自己紹介の時
「さあ、お城のほうに参りましょう。
あっ、その前に自己紹介をしましょうか?
私の名前はレイチェル・クライス、どうか気安くレイとお呼びください」
爽やか青年ですね。ちょっと頼り無さそうな感じがしますがね。
「わかりました。レイと呼ばせていただきます。
えっと、私の名前は南涼です。涼とよんでください」
そういって私はぺこりと頭を下げた。
自己紹介なんてしなれないから簡単に名前を述べるだけにした。
「わかりました。涼と呼ばせていただきます。」
そして、私は視線をあの女の人に向けた。
やたらと、態度が大きい女性だ。
「私はフランチェスカ・クラウンよ。フラン様と呼びなさい」
「こら、なにをいってるんですか。涼、フランでかまいませんからね」
私はいったいどっちで呼ぶべきなのかと考えたけど呼ぶ時に考えようと考えるのをやめた。
まぁ、様なんて付けないけどね。いったい何様なんだよ。
「フラン様よ何か問題でも?」
いやいや何だよフラン様って。そして、なぜ私の頭の中の質問に答えれたんだ。怖すぎるよ。
フランを見ると意味ありげに微笑んでいたので私は、そっと、視線をはずした。
そして、私はレイの後ろに隠れていた女の子に目を向けた。