#15 妹のお願い
それから時間が経過してお城の復旧には、もう少し時間がかかりそうで小さなアパートで僕とアリアちゃんとクレアの3人で生活をしていた。
新しい年をこの世界で迎え、僕は、朝起きてから今年の目標について考えていたら年明早々クレアがいきなり僕の部屋にやって来た。
「お兄ちゃん、ちょっと話したいことがあるんだけど良いかな? 」
「もちろん良いよ!どうしたの? 」
「二つあるんだけど、一つ目は、さっきアリアちゃんが電話していたのを聞いたんだけど、近々 覇国に行かないと行けないらしいんだ」
「なんでなんだろう。アリアちゃんは、ここの国の女王様なのに」
「それが聞いていたらウルトラワールドの方で、昨年の年末に洪水があって災害を受けている場所が多いみたいで救助をお願いしたいみたいな事を言っていたね」
「そうなんだ!アリアちゃん年明け早々から大変そうだな」
「そうだね。恐らく私たちも行く事になると思うけどね」
「恐らくそうだろうね。 教えてくれてありがとう! 」
「いえいえ、ぜんぜん良いよ! それで二つ目の話はね」
僕は、次も重要な話なんだろうと思っていたため真剣に話を聞いているとクレアはいきなりズボンを脱ぎ始めてピンクの可愛い下着が見えてきたため慌てる。
「クレア、ズボンなんか脱いで何してるんだよ! おしっこしたいならトイレなら向こうだぞ」
「おしっことかじゃないの。 これから一緒に二人きりでお風呂に入りたいなって思ってさ。もちろんお兄ちゃんと私は異性って事は分かってるんだよ」
「それなら僕と二人きりでお風呂なのかな? 」
「それは、前にも話したと思うんだけど私は、親がいないんだけど、前に回りの子とかに聞いてみたらお父さんとお風呂に入った思い出があったりする子が多いみたいなんだけど、私はその思い出が無くて辛くて。だからアリア様から怒られると思うけど、お兄ちゃんと一緒にお風呂に入ったら絶対私だけお父さんとお風呂に入った事がないって言うのが無くなって前に進めるようになるから一緒に入ってくれないかな? 」
「そう言う理由なら良いよ! 確かに今のままでは辛いもんな」
「ありがとう!分かってもらえて良かった! やっぱりお兄ちゃんは頼りになるよ~ 」
「身体は自分で洗えるよね? 」
「ある程度なら出きるけど上半身を洗うのが少し上手く出来ない部分があるからそこはお願いするね! それじゃ早速行こう」
「ちょっと待ってくれないかな? アリアちゃんに事前に話したらダメかな? 」
「気持ちは分かるけど、アリア様も女の子だから事前にこの事について話して分かってくれるか分からないし、私は、お兄ちゃんと二人きりでお風呂に入りたいからね! もし何かあったら私が責任とるからそれなら良いでしょ? ねっ! それじゃ行こう♪ 」
僕は、断る事が出来ないままお風呂場に向かいクレアと一緒に入ることになった。
果たして僕は、この先大丈夫なのか? だがクレアの気持ちを優先することにした自分であった。




