衣装あわせの時
「ミーシャ様、今夜のパーティーの涼様のドレスはどうしましょうか。
そろそろ用意しないと時間までに間に合いそうにないのですが」
「そうですね。
涼もジャス姉さんのようにドレスは着ないと思うのでとりあえずジャス姉さんに服を一着借りてきてください。
それを、涼に合わせて仕立て直してください。」
「わかりました。ただいま用意いたしますのでしばらくお待ちください」
そういうとメイドさんが部屋をでていった。
「涼、座ってまってましょう。服がそろったら一度試着してみてくださいね。」
「わかった。
でも、やっぱりパーティーなんてめんどくさいな」
「さぼったりしたらだめですからね。
さすがにパーティーの主役がいなくなったらみんな困ってしまいますから」
「了解しましたよ」
パーティーね、昔から人がたくさん集まるとこって嫌いなんだよね。
何か企んで寄ってくる人間多いからな。
今度だってきっと勇者に近付いて王家に関わりを持とうとしようとかそんな考えの人間多いはずだよな。
きちんと見極めないと。
そういうのは得意になったから助かるよな。
今夜のパーティーの話をミーシャと話していたらさっき部屋から出ていったメイドさんと他何人かが大きな荷物を抱えて部屋に入ってきた。
「ミーシャ様、一応これだけ借りてきました。
どれがいいかわかりませんので見てもらっていいでしょうか?」
「わかりました。
さぁ、涼こっちにきて一緒に決めましょう。
順番に着てみてください」
「なんか、派手だな。
一応着てみるよ。
ミーシャが選んでね。自分ではこういうの決められないから」
「はい♪涼に一番似合うのを選びますね。
さぁ、涼に合う色はなにかしら♪」
「ミーシャ様、涼様は漆黒の髪と瞳をお持ちですのでそれに合わせて黒を基調とした色合いの服などいかがでしょうか?」
「そうよね。ますばそれからいきましょうか。」
それからなん着も着せられて私は、疲れはてた。
でも、なんとか着る服が決まった。
「とても、涼にに合うわ♪みんなの反応が楽しみ。
絶対お母様の趣味にあってるよね。気を付けてね」
いった何を気を付けたらいいのやら。困ったものですな。