表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[悲報] 魔法使いを目指す俺、ツッコミ役に就任しました  作者: 三科異邦


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/63

学園にダンジョン出現!? 魔物と大混戦

模擬街区の奥から、低いうなり声が響いた。

「……え、何の音?」

ユウトは眉をひそめる。


突然、藪がざわめき、小さなゴブリンの群れが飛び出してきた。

緑色の肌に鋭い牙、手には粗末な棍棒を持っている。

「げっ……!本物の魔物だ!」

ユウトが思わず叫ぶ。


「わぁっ!ユウト、助けて!」

ミアが後ろで叫ぶ。

その目はいつも通り輝いているけど、少し怯えも混ざっている。


「大丈夫、私が前衛で抑える!」

ルナがすっと前に出る。

手から光の魔法陣が広がり、ゴブリンたちを牽制する。


「ユウト、左の群れ!」

フィオナが小さく指示。

心配そうにしながらも、補助魔法でユウトの力を安定させる。


セリナは淡々と指示棒を振る。

「全員、配置!連携を乱さないで!」


ユウトは魔力を制御し、光と風の魔法を組み合わせてゴブリンの進路を封じる。

(よし、これなら…!)


しかし、ミアの魔力がちょっと暴走。

一体のゴブリンが予想外の方向に跳ね飛ばされる。

「ちょっ、ミア!」

ユウトが慌てる。


「わー、面白い!」

ミアは大喜び。

「ゴブリンもびっくりだね!」


ルナは少し苦笑いしながらも、素早く魔法でゴブリンを固定。

「相変わらず事故担当だわね」


セリナは冷静に後方からゴブリンを削る。

「計画通りに行動すれば、被害は最小限」


フィオナは少し顔を赤くしながら、ユウトの隣で魔力補助。

「……ユウト、頑張ってください」


ユウトは深呼吸して、ゴブリンの群れに向かって魔力を放つ。

光と風が交錯し、一体ずつゴブリンが無力化されていく。


「よし、残り数体だ!」

ミアが叫ぶ。


しかし最後の一体が、ルナの魔法の光を避けてフィオナの前に飛び出す。

「わっ!」

フィオナが思わず後退。ユウトが瞬時に魔力で防御。


「危なかった…!」

フィオナは胸をなでおろす。


「はぁ…なんとか全滅か」

ユウトが疲れた息をつく。


「楽しかった!」

ミアが無邪気に笑う。


「事故が少なければもっと楽しいのに…」

ルナが小さく呟く。


セリナは淡々と周囲を見渡す。

「全員無事ならそれで良し」


フィオナはユウトの隣で微笑む。

「……みんなで協力できてよかったです」


ユウトはみんなの顔を見回す。

(やっぱり、俺一人じゃどうにもならない…)


ゴブリンたちを倒した達成感と、ヒロインたちの熱気に包まれ、街区は一瞬の静寂を取り戻した。


「さて、次は誰が専属を主張するんだ?」

ミアがユウトに向かってにやりと笑う。


「やめろ、もうお前らの戦争だな…!」

ユウトは頭を抱えた


――


ゴブリンを倒して街区に静けさが戻ったあと、ユウトは深く息をついた。

「ふぅ…やっぱり一人じゃ無理だったな…」


ミアは両手を広げ、満面の笑みで言った。

「でも、楽しかったね!やっぱり事故担当は最高だよ!」


ルナは少し苦笑いしながらユウトを見た。

「事故担当はさておき、あのゴブリンたち…普通に現れるはずのない魔物よね」


「そうだね…」フィオナも眉をひそめる。

「どこから来たんだろう…」


セリナは腕を組み、冷静に街区を見渡す。

「無作為に現れたとは考えにくい。何か原因があるはず」


ユウトは周囲を見回しながら呟く。

「魔力の波動…あれ、あの方向から強く出てる」


ミアが首をかしげる。

「どこ? なんか怪しい場所でもあるの?」


ユウトが指さした先には、普段は存在しない、街区の一角に小さな霧の渦ができていた。

「ここだ。あの渦からゴブリンたちが出てきた…気がする」


ルナは手を翳して光の魔法で渦を照らす。

「なんだか…普通じゃないね」


フィオナも魔力を集中させる。

「……何かが封印されているみたい。ダンジョンの匂い…します」


セリナは指示棒を地面に突き、渦の前に立つ。

「……学園の敷地内に、突然ダンジョンが現れたということかしら」


ミアが目を輝かせる。

「えー! 学園の中にダンジョンって…面白そう!」


ルナは少し苦笑い。

「面白いけど、危険度はかなり高いわね。ユウト、どうする?」


ユウトは渦をじっと見つめ、魔力を整えながら答える。

「……調べないと。原因を放置したら、またゴブリンが出てくるかもしれない」


フィオナはそっとユウトの肩に手を置き、励ますように微笑む。

「……私も手伝います。皆で調べましょう」


セリナは冷静に頷く。

「危険は最小限に抑える。準備を整えて入る」


ミアはジャンプして声を上げた。

「やったー! これからダンジョン探索だね!」


ユウトは頭を抱えつつ、少し微笑む。

(もう、俺の平穏はどこにもないな…)


霧の渦は静かに揺れている。

だがその奥から、何かがこちらを見つめている気配があった――

次回予告


「よし、みんな!あの霧の渦の奥にダンジョンがあるみたいだ。突入しよう!」

ユウトは意気揚々と声を上げる。


「待ちなさい!」

グレイヴ先生の声が学園内に響く。

ユウトたちは振り返る。


「えっ、でも先生、原因を調べないと…!」

ユウトが言いかける。


「ダンジョンは危険だ。準備が整っていない状態での突入は許可できない!」

先生は腕を組み、厳しい目で全員を見渡す。


「えー!でもせっかくのチャンスなのに!」

ミアが手をバタバタさせながら文句を言う。

「面白い展開を逃すなんてつまらないよ!」


「事故が増えるだけでしょ」

ルナが少し苦笑い。

「落ち着いて、まずは計画を立てるべきよ」


セリナは冷静に指示棒を握り直す。

「先生の言う通り。準備が不十分だと被害が増えるだけ」


フィオナは小さく頷き、ユウトの隣で魔力補助の準備を整える。

「……でも、皆で行きたいです」


ユウトはため息混じりに頭をかく。

(……俺だけ行きたいって思ってるわけじゃないんだよな…)


ミアが目を輝かせて先生に向き直る。

「お願い、ちょっとだけ!私たち、絶対大丈夫だから!」


「絶対大丈夫なんてことはない!」

先生は厳しく首を振る。

「安全確認と準備を整えるまではダメだ。理解したか」


ユウトはしょんぼりと肩を落とす。

(せっかくのダンジョン探索が…!)


ルナは少し苦笑い。

「まあ、準備が必要ってことね…」


フィオナは小声でユウトに囁く。

「次こそ皆で行けますよ、きっと」


ミアはむくれながらも、楽しそうに拳を握る。

「うーん、残念!でも準備して次回に備えるのも面白そう!」


セリナは淡々と頷く。

「安全第一、次こそ計画的に行動しましょう」


ユウトは小さくため息をつきながらも、心の中で決める。

(準備して、次こそ皆で…絶対に行くんだ…!)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ