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魔法使いを目指す前に、まずツッコミ役に就任しました  作者: 三科異邦


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33/57

閑話休題 〜その質問、誰が得するんですか?〜

黒板の前。

なぜか椅子が円形に並べられ、ヒロイン四人が座っている。


「えーっと」

ミアが紙束を持って立ち上がる。


「今回は特別企画!」

「読者のみなさんからの質問に答えるコーナーでーす!」


「なんで私たちが……」

セリナが額を押さえる。


「作者が逃げたからよ」

ルナが即答した。


「……逃げたんだ」

フィオナが小さく頷く。



Q1.


「リア・クロフォードはどこに行きましたか?」


一瞬の沈黙。


「……」

「……」


「……そんな方、いましたね」

セリナが静かに言う。


「すいません、完全に忘れてました」

ミアが読み上げる。


「二学期では」

「もっと出番増やします」


「急に雑な作者コメント来たわね」

ルナが肩をすくめる。


「血縁キャラを放置するのはどうかと思うわ」

セリナは割と本気だった。


「でも」

フィオナがフォローする。

「出番増えるって言ってるから……」


「信じよう!」

ミアが親指を立てる。



Q2.


「作者の人、感想とか評価欲しがってるみたいなんですが、どうなんですか?」


「出た」

ルナが即反応する。


「欲しいに決まってるでしょ」

「承認欲求の塊よ」


「言い切るな!」

ミアが突っ込む。


セリナは腕を組む。


「まあ」

「創作を続ける燃料にはなるわね」


「でも」

ルナが続ける。

「甘やかすと調子に乗るタイプ」


「じゃあどうすればいいの?」

ミア。


「ちゃんと読んだ上で」

「一言で刺す」


「……怖い」

フィオナが小声で言った。



Q3.


「ヒロインのスリーサイズ教えてください」


即、却下の空気。


「次!」

セリナが即座に言う。


「待って!」

ミアが止める。

「一応、回答あるよ!」


紙を読む。


「A.

数字で語れる魅力なら、最初から数字で設定してます」


「なるほど」

ルナが頷く。

「つまり?」


「想像に任せます」

「以上!」


「逃げた!」

「逃げたわね!」


フィオナは少し考えてから言った。


「……想像の方が、優しいこともある」


「深いようで何も言ってない!」



Q4.


「バトル要素ほとんどないですが、登場しますか?」


「来たわね」

セリナが姿勢を正す。


「出てきます」

ミアが読む。

「ただし」


「そこまでバトルパートはないかもしれないです」


「でしょうね」

ルナが即答。


「この作品」

「戦闘より会話でダメージ与えるタイプだもの」


「精神攻撃多め……」

フィオナが小さく呟く。



Q5.


「結局、この作品は何がしたいんですか?」


少しだけ、空気が変わる。


「……それ、核心じゃない?」

ミアが言う。


セリナが答える。


「多分」

「キャラが勝手に喋るのを眺めたい」


「正解」

ルナが即認める。


「予定通りに進まないのも」

「込みで、ね」


フィオナは少し考えてから言った。


「……誰かの日常が」

「ちょっとだけ、楽しくなればいい」


誰も否定しなかった。



Q6.


「推しは誰を選べばいいですか?」


「全員!」

ミアが即答。


「一人に絞らなくていいわ」

ルナが微笑む。


「途中で変わってもいい」

セリナが続ける。


「……気づいたら、決まってると思う」

フィオナが締めた。



「以上!」

ミアが紙を畳む。


「思ったより平和だったわね」

ルナ。


「作者が出てこなかった分、ね」

セリナ。


「……また、やるのかな」

フィオナ。


「やるでしょ」

三人同時に。


教室に、少しだけ笑いが残る。


――閑話休題、ここまで。

次回予告


なんか楽しくなっちゃったので続きます

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