腕試しの時パート3
それでは、始めようか。
「それじゃ、行くよ。
ヤァッ!」
まずはジャスの正面からうちにいった。まぁ簡単にかわされるよね。
「なんと、小癪な。次は、当てるよ。
ヤァッ!!」
今度はジャスの背後に回り込み一撃を打った。
「甘いぞ、そんなのでは私に一撃も打つことができないぞ」
そういうと今度はジャスがどんどん打ってきた。
アマチュア相手にプロが本気でやるのはどうなんですかと言いたいぐらいにジャスは打ってきた。
もう限界だ。次のターンでわざと隙を作って打たせよう。
「負けてなるものか、行くぞ!」
さっきより一段と素早くジャスに近付いていった。
横から一撃を打った。
脇はがらあきだよ。
よし、ジャスよ打ってこい。痛いのは嫌いだけどこれはしょうがない。
「涼、脇ががらあきだぞ。わざとなのか」
ジャスが私の脇に打ち込んでそれでやっと終了した。
「一本、それまで!!」
あぁ、やっと終わった。
でも、これから剣術も習わないといけないのか。
疲れるこの世界これならむこうのがまだましだよ。
「涼、今のはわざと隙を作ったな。」
「そんなことあるわけないじゃないですか。
そんなこと考える余裕もなかったんですから」
やばい、テンパり過ぎた何故か敬語になってるし怪しすきだよね。
「そういうことにしといてやる。次回からの稽古を楽しみにしておくことだな」
終わったな。こんなことなら真面目にしておいたほうがよかったよ。