パーティーの時パート2
ミーシャたちと美味しいご飯を食べているとフランがいってた通りにこの国の貴族の人たちやら軍の人たちが自己紹介にやってきた。
基本あんまり人には関心がないので名前なんて覚えられないよな。
ただ、話を聞いて軽く受け答えをしているとミーシャが一人の綺麗な女の人をつれてきた。
「涼、学院長が挨拶をしたいそうです!」
おっ!その綺麗な女の人学院長か。
ということは学院に行けば毎日あえるということかな。
「学院長は忙しい人なんですよ。毎日学院に居るとはかぎりませんよ!」
「なんでわかった?」
「顔にでてましたよ。」
そんなにわかりやすい顔していたのかだからフランにもわかってしまったのかな?
「それより、きちんと挨拶をしてください。
では、学院長どうぞ。」
綺麗な女の人はミーシャの前にでてきて、私に頭を下げた。
私も急いで頭を下げた。
「初めまして、私が涼さまが通うことになるシャイン王立学院の学院長でシルヴィア・アルーンと申します。
いろいろとわからないことがあると思いますが手助けできるように教員一同頑張りますのでよろしくお願いします」
なんか、ややこしいな先生達にまで畏まれたんじゃ正直やりにくいよな、ここはちょっといっておかないと。
「えっと、学院長さん、私のことはただの一生徒として扱ってもらいたいんですけど。
なんか、依怙贔屓されてるみたいでみんなとの壁ができたりしたらいやだし。
あと、それと様なんてつけなくていいですから。
わからないことは教えを請いにいきますのでそのときにはどうかお願いします」
女王から紹介があった勇者様はほんとにごく普通の女の子でした。
かなり、近衛の正装服が似合っていて回りの女の人たちの目は彼女に集中していました。
でも、私は、教師としての立場から考えるとこんな年端もいかない子供に世界を託さなければならないのかと思うとあまりにも理不尽な話だと思いました。
急に異世界から連れてこられて家族や学友とも離れとても寂しいだろうと思います。
しかし、彼女は人を思いやることができる優しい子なのでしょう。
人の気持ちには敏感に対応できます。
だからこそ、心配にはなります考えが流されてしまわないか。
たぶん、彼女はほんとにこの世界が危ないのだとしたら自分の命を省みることはしないで救おうとしてしまうような気がします。
でも、彼女はまだまだ15歳の小さな子供守られていい年齢です。
だから、教員一同で話し合い決めたのです。
出来る限りのことはしてあげて学院にいるあいだは見守り慈しもうと。
後悔はしたくない魔王退治にいくときも最大限の助けをしようと。
どうか、神よこの小さく可憐なこの子に祝福を!
「わかりましは、公式の場いがい学院にいるあいだは一生徒としてあつかいますね。
どうぞ、何かありましたら誰にでもいいのでお尋ねください」
そう言って学院長は綺麗なお辞儀をした。
「まぁ、なにかあったらよろしくお願いします。
あと、敬語じゃなくていいですから、なんか年上の人からそんな風に話されるのちょっと変な感じなんで」
「はい。わかりました。
これから、頑張っていきましょう!」
そう言って学院長は他にも挨拶にいかないといけないので私たちと離れた。