#19 活動開始
そして僕たちは、さっそく覇国を少し歩き回っていると洪水の影響がすごいことが分かったのだ。
トラックは、数台水に浸かったままだったり一件家も一部浸水している地域もあって僕は、悲しく思えてきた。
「これは酷いなぁ。さっそく少しでも多くの方を助けてあげたいな。アリアちゃんおにぎりを作る場所とかは、どの辺りにあるのかな? 」
するとアリアちゃんは、言った。
「あと5分くらいしたところに小さな部屋があるから、そこで一時は過ごすことにもなると思うし、そこでおにぎりやパンを作ったりして被災された皆さんに届けていくことになるらしいね」
「クレア、はりきって頑張るからね! 」
「クレアちゃん、ありがとう!あたしも女王のプライドがあるから頑張っていくぞ」
「アリアちゃん、僕も頑張っていくね」
それから僕たちは、小さな小屋に到着してから僕が持参してきた5㎏のお米を開封してさっそくアリアちゃんが炊飯をしていく。
「それじゃ炊くのはあたしがするから二人は、休んでてね」
「アリアちゃんありがとう! お願いするね」
「アリア様ありがとう! よろしくね! 」
そしてアリアちゃんは炊飯器で炊飯の準備をしていきスイッチを押していく。
「よし、これで準備出来たよ! 」
「アリアちゃん、ありがとう! 」
「アリア様ありがとう! 」
「いえいえ!ぜんぜん良いよ!あとはお米が炊けるのを待ってる間にみんなでトランプでもしない? 」
「それいいね!クレアも参加したい! 」
「アリアちゃん、僕もまぜてくれるかな? 」
それから僕たちは、お米が炊けるまでポーカーとアメリカンページワンで楽しんでいた。
そしてお米が無事に炊けてからアリアちゃんと僕は、さっそくおにぎりを一つ一つ丁寧に作り上げていき、クレアには容器の準備をしてもらっている。
「アリアちゃん、雅人くん、ちょっとおしっこにいきたくなってきたからトイレ行ってくるね」
「うん、分かった!ゆっくりしておいでよ~ 」
「アリアちゃんの言う通りゆっくりで良いからな」
するとアリアちゃんが少し大きめに作ってしまったおにぎりをいきなり半分にし始めた。
「アリアちゃん、いきなり半分にしてどうしたの? 」
「大きめに作ってしまったから一緒に食べよっ!ほら、お口開けてよ」
僕が顔を赤くしながらも言われたまま口を開けていくとおにぎりを食べさせてくれた。
「どう?美味しい? 」
「うん、すごく美味しいよ! ありがとう! それじゃ今度は残りの半分は僕が食べさせてあげるね」
「えっ?良いの?ありがとう!それじゃお言葉に甘えて~ 」
アリアちゃんも顔を赤くしながら可愛いお口を開けていき僕が食べさせてあげると、すごく満足そうな表情をしていた。
「ありがとう! すごく嬉しいよ♪ よし、まだまだ頑張るよ! 」
それからクレアもトイレから戻ってきてアリアちゃんの気力が上昇していき、ますます仕事は捗っていた。




