説明
「ここはシルバー王国といって女王フリージア様が治めるくにです。あなたは理由あってこの国に召喚されたのです。」
なんだこの小説みたいな展開は。
まさか魔王を倒す勇者にでもなれというんじゃないだろうか。
そんなことごめんだな。ただでさえ面倒くさいのはきらいなんだ。そんなことやってらるか。
退屈な人生を送っていた私だがまったくこんなことはゴメンだな。
あんな家には帰りたくないとは思ったけどこんなとこにいるよりはましなのかもしれない。
「あのすいません。どうかなされましか?やはり気分が悪いのでしょうか?」
私はその声で正気に戻った。とにかく現状把握が必要だと考えた。
いったい誰が何のために召喚して私に何をさせたいのか、そして私はもとの世界に帰れるのか。
「あの、いったい何故私がその巫女様に召喚されたのでしょうか?
それに、私はもとの世界に戻れますでしょうか?」
「その事につきましても詳しくお話ししたいと思いますのでとりあえずお城のほうに参りましょう。お城の方で女王がお待ちですので」
「そうよ、いつまでこんな森にいなくてはならないのよ」
なんだこの女は急に大きな声をだしてイライラして更年期か?
急に女に睨まれたので私はいそいで視線を優しそうな青年に向けた。