をついてこの森を抜けいく。
レイが言うように森を抜けると目の前にはかなり大きなお城があった。
「涼、お城についてとりあえず着替えてそれがすんで女王と謁見してもらいます」
「はぁ~、なんだかめんどうだよ。どうしても会わないといけないの?」
めんどうだよな、女王とか国で一番偉い人だよね。いちいち敬語遣ったり礼儀作法とか気にしないといけないだろうから疲れそうだよね。
「お会いしてもらわないとこれから先どうするかが決まりませんから。勝手なお願いになるんですが、涼にはぜひともやっていただけなければいけないことがあるんですよ」
「あぁ~、もう早く城にいくよ」
フランが1人でどんどん先にいくので私達はいそいで彼女を追いかけた。




