召喚説明の時
「さて、自己紹介も終わったこだからまずは何故涼をこの世界に召喚したか説明しよう。
この国は千五百年前に、初代女王となるマルガリータがこの地に魔王を封印したことから始まった。
封印は成功したのだが年月がたつにつれ綻びてしまう。
決まって百年に一度。そして、今年がその年になった。
封印には初代勇者となる楓という女性が手伝っていたそうだ。 そして、異世界にいる楓の子孫の誰かが召喚されているみたいだ。
そして、今回は涼が召喚された」
いっきに長々と女王が説明してくれたんだけど、なんだか現実味がない、そして、何故よりによって自分なのかと。
正直自分が勇者とか似合わないのがわかってるのにな。
どうやったら断れるのか。
「あぁ、涼には拒否権ないから、なにがなんでも魔王を再度封印してもらうぞ。
私もこの国をこの国の民を守らねばならぬからな」
「そんなの、こっちには関係ないし。
正直、この国の民なんてしったことじゃないんだ。
何よりも自分が大事、早くもといた世界に戻せよな」
ちょっと興奮気味に話す私に女王が冷酷な言葉をかけた。
「我が命にそわぬのならそなたが泣いて懇願するまで拷問なりなんでもしようか。
そこまでするほど我はこの国が大事なのだ」