#7 妹vs女王様
「お願いって言われても…」
「してくれないと私のおっぱい触ったって言いふらすよ」
「ちょっと待ってよ! 僕は、クレアさんのおっぱいなんか触ってませんよ」
「もちろん実際は、全く触られてないよ!だけど言いふらすよ!
だからお願い! 」
僕は、答えにすごく困ったが、触ってもいないのに言いふらされるのは大問題だと判断したためアリアちゃんに電話しようとするが、上手くいかない。
「クレアさんちょっと待っててね! 」
「どこに電話するのよ? そうはさせないわよ」
「お願い!私のお兄ちゃんになってくれない? 」
僕は、さすがにここまで強く言われると断ることが出来ず、お兄ちゃんになってあげることを決めた。
「先にいっておくけど、僕は、頼りないけどそれでも良かったらお兄ちゃんになってあげても良いよ」
「ありがと!お兄ちゃんは頼りになるよ!それじゃお礼にっ! 」
そう言ったと同時にいきなり僕の口にキスをしてきた。
「大好きだよ!お兄ちゃん♪ これからはクレアって呼んでね」
クレアは、8歳のわりにはかなりませている上にエロさがあった。
「ありがとう!うん、分かった」
僕に突然異世界で妹が出来てしまったのである。それから僕たちはアリアちゃんのもとに向かうと唖然とした表情をした。
「雅人くん、ただいまって…横にいるのはクレアじゃないか! 何してるんだよ」
「アリアちゃん、これには事情がありまして…」
「どんな事情があるんだよ! 」
それから僕は、アリアちゃんに事情をゆっくりと話した。
「そうだったんだ。確かにほっておけないわよね。
ちなみにクレアは、前からお城にも何度も来たことがあるから知ってたけど、そんな深い事情があるのは知らなかったね」
この時僕たちは、全く分からなかったが、アリア様に恨みを持った悪者たちがこっそりとお城に侵入してこの話を聞いていた。
基本的に警備は万全ではあるのだが、時間帯によっては不在の時も短いながらあるためそこを狙われてしまっているのだ。
「やっぱりアリアは許せないな!なんでクレアって言う奴は、ここに住めることが決まってあの男はアリアに近づくことが出来てるんだよ! おかしいやろ!
俺だって普通に話したかったのに、なんで俺が近づこうとすると帰れとか言われて非難されるんだよ」
「お兄ちゃん、アリア様と結婚してるの? 」
僕は、いきなりの衝撃質問に答えに少し戸惑いながらも答える。
「結婚は、していないし別に彼氏彼女関係でもないよ。ただ普通に仲が良いのは確かだけどね」
するとここでアリアちゃんが火をつけるようなことを言う。
「雅人くんは、あたしの大切な彼氏だよ! 近いうちに結婚も考えてるよ」
「アリアちゃん待ってください! 別にまだ彼氏彼女関係までいってないと思いますよ」
僕がそう言うとアリアちゃんは、僕に対してキツそうな目付きをしてきた。
「お兄ちゃん、アリア様と愛し合ってるんだ~!良いな! 」
「クレアは、雅人くんの隣の部屋を使うと良いわ」
「アリア様、ありがとうございます! それじゃお兄ちゃんこれからよろしくね」
クレアが自分の部屋に入ってから僕は、アリアちゃんに話す。
「何故、まだ彼氏彼女関係じゃないのに、そう言ったのですか? 」
「だって言いたくなってからつい、言っちゃった! ごめんね」
「別に良いよ! 僕の方こそクレアさんまで部屋を用意していただけて助かりましたし」
「ねぇ、良かったら私たち本当にそう言う関係にならない? 」
「何、言ってるんですか!それならお互いの事をもう少し知ってからで良いんじゃないかな? 」
「それもそうだね!その方が長く続くと思うし、愛が深まるかもしれないね」
僕たちは、男女の関係のステップに進もうと考えているのだが、その一方で今から僕が異世界に来て初めての事件が起ころうとしているのだが、僕は、それを知るよしもなかった。