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#24 決断の時

 僕は、気になったことがあるためアリアちゃんに一つ質問をする。


「そう言えばレインボーライナーってダイヤモンドワールドには行けないの? 」


「レインボーライナーに乗れば今、私が来ているウルトラワールドの次がダイヤモンドワールドだからそれに乗ることが出来れば脱出は確実に出来るよ」


「それではそれまで頑張りましょう! 」


 しかしアリアちゃんは、すごく心配そうな表情をしていた。


「でもそうなると列車は同時刻に2本来て、1番線はダイヤモンドワールド行きで2番線が向こうの世界に行けるようになってるんだけど、雅人くんは、1番線に乗ってしまうと行き先が違うから本当に向こうの世界に帰れなくなっちゃうよ。それに雅人くんは優しすぎる性格だし」


「アリアちゃんいつも心配してくれてありがとう!確かに自分は優しすぎる性格なのかもしれませんが、僕は、この世界に来て本当に救われました。そして女王様であるアリアちゃんが僕の彼女だと言うのは、今でも嬉しすぎて良い意味で信じられない部分があるくらいだし、これからも僕は、アリアちゃんとクレアちゃんと三人で過ごしたいと言うのが僕の本音だよ」


「クレアもアリアちゃんと雅人くんとこれからも一緒にいたよ! 」


 するとアリアちゃんが僕に深刻そうな表情をしながら話してきた。


「ねぇ、雅人くん私たち別れない? 」


「えっ、いきなりどうしたの? 僕、何かアリアちゃんを傷つけてしまうことをしてしまったのかな? 」



「ううん、違うの。私と一緒にいたら雅人くんの人生を壊してしまいそうな気がしてるから、それなら別れた方が雅人くんは幸せになれるんじゃないかなって。

ほら、別れた方が雅人くんは、向こうの世界に帰れるし、戦争とか爆弾とかの事件に巻き込まれることもなくなる。それにもう一つ理由があるの」


「その理由は、なんなのかな? 」


「それはね、私とこの先結婚してから雅人くんが私との子供を望んでくれたとしても病気があって出来ないの。それで私が子供が出来ない病気があることを知った男子からいじめられた事があって子供が出来ない身体なんて終わってるでしょうとか言われたことがあって思い出しただけでも悲しくなってきたよ」


「そんなこと言った男子がいたの?それは酷すぎでしょ? 」


「中には、私のことを女じゃないって言われたこともあったから男子は、みんな子供が出来ない女子は入らないのかなって思ってしまって… 雅人くんもやっぱり子供が出来ない私なんて入らないでしょ? 」


「何、言ってるんだよ! 僕は、子供が出来ない身体だからって女じゃないとか入らないとか間違っても思わないよ! それでも良いからこれから一緒に結婚して3人で幸せな生活を送りたいよ」


「雅人くん… 本当にそれで良いの? 後悔しない? 」


「アリアちゃんが僕のことを嫌っていないのなら後悔なんてしないよ」


「私が雅人くんを嫌ってるはずがないじゃん! 私の一番大切な宝物なんだからね! 」


「僕もアリアちゃんは、一番大切な宝物だと思ってるよ」

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