みんなが迷子
なんてことだ、みんなが迷子になったみたいだ。
決して私が可愛い子見つけてフラフラしていたことが原因なんかじゃないと信じたい。
とにかく、始めての場所だから右も左もわからないんだよね。自分がどっちからきたのかさえわからないんだよね。
どうしようかな、じっとしていた方がいいんだろうけど時間がもったいないしウロウロしていよう。
(ちょっと、涼そんなことでいいの?誰かにお城の場所を教えて戻った方がいいんじゃないの?)
(ウィンは心配性なのよ。ちょっと、ぐらいどうとでもなるでしょ。涼ぐらい力があると襲ってくる人間なんていないわよ♪)
「そうだよ。せっかくきたんだから楽しまないともったいないよ。
そうと決まったら行きますか!」
私は、始めての場所を楽しむためにまずは、いろいろお店回りをすることにした。
歩いていると甘い臭いがしてきたのでそのお店を見つけてなかにはいった。
お店の中をみると知った顔を見つけた。
「あれっ、リア。一人?相席してもいいかな?」
「あら、涼、あなた一人で何してるの?
ミーシャたちはどうしたの?」
「いやぁ、なんかみんな迷子になったみたいでね。困ったものですね」
なぜかリアが冷たい目でみてきた。
「どうせ、あなたがフラフラしていてみんなとはぐれたんでしよ」
なんと鋭いですな。
「まぁ、そんなことより私も、ケーキ食べたいな。このお店のおすすめは?」
「まったくもう、まぁ、ウロウロしているよりはここで大通りでもみて前を見ていた方がいいかもしれないわね。
このお店のチョコレートケーキは有名よ。」
「じゃ、それにしよう。
すみません。注文いいですか?」
私は、早く食べたいのて店員をよんでさっそく注文した。
しばらくして、美味しそうなケーキとアイスコーヒーが運ばれてきた。