ライセンス取得に向けて
学園の講堂に集まったユウトたち。
「よーし、今日からライセンス取得ミッション開始だ!」
ユウトは意気揚々と叫ぶ。
「えー!事故担当の私、まずどうすればいいの?」
ミアが両手を広げ、キラキラした目で尋ねる。
「無茶しても大丈夫?」
「ダメだよ、それは絶対」
ユウトは即座にツッコむ。
「無茶は事故に直結するんだから!」
ルナは少し苦笑いしながら資料を広げる。
「まずは基礎訓練よ。計画的にやれば、私たちならすぐにこなせるわ」
セリナは淡々と腕を組む。
「手順通りに進めれば問題はない。事故率も最小限にできる」
フィオナは少し顔を赤くしつつ、ユウトに寄り添うように立つ。
「……私もサポートします。ユウト、頑張りましょう」
講堂の奥には、訓練用模擬ダンジョンが小さく設置されている。
ゴブリンの姿はないが、魔力の流れや障害物が配置され、挑戦者の反応を見る仕組みになっていた。
「さあ、まずは基礎訓練。魔力制御の確認と、障害物通過の練習からだ」
担当教官の声が響く。
ユウトは深呼吸し、魔力を整える。
(よし、制御は苦手でも、センスで何とか…!)
ミアは早速飛び出し、障害物を跳び越えながら叫ぶ。
「よーし、私が一番乗り!」
「落ち着け、ミア!」
ユウトが必死に制御魔法でサポートするも、ミアの無茶な跳躍で小さな爆発が起きる。
「うわっ、ちょっと待って!」
ルナが笑いながら光の魔法で爆発を押さえる。
「やっぱり、事故担当は伊達じゃないわね」
セリナは淡々と進行。
「予測不能の動きがあるから、皆も気をつけること」
フィオナは小さく微笑みながら、ユウトの横で魔力補助。
「……ユウト、上手く制御できていますよ」
ユウトは汗をぬぐい、少し微笑む。
「……ありがとう、フィオナ」
ミアが嬉しそうに声を上げる。
「ねえ、ユウト、これもっと面白くならないの?」
「やめろ!面白くなる前に俺が死ぬ!」
ユウトの悲鳴が響く。
ルナは手早く魔法で障害を安定させる。
「もう少し落ち着けば、もっとスムーズにいくわ」
セリナは淡々とチェックリストを確認。
「基礎訓練は問題なし。次は模擬戦用の障害物だ」
フィオナはユウトに手をそっと置き、励ます。
「皆でやれば、きっと大丈夫です」
ユウトは皆の顔を見回す。
(……やっぱり、一人じゃどうにもならない。でも、皆となら…!)
講堂には笑い声、ツッコミ、歓声が入り混じり、ダンジョンライセンスへの道が本格的に始まったのだった。
――
講堂の一角に並べられた机と魔法書。
今日のメニューは筆記試験と魔法理論チェックだ。
「さあ、ライセンス取得には理論も必須だぞ」
教官が声を張る。
ユウトは机に座り、ペンを握る。
(……えーと、理論って実技より苦手なんだよな…)
ミアは隣の席で手を叩き、声を上げる。
「筆記なんてつまんないよー!早く模擬ダンジョンに行きたい!」
「だからって無視はダメでしょ」
ルナが冷静に答える。
「理論も理解しておかないと、後で痛い目を見るわよ」
セリナはすでに資料を読み込み、淡々と問題を解き始める。
「計画通り、まずは基礎法則から確認」
フィオナは小さく息をつき、ユウトの隣でノートを整える。
「……ユウト、わからないところは一緒に考えましょう」
ユウトは小さく頷く。
「ありがとう…でも、俺の頭は実技仕様だからなあ」
教官の声が響く。
「制限時間は1時間、開始!」
鉛筆の音が静かに教室を包む中、ユウトはペンを握りしめる。
(……風魔法の公式は…えっと、えっと…)
ミアはふと顔を上げ、ユウトを見て小声で囁く。
「ねえ、ユウト。こういう問題は、あなたが手を動かすより、私がぶっ飛ばしてゴブリン倒す方が向いてるんじゃない?」
「そんなこと言うな!こっちは頭を使うんだ!」
ユウトが思わずツッコミ。
(いや、実技は得意でも筆記は…ほんと困る…)
ルナは小さく笑いながら、自分のノートをユウトに差し出す。
「ここを参考にすればいいわ。簡単な順序で覚えられる」
セリナも淡々と補足。
「実技が得意でも、理論は安全の要。覚えきること」
フィオナは優しくノートを広げ、ユウトの手元をサポートする。
「大丈夫、皆でやれば乗り越えられますよ」
ユウトは深呼吸してペンを動かす。
(よし…セリナとフィオナのサポートで、なんとかなる…!)
しかし、ミアが急に手を上げる。
「先生、質問ー!この問題の答えって、ゴブリンも関係あるの?」
「関係ない!」
ユウトが思わずツッコミ。
(いや、関係ないって分かってるだろ!)
ルナは微笑みながら頭を振る。
「ほんと、あなたっていつも予想外の発想するわね」
試験は波乱の中も進行し、ユウトはヒロインたちのサポートで少しずつ解答を埋めていく。
時間が来て、教官が声を上げる。
「時間だ。全員提出!」
ユウトは机に額をつき、ため息をつく。
「ふぅ…理論ってやっぱり難しい…」
ミアは無邪気に笑う。
「でもさ、こういうのも楽しいよね!皆で頭を使うの」
ルナは少し笑みを浮かべる。
「…まあ、順調に進んでいるわね」
セリナは淡々と解答用紙を提出。
「結果は後で確認すればいい」
フィオナはユウトに微笑む。
「頑張りましたね、ユウト」
ユウトは小さく笑って肩を落とす。
「皆に助けられすぎだ…でも、ありがとう」
講堂には安堵と少しの笑い声が広がる。
ライセンス取得への道はまだ序盤だが、ヒロインたちと協力すれば乗り越えられる――そう実感した瞬間だった。
次回予告
ユウトは机の前でため息をつく。
「やっと筆記試験も終わったけど…次は実技か…」
ミアは両手をパンと叩き、目を輝かせる。
「やったー!模擬ダンジョンだよ、ユウト!事故担当の出番!」
「いや、事故担当じゃなくても大丈夫だから!」
ユウトは思わずツッコミ。
(いや、事故担当が暴走するのは確実なんだよな…)
ルナは小さく笑いながら資料を整理する。
「でも、準備を整えて行けば順調に進むわ。計画的にね」
セリナは淡々と指示棒を握り直す。
「障害物や魔物の配置を確認済み。あとは実技で実力を見せるだけ」
フィオナは小声でユウトに寄り添い、微笑む。
「……私たちも一緒です。皆で頑張りましょう」
ユウトは深呼吸し、心を整える。
(よし、皆と一緒なら、絶対に乗り越えられる…!)
講堂の奥には、今回の模擬ダンジョンの入り口が待っている。
霧がかかり、障害物やゴブリンなどの小型魔物がちらりと見える。
「次回、ライセンス実技試験――模擬ダンジョンに突入!ゴブリン出現、ハプニング必至!」
ミアが声を張り上げる。
「落ち着け、ミア…!」
ユウトが悲鳴を上げる。
「さあ、誰が先にクリアするかしら」
ルナはにやりと笑う。
「事故は最小限に」
セリナは冷静に呟く。
「……でも、皆でなら大丈夫です」
フィオナは小さく微笑む。
霧の奥に何が待っているのか――
次回、ユウトとヒロインたちの模擬ダンジョン実技試験が、ついに幕を開ける!




