パーティーの時
さてと、パーティー会場に移動したんだけどなんか凄いね。向こうの世界でもパーティーはあったんだけど向こうのとは比べ物にならないくらいの規模だよ。
こういうのをみるとほんとにファンタジーな世界にきたんだなと思い知らされるよ。
「涼、どうかしましたか?気分でも悪いんですか?」
考えことしててミーシャを心配させたみたいだ。悪いことしたかな。
「いやいや、そんなことないよ。ただ、こんな規模なパーティーなんて参加するのは初めてだからかな、ちょっと緊張しているみたいなんだよね!」
「それなら、いいんですけど。少しでも体調が悪いなと思ったらすぐに言ってくださいよ!」
「わかった。心配してくれてありがと。場に慣れてしまえば大丈夫だから。」
まぁ、この雰囲気になれてしまえばどうにかなるだろうね。
ちょっと、会場がザワザワしだいしたな。どうかしたのかな?
「涼、まもなく女王のお母様が入場するみたいです。軽く頭を下げてくださいね。顔をあげていいとお母様が言うまであげてはいけませんよ!」
「えっ、そんなお決まりごとがあるんだね。ミーシャみながらするよ」
「そうですね。そうしてください」
すぐに、女王の入場の音が鳴らされて女王が入場してきた。
みんながいっせいに頭を下げた。私ももちろん真似をしてさげた。
何分ぐらいしたんだろうか。女王が席の前にやってきたみたいだ。
「みなのもの頭をあげよ。」
みんな下げていた頭をあげた。
「今日は我が国、いやこの世界をすくうであろう勇者の召喚に成功した。
その勇者のお披露目に集まっていただいた。
涼、こちらに来てくれ!」
えっ、こんなとこで自己紹介とかするの無理だよ。緊張で何も喋れないよ。みんなガッカリだよ。どうしようかな?
「涼、とりあえずお母様のとこにいってください」
「行かなきゃ駄目だよね。
わかった、行ってくるよ」
なんとか震える足で階段を登って女王のとこるまでいった。
「みなのもの、この者が勇者じゃ。
きっと世界を救ってくれるであろう者だ。
涼、みんなに挨拶を。」
なんにも、考えてないよ。女王も無茶ぶりするよな。
「えぇ~と、ただいまご紹介にあずかりました。南涼です。
正直な話をしますが。まだ、自分が勇者だなんて信じれていません。自分なんかが世界なんて救えるのか自分が世界を救うなんて想像できないんですよ。
もしかしたら自分が死んでしまうかもしれないのに勇者になんてならないといけないのかと悩んでいます。
まだ、私は、勇者ではありません。自分がまだ、勇者になることに納得いっていないからです。
だから、まずはこの世界のことを知ってから考えようと思いますのでどうか暖かい目で見守っていてください。
きちんと自分に向き合うことで正しい答えをみつけたいと思います」
とりあえず自分の考えをいってみた。いいたいことは言えたと思うからいいよね。
「どういう者かわかったかな。とりあえず勇者候補だと思ってくれ。
まぁ、とりあえずパーティーの始まりじゃ。存分に楽しんでくれ♪」
パーティーが 始まった。みんなとお喋りタイムだね。綺麗なお姉様はいるかな。
「涼、ずいぶんとその服似合っておるな、私と一緒に夜は過ごすか?」
ミーシャが気を付けてって言ったのはこのことだったのか!無理だよ、女王はちょっと年齢がね。
その前に友達のお母さんとかないよね。
「いや、せっかくのお誘いなんですが。自分にはちょっと女王にてを出すの、えっと、無理です。ごめんなさい!」
断って頭を下げた。無理なものは無理だよね。
ふと、女王の顔をみると笑っていた。
「ふふっ、冗談だ。今はな。」
いやいや、いくら時間がたってもお相手は無理ですから。
「まぁ、よい、涼も下にいって楽しんできなさい。」
ここは心臓に悪い場所だ。早く退散しなくては。ミーシャのとこに戻ろう。
「あぁ、それでは私は、これで」
軽く会釈をして、ミーシャのとこに帰った。なんかいっきに疲れたよ。
もう退場してもいいですかね。
「駄目に決まってるでしょ。パーティーは今からよ。いろいろな人が挨拶にくるだろうからきちんと対応するのよ!」
フランはエスパーですかなんで、考えがばれるんだろうね。
「あなたの考えなんてバレバレなのよ。
まぁ、いいからシャキッとしなさいよ。今からが大変なんだから」
嫌だなぁ、綺麗な女の人ばかりなら問題ないんだけどね。