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#26 僕の戦い

「雅人くんがそこまで言ってくれるなら分かった! それじゃ後は任せるね! 」


 そう言ってからアリアちゃんは、クレアを連れてレインボーライナーの目の前にある病院へ抱き抱えながら向かっていった。


「さてと、それじゃ始めるとしますか。

 さっきから後ろで何を笑ってるんだ? そこの軍隊たち」


「いきなり生意気な事を言ってくれるじゃないか!こっちはこのウルトラワールドに他の国の奴に来てほしくなくてさっさと出ていってほしいって思ってたから撃破できて喜んでたんだけど? 」


「てめぇら頭おかしいんじゃないの? 僕が世界一愛してる妹によくも怪我をさせてくれたな! 」


 すると軍隊の二人は笑いながら言った。


「ハハハ、何が世界一愛してる妹なんだよ! あんたもここの国の人じゃないだろ」


「僕たちは全員ダイヤモンドワールドの住民だが、そこからウルトラワールドが洪水の災害があったことを聞きつけて遠征してきたんだよ」


「わざわざ遠征してきてくれた事は礼を言っておこう!だがなそれでも俺たちは他の国の奴は嫌いだから今からこの銃であんたを撃破してやる」


 すると軍隊の二人は、いきなり銃を持って撃ち始めていたが、僕には先が読めていたため今は、避け続ける作戦で、避け続けていく。


 そして日が暮れてきて回りは夜になっていた。

「なかなかしつこい軍隊らだな」


「あんたこそなかなか避ける力は上手いな!だがもうこれで止めの一発を撃ってやる」


 僕は、この時勝利を確信していたため余裕な表情をしていた。


「撃てるものならどうぞ! かかってこいや! 」


 すると軍隊二人は、容赦なく銃を僕の顔に向けて撃ったのだが、何も起きなかった。


「あれ?何でだろう」


「こっちの銃も撃とうとしても撃てないけど」


「どうやら終戦が近づいてきているようなだな。二人とも弾切れだろ? 」


 僕がそう言った瞬間、二人ともすごく悔しそうな表情をしていた。


「何で弾切れが分かったんだよ! 」


「僕は、もともと違う世界からやって来た人間で、その時にたまたま二人が手にしていた銃について知り合いの人が前に話してたのを聞いて、当たれば攻撃力が強いと引き換えに100発しか撃つことが出来ない上に弾の補充をするには、その銃を一度分解しなければならないためデメリットが多い銃であるのだ。

 それに僕は二人が撃ってるのを避けながら回数も数えていたから分かったんだ」


「もしかしてそれじゃさっき撃つ時には既に勝利を確信していたのか? 」


「そう言うことになりますな。これだけは言っておこう!確かに嫌な出来事やいじめられることもあると思うが、全員が全員そんなことをする人ばかりでないことを覚えておくなんだな。それじゃこっちから止めの一発を二人に向けて撃ちましょうかね! 」


 すると二人の軍隊は、ビビりながら早足で逃げていった。


 こうして僕は、命を懸けた戦いを制して僕もレインボーライナーの目の前にある病院に急いで向かっていく。


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