体が暑い!これは恋?‥なんだ風邪か。
学園の午前中。
ユウトはぼんやりと廊下を歩いていたが、体のだるさが日に日に増していた。
「うぅ…なんか、頭がぼーっとする…」
鼻をすすり、咳も少し出る。
ミアが声をかける。
「ユウトくん!顔色悪いけど…大丈夫?」
ユウトは笑顔を作ろうとするも、ふらついて壁に手をつく。
「う、うん…ちょっと…だるいだけ…」
ルナが腕を組んで眉をひそめる。
「だるいだけじゃ済まないわね…熱もあるみたいだし」
セリナが横から口を挟む。
「無理するからこうなるのよ…まったく」
フィオナはそっとユウトに近づき、手を差し出す。
「ちょっと休んでください、ユウト。無理は禁物です」
ユウトは弱々しくうなずく。
(…でも、今日の授業も…行かないと…)
⸻
昼過ぎ。
授業に出ようとしたユウトだったが、体が言うことを聞かず、机に突っ伏してしまう。
ミア
「え!?ユウトくん!?立てないの?」
ルナ
「…熱がさらに上がってる。これは無理させられないわ」
セリナ
「ふぅ…仕方ない、今日は授業お休みね」
フィオナ
「私たちでサポートします。ユウト、安心してください」
ユウトは弱々しく頭を振る。
「…でも、迷惑かけるな…」
ミアが元気に答える。
「迷惑だなんて思ってないよ!私たちがいるんだから!」
⸻
午後。
ユウトの体調はさらに悪化し、とうとう廊下で意識が遠のく。
「うっ…ぐぁ…」
ふらりと倒れるユウトを、ミアが咄嗟に抱きかかえる。
ルナとセリナは横から支え、フィオナはすぐに医務室へ案内する準備をする。
ミア
「ユウトくん、大丈夫!?しっかりして!」
ルナ
「…熱が高すぎる。これは本格的に寝かせないと」
セリナ
「全員協力、手早く運ぶわよ!」
フィオナがベッドを整え、ユウトを横たえる。
「ここでしっかり休めば、すぐに回復します。皆で見守りますね」
ユウトは半ば放心状態で目を閉じる。
(…皆がいてくれて…よかった…)
ミアは毛布を掛けながら笑顔で言う。
「元気になるまで、私たちがついてるから!」
ルナは腕組みをしたままも、時折ユウトの様子を確認する。
「油断せずに見守る…でも、こういう姿も悪くないわね」
セリナは少し微笑み、額に手を置く。
「ふふ…やっぱり守るのは私たちの役目ね」
フィオナは優しく微笑む。
「無理は禁物。ゆっくり休んで、体力を回復してください」
窓から差し込む柔らかな光の中、ヒロインたちに囲まれたユウトは、少しだけ安心した表情を浮かべる。
どうやら各々で看病してくれるようだ。
ミアside「元気担当、突っ走る看病」
ユウトがベッドに横たわっている。
「ユウトくん、元気出して!」
ミアは元気よく毛布を掛けたり、お茶を運んだりして奔走する。
「これで少しでも熱が下がるはず!」
ユウトは弱々しく頭を振る。
「でも…動けない…」
ミアは心配そうに顔を覗き込み、明るく励ます。
「大丈夫!私がついてるから!」
そしてついテンションが上がりすぎて、毛布をユウトの頭にかぶせすぎたり、バタバタとドタバタ行動を起こす。
ユウトは苦笑い。
(…元気すぎる…でも、この安心感はすごい…)
ルナside「冷静沈着、観察型看病」
ミアのドタバタを横目に、ルナは腕組みして淡々とユウトの状態を観察する。
「熱が38度以上…これは安静が必要」
手際よく体温を測ったり、水分補給を促す。
「無理して起き上がらないで」
ミアが元気に跳ね回るのを見て小さくため息。
「…でも、この状況で冷静にいられるのは私だけね」
ユウトはルナの落ち着いた態度に少し安心する。
「…ありがとう、ルナ」
ルナは眉をひそめつつも、微笑を隠せない。
「仕方ないわね、多少のドタバタは目をつぶるわ」
セリナside「ツッコミ担当、世話焼き看病」
ユウトの額に手を当て、セリナは小声で呟く。
「本当に…無茶しすぎよ…」
ユウトは少し反省しながらも、照れくさそうに微笑む。
「…ごめん、セリナ」
セリナは眉をひそめながらも、優しく背中をさすり、冷たいタオルで汗を拭いてあげる。
「ふふ、でもこうやって看病すると…意外と可愛いのよね」
ミアの暴走にも軽くツッコミを入れる。
「ちょっと、落ち着きなさい!余計に疲れるわ!」
ユウトは笑い混じりに鼻をすすりながら、少し安心した表情。
(…セリナのツッコミも悪くない…)
フィオナside「優しさ担当、癒やしの看病」
フィオナはそっとユウトの手を握り、優しい声で話しかける。
「ユウト、ゆっくり休んでくださいね。皆で支えますから」
温かいお茶を差し出し、枕の位置を整え、毛布を優しく掛ける。
「無理は禁物です」
ユウトは目を半分閉じ、安心した笑みを浮かべる。
「…ありがとう、フィオナ…皆のおかげで…少し楽になった」
フィオナは微笑み、他のヒロインたちの動きも見守る。
「これで安心ですね。少しずつ回復するはずです」
ユウトはヒロインたちの優しさに包まれ、体はしんどいながらも心は少し軽くなる。
⸻
ベッドに横たわったユウトは、布団に包まれ、ようやく深く息をついた。
「…やっと、安心できる…」
目を閉じ、かすかに呼吸を整える。体のだるさはまだ残るが、心は少し軽くなったようだった。
ヒロインたちはベッドの周りに静かに集まり、それぞれの距離を保ちながら見守る。
ミアは小声で囁く。
「ふふ…寝顔、可愛いな…」
指でそっと毛布を整え、布団の乱れを直す。
ルナは腕組みしたまま、静かに観察する。
「…無事に眠ってくれたのね」
少しだけ微笑み、安堵の色を浮かべる。
セリナは額に手を添え、頬に優しい視線を落とす。
「ふふ…本当に、よく頑張ったわね」
普段のツッコミもなく、穏やかな雰囲気を作る。
フィオナはそっとユウトの手を握り、優しく微笑む。
「ゆっくり休んでください。皆で見守っていますから」
時間は静かに流れ、廊下や学園の喧騒とは切り離されたような、柔らかい空気が部屋を包む。
小さな寝息だけが響き、ヒロインたちは互いに視線を交わし、微笑みながらその場に佇む。
ミアが小さくつぶやく。
「…こういう時間も、悪くないな」
ルナも静かに頷く。
「…確かに。戦いだけじゃなく、こういう瞬間も大事ね」
セリナが小さく笑みを浮かべ、毛布を整える。
「…ちょっと羨ましいかも。平和な時間っていいわね」
フィオナは窓から差し込む光を見ながら、そっと手を握り直す。
「今日一日、よく頑張った。あとは、ゆっくり眠るだけです」
ユウトは安心して眠りに落ち、ヒロインたちはそっと見守る。
学園の一角に、穏やかで温かい時間が静かに過ぎていった。
次回予告
結果
みんなに風邪うつりました
次回はクラス対抗戦始まるよ!




