#22 女王様の不安な気持ち
「アリアちゃん何、言ってるんだよ! 僕は、女の子の胸をさわったりなんてしないって」
「あたし、そのくらい分かってるよ!だって手を出してくる男子だったら女子は上半身裸になんてなれないからね。でも雅人くんはそんなことしない方だって。だから安心して上半身裸になれるんじゃないか。でも雅人くんあたしは、新しい目標が出来たの」
「アリアちゃん、だから上半身裸になれるって言うのは何か違うと思うけど。新しい目標って何かな? 」
するとアリアちゃんは、すごく顔を赤くしながら話す。
「新しい目標って言うのは、いつか必ずあたしの胸を触らせるって言う目標なんだ」
「どんな目標なんやねん!ってか僕は、間違っても女の子の胸を触ることはありませんから」
「ふふふ、その対決は次回になりそうだけど、これだけは言っておくよ!あたしが必ず勝って雅人くんがあたしの胸を触ってしまったって言うストーリーになること間違いないって事だね」
「確かに可愛い胸をしてると思うけど、僕は、触らないよ! 」
「雅人くんの身体こそカッコいい身体していると思うよ!でも上半身裸でいると私の場合って開放感からストレスを解消することが出来るからね。それじゃ明日もお仕事があるから寝ようか」
「うん、そうだね!それじゃおやすみなさい」
「おやすみなさい~♪ 」
そして僕が部屋の灯りを消した時にアリアちゃんが上半身裸のままで寝てしまったことに気付いた。
これはまずいよ。僕、自身が耐えなくなってしまうよ! 興奮するけど布団だけ被せてあげてからこのまま寝よう!
それから僕は、アリアちゃんに布団を被せてあげてから自分の眠りについたのだが、早朝に僕が目を覚ますとアリアちゃんが何故か泣きながら僕に強く抱きついていた。
「アリアちゃんどうしたの? 」
「雅人くん、ううん、何でもないから大丈夫だよ」
「大丈夫じゃないだろ!一人で抱え込むのはダメだ! 」
「だっていつかは雅人くん元の世界に帰っていくんだろうなぁって思うと悲しくなってきてしまって」
「僕なら前の元王子事件の時にこの世界を選んだと思うんだけど」
「それが、今日から5日後に100年に1度のレインボーライナーがやって来てその列車に乗れば雅人くんは元の世界に帰ることが出来るの。でも私としては、もう二度とないチャンスを雅人くんには逃してほしくないって思う自分もいれば、私の傍にずっといてほしいって言う自分もいるの。ごめんね、こんなわがままばかり言って」
「謝らなくて良いよ!それに僕は、アリアちゃんと一つになりたいって思ってるからここにいるよ」
「雅人くんは、本当に優しいね。でもね次こそは二度とないチャンスな上に今後の雅人くんにとって幸せになってほしいって思うし後悔してほしくないの」
「それじゃ聞くけど、アリアちゃんの幸せはなんなのかな? 」
「私は、雅人くんとさらに愛を深めてから結婚して子供も欲しいなって思ってるよ。でもこの世界だと定期的に爆弾が仕掛けられたり戦争が起きたりが繰り返されていくから雅人くんに辛い思いをさせてしまうからそんな目に逢わしたくないの」




