ヒロイン、割り込み宣言!
グレイヴ先生の声で、ユウトはまた肩をすくめた。
「霧島・リースペア、前へ!」
フィオナと並ぶと、周囲の視線が熱い。
ミアが口元をくすくす笑わせているのが見える。
「……霧島」
ミアが前に出た。
「ちょっと!私も一緒にやる!」
「いや、暫定ペアだろ」
ユウトがツッコむ。
「関係ない!」
ミアは元気よく両手を広げた。
「事故担当兼盛り上げ係!」
フィオナは小さく眉をひそめる。
「……事故は増やさないでください」
「大丈夫!」
明らかに企んでいる顔のミア。
次にルナが歩み寄る。
「私も参加するわ」
「えっ」
ユウトが目を丸くする。
「当然でしょ?」
ルナは微笑む。
「結果を最大化するなら、私が補助するのは当然」
フィオナは一瞬沈黙する。(結果…? 補助……? う、うん…)
セリナは冷静に指示棒を持って前に立つ。
「全員で動くなら、配置を調整する」
「指示系統が増える……?」
ユウトは頭を抱える。
「はい」
セリナは淡々と言った。
「複数人で動く以上、事故率を下げるなら私の指示は必須」
ミアが舌を出す。
「つまらない!」
模擬街区に突入する。
暴走魔力の幻影が次々出現する。
「ユウト、左!」
ミアが叫ぶ。
「ルナ、上から!」
フィオナが指示を出す。
「配置、ずれてる!」
セリナが後方で叫ぶ。
ユウトは、混乱を抑えつつ魔力を制御。
フィオナがそっと隣で補助する。
「……助かる」
ユウトが小声で言った。
「当然です」
フィオナも小声で返す。
突然、ミアの魔力が跳ね、近くの幻影が暴走する。
ユウトが即座に対応するも、他のヒロインも巻き込まれる。
「やっぱり事故担当だわね」
ルナが笑う。
「褒めてない!」
ミアが反論。
セリナは冷静に詠唱補正。
「全員、落ち着いて」
フィオナは顔を赤くしつつも、指示に従う。
ユウトも踏ん張る。
爆発は起きず、全員無事。
先生は評価ボードを叩く。
「霧島・リースペア+割り込み組、成功率85%、事故率最小限」
「やったー!」
ミアが手を挙げる。
「結果は出たわね」
ルナが肩をすくめる。
「全員の連携が良かった」
セリナは淡々と指摘する。
フィオナは小さく微笑む。
「……皆と協力できてよかったです」
ユウトは安堵の息をつく。(やっぱり一人じゃ無理だったな…)
ミアがユウトに近づく。
「ねえ、次はもっと派手にやろうよ!」
「無理!」
ユウトが即答。
ルナもにやり。
「次は私が前に出るわ」
「事故を防ぐのは私の仕事」
セリナは淡々と指示。
フィオナは少し小さくつぶやく。
「……でも、これなら頑張れそうです」
ユウトは、みんなの視線を感じる。
「……もう暫定専属、俺だけじゃないんだな」
次回予告
「次回の模擬戦は、さらに賑やかになる予感だね」
ミアがニヤリと笑う。
「えー、ユウト、覚悟してね。私、今度は事故率爆上げ狙うから!」
「やめろ!俺、死にたくない!」
ユウトが思わず叫ぶ。
ルナもくすっと笑った。
「私も前に出るわよ。勝負は…戦術勝ちで」
セリナは冷静に腕を組む。
「全員で動くなら、事故を最小限に抑えるのは私の役目ね」
フィオナは小さく頷きながらも、心の中で呟く。
(……大丈夫、私も頑張らなきゃ)
ミアがふっと視線を向ける。
「でもさ、閑話休題多すぎ問題もあるんじゃない?ラジオみたいにまた話脱線するんでしょ?」
「うっ…」
ユウトが頭を抱える。
「ほんと、勘弁してほしい」
ルナが笑いながら肩をすくめる。
「でもそれも、みんなの個性ってことでしょ?」
「…仕方ないか」
ユウトはため息をつく。
(こうしてまた、俺の平穏は崩れていくんだろうな…)
ミアがウインクする。
「次回もドキドキとハプニング満載、期待してて!」
フィオナは少し頬を赤らめ、ルナはにやり。
セリナは淡々と前を見据えたまま。
「…暫定専属、みんなで頑張ろう」
ユウトが小さく呟く。




