腕試しの時
私は、嫌々ながらジャスの方に近付いていった。
「ジャス、何かよう?」
「涼、剣術に興味あるなら多少は経験者か?」
「まあ、護身程度には習っていただけだよ」
「それなら、ちょっと涼の腕前をみるために手合わせしよう。
どうせ、これから涼の剣術を教えるように頼まれたし。これからの方針のためにもな」
あぁ、めんどくさいことになった。
剣術に興味あるなんて言わなければよかったよ。
でもどうせ後でしないといけないんだろから良しとしておくか。
適当にやって早く切り上げよう。
手を抜いて試合をしたなんて師匠に知れたら大変だけどいないから別にいいかな。
ジャスにならバレないだろうという自分の考えが間違っていたと思うのは腕試しのあとだった。
「まぁ、いいけどジャスの相手なんてならないからあっというまに負けちゃうよ」
「今回は試合じゃない。あくまでも腕試しだよ。
涼がどれくらいやれるかの。
さて、とりあえず軽く準備運動して体があったまったら中央にきてくれ。」
「了解しました」
ということで、まずは簡単なストレッチでもしようかね。
もくもくと体を動かし少し慣れてきたら剣をかりて素振りの練習をしてからジャスのいる中央のとこまでいどうした。